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	<title>everydayexcuse</title>
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	<description>　新作映画の感想などを綴っています。</description>
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	<title>everydayexcuse</title>
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		<title>『大統領のケーキ』　悪事は彼のため</title>
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		<dc:creator><![CDATA[nick]]></dc:creator>
		<pubDate>Sat, 11 Jul 2026 06:20:35 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[外国映画]]></category>
		<category><![CDATA[ハサン・ハーディ]]></category>
		<category><![CDATA[バニーン・アハマド・ナーイフ]]></category>
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					<description><![CDATA[<p>監督・脚本はハサン・ハーディ。本作が長編第１作とのこと。 カンヌ国際映画祭では新人監督賞（カメラ・ドール）、監督週間観客賞をダブル受賞した。 映画『大統領のケーキ』公式サイト｜7.10（金）新宿ピカデリーほか全国公開いま [&#8230;]</p>
<p>投稿 <a href="https://everydayexcuse2.net/presidentscake/">『大統領のケーキ』　悪事は彼のため</a> は <a href="https://everydayexcuse2.net">everydayexcuse</a> に最初に表示されました。</p>
]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>監督・脚本は<strong>ハサン・ハーディ</strong>。本作が長編第１作とのこと。</p>
<p>カンヌ国際映画祭では新人監督賞（カメラ・ドール）、監督週間観客賞をダブル受賞した。</p>
<div class="blogcard-type bct-official">

<a rel="noopener" href="https://movies.shochiku.co.jp/presidentscake/" title="映画『大統領のケーキ』公式サイト｜7.10（金）新宿ピカデリーほか全国公開" class="blogcard-wrap external-blogcard-wrap a-wrap cf" target="_blank"><div class="blogcard external-blogcard eb-left cf"><div class="blogcard-label external-blogcard-label"><span class="fa"></span></div><figure class="blogcard-thumbnail external-blogcard-thumbnail"><img fetchpriority="high" decoding="async" src="https://everydayexcuse2.net/wp-content/uploads/cocoon-resources/blog-card-cache/d6ae9dc66719267feb5b489c600bc056.jpg" alt="" class="blogcard-thumb-image external-blogcard-thumb-image" width="320" height="180" /></figure><div class="blogcard-content external-blogcard-content"><div class="blogcard-title external-blogcard-title">映画『大統領のケーキ』公式サイト｜7.10（金）新宿ピカデリーほか全国公開</div><div class="blogcard-snippet external-blogcard-snippet">いま伝えたい。実話から生まれた感動作。第98回アカデミー賞®イラク代表 国際長編映画賞ショートリスト選出、第78回カンヌ国際映画祭2冠新人監督賞（カメラ・ドール）受賞／監督週間観客賞受賞。くじ引きで“大統領のケーキ係”に選ばれたラミア。材料...</div></div><div class="blogcard-footer external-blogcard-footer cf"><div class="blogcard-site external-blogcard-site"><div class="blogcard-favicon external-blogcard-favicon"><img decoding="async" src="https://www.google.com/s2/favicons?domain=https://movies.shochiku.co.jp/presidentscake/" alt="" class="blogcard-favicon-image external-blogcard-favicon-image" width="16" height="16" /></div><div class="blogcard-domain external-blogcard-domain">movies.shochiku.co.jp</div></div></div></div></a>
</div>
<h2>物語</h2>
