2023-04

外国映画

『午前4時にパリの夜は明ける』 なぜ80年代なのか?

結婚生活が終わりを迎え、ひとりで子供たちを養うことになったエリザベートは、深夜放送のラジオ番組の仕事に就くことに。彼女はそこで外で寝泊まりしているというタルラと出会い、自宅へ招き入れることに……。80年代のパリを舞台にしたミカエル・アース最新作。
日本映画

『ヴィレッジ』 東京になくて田舎にあるもの

優は母親の借金を肩代わりさせられている。村にはゴミの最終処分場があり、昼は真っ当なゴミ処理施設だが、夜にはヤバい廃棄物を受け入れている。優はそんな場所で昼も夜もなく働かされていた。ところがあることをきっかけに優の立場は一変することに……。
外国映画

『聖地には蜘蛛が巣を張る』 シリアルキラー in Iran

聖地マシュハドで起きた娼婦連続殺人事件。“スパイダー・キラー”と呼ばれた犯人は新聞社に電話をかけ、「街を浄化する」などと主張する。女性ジャーナリストのラヒミは危険を顧みずに果敢に事件を追っていくのだが……。
外国映画

『幻滅』 作品の評価を決めるのは?

詩人として成功を夢見る青年リュシアン。田舎者の彼は、パリの社交界では認められずに後ろ盾も失ってしまう。それでもリュシアンは出版業界で働き生計を立てることになるのだが、そこは記事のためには嘘をでっち上げることも構わないという世界だった。
外国映画

『ザ・ホエール』 “おぞましい”姿に共感?

体重270キロの巨漢チャーリーは、余命わずかとされるものの病院に行くことを頑なに拒む。彼が最期に望むことは、かつて捨て去った娘エリーとの関係を修復することだった。主演のブレンダン・フレイザーは本作でアカデミー賞で主演男優賞を獲得した。
外国映画

『ノック 終末の訪問者』 近視眼的な視点から……

『シックス・センス』などのM・ナイト・シャマランの最新作。山小屋で休暇を過ごす3人の家族の前に現れた、謎の4人組。彼らは「私たちは、“終末”を防ぎに来た。それは君たちの“選択”に懸かっている」と告げる。果たして、4人の訪問者は何者なのか?
外国映画

『生きる LIVING』 強調点の違い

黒澤明作品『生きる』をカズオ・イシグロの脚本でリメイクした作品。舞台は1953年のロンドン。死んだように生きているウィリアムズは役所の同僚から“ゾンビ”とあだ名を付けられているのだが、ある日、医者から余命半年であることを告げられ……。
外国映画

『トリとロキタ』 入れ替わる主人公

アフリカからベルギーのリエージュにやって来た少年トリと少女ロキタ。偽りの姉弟として生きる2人はどんな時でも一緒だ。10代後半のロキタはビザがないため正規の職に就くことができず、ドラッグの運び屋をして金を稼いでいたのだが……。