2020-08

日本映画

『青くて痛くて脆い』 変わらなきゃという強制

『君の膵臓をたべたい』の住野よるによる同名小説の映画化。 「世界を変える」という理想のために活動しつつも亡くなってしまった秋好。彼女と一緒にモアイというサークルを創始した楓は、今では就活サークルに成り下がったモアイを潰すために友人と計画を練るのだが……。
外国映画

『みかんの丘』 民族って何のこと?

アブハジア紛争下で起きた戦闘で、主人公イヴォの家には敵同士の二人がケガを負ったまま運び込まれる。ひとつ屋根の下で殺し合っていた二人が暮らすことになり……。 二人は自分たちの民族のために闘っていると信じているわけだが、イヴォはそんな二人に疑問を投げかける。
日本映画

『糸』 平成と中島みゆきを組み合わせて……

菅田将暉と小松菜奈の競演作としては三作品目。『ディストラクション・ベイビーズ』でふたりが演じたのは殺し合うことになる役柄で、次の『溺れるナイフ』もごく普通の恋愛ものとは言いかねる内容だった。そんな意味では等身大のふたりが演じる初めての恋愛ものなのかも。
外国映画

『ポルトガル、夏の終わり』 末期の目に映る夕陽

主演のイザベル・ユペールが、『人生は小説よりも奇なり』という作品を気に入り、監督であるアイラ・サックスにオファーして作り上げたという作品。 自らの死期を悟った女優フランキーは家族や友人をポルトガルのシントラに呼び寄せることに。フランキーは自分の死後の段取りを整えようとしていたのだ。
外国映画

『とうもろこしの島』 少女の異物感?

日本では2016年に公開されたジョージア(グルジア)映画。 極端に台詞を排し、映像だけで見せる作品という意味でも、美少女が登場するという意味でも『草原の実験』あたりを思わせる。 紛争地帯の狭間にある川を舞台に、その中州にとうもろこし畑を作る様子を追っていくのだが、川沿いの風景も美しく、見ていて心地よい時間が流れていく。
外国映画

『ディック・ロングはなぜ死んだのか?』 曰く言い難し

アラバマで起きた殺人事件。被害者のディック・ロングはレイプされた上に殺害されたと推測されるのだが……。 誰にでも人に言えない秘密はあるのかもしれないが、主人公のジークもそうで、ジークは自分の秘密を守るために、ディックの死の真相を知りながらもそれを隠蔽しようとする。 ジークの間抜けぶりが笑えるのだが、その真相には唖然。
日本映画

不要不急なことなれど……

コロナ禍では不要不急のものは後回しにされることになるわけで、映画などはその最たるものかもしれない。とはいえ、映画業界も長らく休業を余儀なくされ窮状にあることは間違いない。そんな中、大林宣彦監督の遺作となった『海辺の映画館―キネマの玉手箱』、岩井俊二監督の最新作『8日で死んだ怪獣の12日の物語 劇場版』が公開となった。
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