<p>祖母と二人で暮らす9歳のラミアは、学校のくじ引きで「大統領のケーキ係」に選ばれてしまう。フセイン大統領の誕生日に、お祝いのケーキを準備する係だ。翌朝、ラミアは祖母に連れられて、父の形見の時計と、“友達”の雄鶏ヒンディとともに町へ出かける。だが、日々の食卓も満足に揃えられない祖母の目的はケーキではなく、ラミアを養子に出すことだった。思わず逃げ出したラミアは、自らの手でケーキの材料を集めれば、祖母との暮らしを続けられると信じて、クラスメイトのサイードと協力して町を駆け回る。十分なお金も時間もなく、あるのは知恵と想像力だけ──　はたして、“名誉あるケーキ作り”の行方は？</p>
<p style="text-align: right;">（公式サイトより抜粋）</p>
<h2>とても貴重なイラク映画</h2>
<p>お隣の国イランの映画を観ることはそれほど珍しいことではないかもしれないけれど、<span class="marker-under-red">イラクの映画というのは初めて</span>だと思う。</p>
<p>たとえば<a href="https://everydayexcuse2.net/warfare/" target="_blank">『ウォーフェア 戦地最前線』</a>のように、イラクにおける戦争を題材にしたほかの国が製作した映画は観たことがあるけれど、イラクで製作された映画を観るということは<strong>『大統領のケーキ』</strong>が初めてなのだ。</p>
<p>『ウォーフェア』の撮影はイラクで行われたわけではなかったようだけれど、『大統領のケーキ』は実際にイラクで撮影された作品だ。中東あたりのイメージとしては砂漠の風景を思い浮べてしまうけれど、主人公のラミア（<strong>バニーン・アハマド・ナーイフ</strong>）の暮らしている場所は湿地帯だ。ラミアやクラスメイトのサイード（<strong>サッジャード・モハンマド・カーセム</strong>）は自分で船を漕いで学校に通うことになる。</p>
<p><strong>ハサン・ハーディ</strong>監督のインタビューを読むと、この地域の人々は7000年前くらいから同じような生活スタイルをしているとのこと。家も水の上にあるような状態で、住民の足としては船が一般的になっているのだ（夜の川を往くシーンが美しい）。</p>
<p>このあたりはかつてメソポタミア文明が栄えた地域であり、その頃とあまり変わらない風景を垣間見られるのだとしたら、なかなか貴重な作品なのかもしれない。</p>
<div class="blogcard-type bct-reference-link">

<a rel="noopener" href="https://eiga.com/movie/104925/interview/" title="大統領のケーキ インタビュー: 長編初監督作、演技未経験者で作った感動作　イラク初のカンヌ受賞作「大統領のケーキ」監督が語る制作秘話＆イラク映画事情 - 映画.com" class="blogcard-wrap external-blogcard-wrap a-wrap cf" target="_blank"><div class="blogcard external-blogcard eb-left cf"><div class="blogcard-label external-blogcard-label"><span class="fa"></span></div><figure class="blogcard-thumbnail external-blogcard-thumbnail"><img decoding="async" src="https://everydayexcuse2.net/wp-content/uploads/cocoon-resources/blog-card-cache/15377e2dad470ef587bf3c256d9795e0.jpg" alt="" class="blogcard-thumb-image external-blogcard-thumb-image" width="320" height="180" /></figure><div class="blogcard-content external-blogcard-content"><div class="blogcard-title external-blogcard-title">大統領のケーキ インタビュー: 長編初監督作、演技未経験者で作った感動作　イラク初のカンヌ受賞作「大統領のケーキ」監督が語る制作秘話＆イラク映画事情 - 映画.com</div><div class="blogcard-snippet external-blogcard-snippet">大統領のケーキの必見、インタビュー。今注目の俳優・監督とのインタビューを通じて映画「大統領のケーキ」の注目ポイントを紹介。</div></div><div class="blogcard-footer external-blogcard-footer cf"><div class="blogcard-site external-blogcard-site"><div class="blogcard-favicon external-blogcard-favicon"><img loading="lazy" decoding="async" src="https://www.google.com/s2/favicons?domain=https://eiga.com/movie/104925/interview/" alt="" class="blogcard-favicon-image external-blogcard-favicon-image" width="16" height="16" /></div><div class="blogcard-domain external-blogcard-domain">eiga.com</div></div></div></div></a>
</div>
