外国映画

『クーリエ:最高機密の運び屋』 その心意気に惚れた?

第三次世界大戦に最も近づいたとされるキューバ危機。表舞台ではケネディとフルシチョフが13日間に渡り神経戦を繰り広げた。本作はそこにつながることになる裏舞台の話が描かれる。主人公ウィンはイギリス人セールスマンだが、世界の運命を左右する仕事をすることになる。
日本映画

『護られなかった者たちへ』 誰が悪かった?

全身を縛られたまま“餓死”させられるという不可解な連続殺人事件。被害者は役所で生活保護の受給手続きに関わっていた。つまりは事件は生活保護受給を巡る怨恨であり、すぐに容疑者の利根が浮かび上がる。なぜ利根は連続殺人を起こすほど恨みを抱えることになったのか?
日本映画

『空白』 同じ空を見ている

きっかけはスーパーでの万引き。店長に追われた中学生は逃げている途中で事故に遭って死ぬ。被害者遺族である添田は、学校や店長を厳しく追及する。そんな姿がワイドショーで報じられると、加害者側である店長だけでなく、添田もバッシングの対象になるのだが……。
日本映画

『由宇子の天秤』 信じたいものを信じる

「女子高生いじめ自殺事件」を追うドキュメンタリー監督の由宇子は、真実の追及が自分にとっての正しいことだと感じている。しかしそんな信念を揺るがす出来事が起きる。塾経営者の父親が塾生を妊娠させていたのだ。由宇子は両方を天秤にかけることになるのだが……。
外国映画

『アイダよ、何処へ?』 あの時、起きていたこと

1995年に起きた「スレブレニツァの虐殺」を描く作品。この出来事では短い間に8000人以上の人が殺されたとされている。本作は国連の通訳をしているアイダを主人公にして、「スレブレニツァの虐殺」で実際に起きていたことを体験させるように進んでいく。
日本映画

『浜の朝日の嘘つきどもと』 映画館は必要か?

福島県南相馬市にある映画館「朝日座」。支配人は経営難から100年続いた映画館をやめる決意をする。しかし、そこに茂木莉子を名乗る女の子が現われ、朝日座を救済すると言い出すのだが‥‥。不要不急なことは後回しにされる時代に映画館は必要なのか?
日本映画

『うみべの女の子』 見つかった。何が?

浅野いにおによる同名漫画の映画化。主演は『猿楽町で会いましょう』の石川瑠花。まだ中学生の小梅は先輩にフラれてヤケになり、かつて自分に告白してきた磯辺という同級生と初体験を済ませる。一方の磯辺には実は複雑な家庭の事情もあり、小梅と同じようにヤケになっていた。
外国映画

『モンタナの目撃者』 正しいことをしたのに

森林消防隊のハンナは、森の中で殺し屋に追われている少年コナーを助ける。しかし殺し屋が迫る最中に山火事が発生し、八方塞がりの状況に追い詰められていく。『ウインド・リバー』などのテイラー・シェリダンの最新作。主演はアンジェリーナ・ジョリー。
日本映画

『ドライブ・マイ・カー』 声の持つ力

舞台演出家・家福はある日妻が浮気をしていることを知る。しかしそれを打ち明けることが出来ずにいるうちに、妻は突然の病で亡くなってしまう。その2年後、家福はある舞台の仕事で亡くなった妻の浮気相手であった高槻と出会うことに……。
外国映画

『オールド』 シャマランがすべてをコントロール

こっそりと案内されたプライベート・ビーチ。そこは楽園のように美しい場所だった。ところがそこで女性の死体が発見され、さらに老人とペットの犬が死ぬ。そして、いつの間にか子供たちが別人のように成長していた。そのビーチでは何か奇妙なことが起きているのだ。
日本映画

『孤狼の血 LEVEL2』 どっちが怖い?

『孤狼の血』の続編。前作から3年、大上の後を受け継ぎ広島の裏社会を仕切っている日岡。そこへ上林という危険人物が戻ってくる。ヤクザの上役たちも止めることができない上林の暴走が、それまで保たれていた裏社会の秩序を壊していくことになり、日岡も追い詰められていく。
外国映画

『Summer of 85』 自分が死んだら何をして欲しい?

16歳のアレックスはあることをしたために警察のご厄介に。それにはダヴィドという青年の死が関わっているのだという。本作はそんな事件の申し開きのためにアレックスが書いた小説として展開していく。アレックスはなぜそんな事件を起こしたのか?