<div id="attachment_27505" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-27505" class="wp-image-27505" src="https://everydayexcuse2.net/wp-content/uploads/2026/07/『大統領のケーキ』3-300x128.jpg" alt="" width="500" height="213" /><p id="caption-attachment-27505" class="wp-caption-text">ⓒ 2025 TPC FILM LLC. All Rights Reserved.</p></div>
<h2>大統領のためにケーキを</h2>
<p>時代はフセイン大統領が健在だった時代だ。独裁的な権力を手中に収めていたフセイン大統領は、自分の誕生日を国民に祝わせることを強要したらしい。貢物を用意させ、さらにケーキを作ることが強要されたのだ。</p>
<p>この時代は戦争の時代でもある。のどかな湿地帯の風景が描かれていると思うと、突然ジェット機が上空を飛んでいき轟音が響き渡ることになる。そういう時期だから様々な物資も不足している（飲み水も配給されていた）。クラスのくじ引きでケーキ係に任命されてしまったラミアは、貧しくてもケーキを作るために材料を揃えなければならなくなる。</p>
<p>ケーキの材料は、小麦粉に卵にベーキングパウダーなどだ。そうしたものを一から揃え、ケーキを焼いて、それ提出しなければ、通報されてしまいクラス全員が罰を受けることになるのだという。大統領に忠誠を誓うことを拒否したとみなされてしまうのだ。そんなわけでラミアはクラスメイトのサイードと一緒に街に材料を探しにいくことになるのだが……。</p>
<div id="attachment_27504" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-27504" class="wp-image-27504" src="https://everydayexcuse2.net/wp-content/uploads/2026/07/『大統領のケーキ』4-300x128.jpg" alt="" width="500" height="213" /><p id="caption-attachment-27504" class="wp-caption-text">ⓒ 2025 TPC FILM LLC. All Rights Reserved.</p></div>

<p>&nbsp;</p>
<h2>大統領のために悪事を</h2>
<p>ラミアはほとんど金を持っていない。父親の形見の時計が唯一の財産と言ってもいいくらいだ。金もないのに、ケーキは用意しなければならない。かなり理不尽な要求だ。</p>
<p>しかも、このケーキは実際にフセイン大統領に届くわけではなさそうだ。つまりは忠誠心を試すためにそういうことをさせていたということらしい。</p>
<p>ラミアの両親はすでに亡くなったようで、家にいるのはおばあちゃん（<strong>ワヒーダ・サーベト</strong>）だけだ。そのおばあちゃんもラミアを養子に出そうとしている。暮らしていくのがやっとのような状態では、ラミアのためにも養子にもらわれたほうがいいという判断なのだろうか？</p>
<p>それからお伴のサイードも同じように困窮している。彼の父親は片足がない。戦争による負傷ということなのかもしれない。それでも生きていかなければならないわけで、サイードは遊園地でスリをして生計を立てているらしい。生きるためには仕方がないということだろう。</p>
<p>ラミアもサイードと同じように悪事に手を染めることになる。街へ出るためにバスに乗らなくてはならない。それでもお金はない。そんな状況の中でラミアはこっそりとバスのリアバンバーの上に乗って街を目指すことになる。もちろん無賃乗車だ。その先もラミアは小麦粉を盗んだりするわけで、彼女は大統領のために悪事に手を染めることになってしまうのだ。</p>
<p>観る前はもっとハートウォーミングでのどかな映画を予想していたのだけれど、<span class="marker-under-red">結構シビアな話</span>だった。鶏のヒンディがお利口さんなところが癒されるけれど、ラミアにも笑顔がほとんどないし、出くわす人も親切な人は少なく、危なっかしい人が多かったりするのだ。こういう人が多いことまでフセイン大統領のせいにすべきなのかはわからないけれど……。</p>
<div id="attachment_27521" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-27521" class="wp-image-27521" src="https://everydayexcuse2.net/wp-content/uploads/2026/07/『大統領のケーキ』5-300x128.jpg" alt="" width="500" height="213" /><p id="caption-attachment-27521" class="wp-caption-text">ⓒ 2025 TPC FILM LLC. All Rights Reserved.</p></div>
<h2>虎の威を借る狐</h2>
<p>劇中には「フセイン大統領、万歳」みたいなシーンがいくつもある。ここだけを見ているとイラクの国民はフセイン大統領に心酔しているように見えなくもない。ラミアのおばあちゃんはくじ引きの時は「トイレに逃げろ」などと言っていたくらいだから、フセイン政権には批判的だったのかもしれないけれど、劇中でおばあちゃんは亡くなってしまうためによくわからない。</p>
<p>2003年にフセイン政権が倒れた時、その銅像が倒れる映像が何度もニュースに流れた。これはアメリカ軍が指導した側面もあるようだが、一般市民も率先してそれに参加していたらしい。フセイン大統領に対する不満はみんな感じていても、それを言い出せなかったということだろうか。</p>
<p>ちなみに銅像を倒すのに積極的に参加したイラク市民のひとりは、あとになってアメリカの支配の方が酷かったとも言っているらしいから、なかなか厄介なことではある。</p>
<p>ラストではフセイン大統領の実際の映像も使われているけれど、本作で印象的なのは権力者の力を背景にして威張りくさっているラミアの担任のような人だろうか。「<span class="red">虎の威を借る狐</span>」というヤツだ。</p>
<p>子供たちが困窮しているのを知らないのか、この担任は「ケーキはクリーム付きが望ましい」などと言っている。結局、そのケーキを食べるのは自分だから、自分の食べたいケーキを要求しているということなのだろう。こういう人は時の権力者が倒されると手の平を返すようになるのだろう。</p>
<p>そういうことはかつての日本にもあった。戦争が終わるとそれまで正しいとされてきたことがひっくり返ってしまったのだ。日本はかつて「一億総玉砕」などと言っていた。それを信じている人がどこまでいたのかはわからないけれど、時の指導部としては建前としてもそんなスローガンを掲げていたということだろう。リーダーが間違えると<span class="marker-under-red">苦労させられるのは一般の人たち</span>であり、何より子供たちということだろうか。</p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" src="http://www.rentracks.jp/adx/p.gifx?idx=0.49094.315260.1029.4061&amp;dna=61188" width="1" height="1" border="0" /><a rel="noopener" href="http://www.rentracks.jp/adx/r.html?idx=0.49094.315260.1029.4061&amp;dna=61188" target="_blank"><img loading="lazy" decoding="async" src="http://www.image-rentracks.com/unext/trial/movie_468_60.jpg" width="468" height="60" /></a></p>
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		<title>『口に関するアンケート』　人の口の力</title>
		<link>https://everydayexcuse2.net/kuti/</link>
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		<dc:creator><![CDATA[nick]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 07 Jul 2026 11:00:15 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[日本映画]]></category>
		<category><![CDATA[板垣李光人]]></category>
		<category><![CDATA[清水崇]]></category>
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					<description><![CDATA[<p>原作は『近畿地方のある場所について』の背筋の同名小説。 監督は『呪怨』シリーズ、『ホムンクルス』などの清水崇。 主演は『ミーツ・ザ・ワールド』の板垣李光人。 映画『口に関するアンケート』公式サイト大ヒット上映中！『近畿地 [&#8230;]</p>
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]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>原作は<strong>『近畿地方のある場所について』</strong>の<strong>背筋</strong>の同名小説。</p>
<p>監督は<strong>『呪怨』</strong>シリーズ、<a href="https://everydayexcuse2.net/homunculus-movie/" target="_blank">『ホムンクルス』</a>などの<strong>清水崇</strong>。</p>
<p>主演は<a href="https://everydayexcuse2.net/meets-the-world/" target="_blank">『ミーツ・ザ・ワールド』</a>の<strong>板垣李光人</strong>。</p>
<div class="blogcard-type bct-official">

<a rel="noopener" href="https://movies.shochiku.co.jp/kuchi-movie/" title="映画『口に関するアンケート』公式サイト" class="blogcard-wrap external-blogcard-wrap a-wrap cf" target="_blank"><div class="blogcard external-blogcard eb-left cf"><div class="blogcard-label external-blogcard-label"><span class="fa"></span></div><figure class="blogcard-thumbnail external-blogcard-thumbnail"><img loading="lazy" decoding="async" src="https://everydayexcuse2.net/wp-content/uploads/cocoon-resources/blog-card-cache/7f439e0f42fa45230b31a780ba271656.png" alt="" class="blogcard-thumb-image external-blogcard-thumb-image" width="320" height="180" /></figure><div class="blogcard-content external-blogcard-content"><div class="blogcard-title external-blogcard-title">映画『口に関するアンケート』公式サイト</div><div class="blogcard-snippet external-blogcard-snippet">大ヒット上映中！『近畿地方のある場所について』の背筋が放つ「怖すぎ！小さすぎ！」と話題沸騰の小説が実写映画化！#アンケートにご協力ください</div></div><div class="blogcard-footer external-blogcard-footer cf"><div class="blogcard-site external-blogcard-site"><div class="blogcard-favicon external-blogcard-favicon"><img loading="lazy" decoding="async" src="https://www.google.com/s2/favicons?domain=https://movies.shochiku.co.jp/kuchi-movie/" alt="" class="blogcard-favicon-image external-blogcard-favicon-image" width="16" height="16" /></div><div class="blogcard-domain external-blogcard-domain">movies.shochiku.co.jp</div></div></div></div></a>
</div>
<h2>あらすじ</h2>
<p>「あの夜、何があったかお話ししますね」<br />
心霊スポットとして有名な墓地の呪われた木についての噂を聞き、肝試しに出かけたある大学生たち。<br />
しかし、翌日グループの一人が行方不明になってしまった。<br />
その日を境に、彼らの身の回りに不可解なことが起きるようになり、次第に何かによって追い詰められていく…。<br />
果たしてあの日、何が起きたのか？<br />
あの日にまつわる証言に導かれて明らかになる、＜おそろしい結末＞とは――。</p>
<p style="text-align: right;">（公式サイトより抜粋）</p>
<h2>アンケートとはどういうこと？</h2>
<p>一応はジャンルとしてはホラー映画ということになるのだろう。それでも、なぜかタイトルはホラー映画らしからぬ<strong>『口に関するアンケート』</strong>となっている。そして、映画の始めには、「最後にアンケートがありますのでご協力をお願いします」という注意書きが示される。「どういうこと？」と思うけれど、実際に映画が終わるとアンケートらしき質問がいくつか提示されることになるのだ。</p>
<p>これがクイズならば質問に対する正解は決まっているけれど、アンケートというわけだ。質問に対する答えは人それぞれで、どんなふうに回答しても間違いということはない。ある人はAのように感じたけれど、別の人はBのように感じた。あるいは、ある人の意見はこうだけれど、別の人はその正反対ということだってあるかもしれない。</p>
<p>そういった意見や感想を調べるためにあるのがアンケートというものであって、<span class="marker-under-red">正解が求められているわけではない</span>というわけだ。「口に関するアンケート」とはどういうことなのだろうか？</p>
<div id="attachment_27462" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-27462" class="wp-image-27462" src="https://everydayexcuse2.net/wp-content/uploads/2026/07/『口に関するアンケート』3-300x200.jpg" alt="" width="500" height="334" /><p id="caption-attachment-27462" class="wp-caption-text">ⓒ2026映画「口に関するアンケート」製作委員会</p></div>
<h2>何を見ていたのか？</h2>
<p>まずは翔太（<strong>板垣李光人</strong>）、竜也（<strong>綱啓永</strong>）、杏（<strong>吉川愛</strong>）、美玲（<strong>MOMONA</strong>）という４人の大学生グループの肝試しが描かれる。このエピソードでは杏という女の子が呪いの木に呪われてしまい、その後、失踪してしまうことになる。</p>
<p>それから話は変わり、堀田（<strong>森愁斗</strong>）と川瀬（<strong>西山智樹</strong>）という別の２人組の肝試しのエピソードになるのだが、そこで呪いの木の傍で狂ったような姿で見つかるのが杏だったのだ。</p>
<p>その後、視点が変わり、刑事・草壁（<strong>中村獅童</strong>）が登場する。彼は肝試しに参加していた若者たちの証言の録音データを聞いている。草壁は杏の失踪について調べているらしいのだ。</p>
<p>草壁はギャンブル依存症で、借金を抱えている。だから草壁はひとりで勝手にその事件を調べ、その情報を週刊誌に売りつけようとしている。そうした草壁の調査によって、これまで観客が<span class="marker marker-under-red">見ていたものがひっくり返る</span>ことになるのだ。</p>
<p>実は４人組と２人組のエピソードは順番が異なっている。４人組のひとりである杏が失踪し、その後に２人組の肝試しで呪われて狂ってしまった杏が発見される。そんなふうに観客は理解していたわけだが、実は２人組の片割れである川瀬から、４人組の翔太に呪いの木の噂が伝えられたことが明らかになるのだ。</p>
<p>順番が逆で、２人組のエピソードが先にあり、その後に４人組のエピソードという順が正しいということになる。</p>
<p>そうなってくると２人組が見ていた「杏は何者？」ということになる。失踪した杏とは別の人ということになる。これだけでも謎なのだが、その後に草壁がコンビニの防犯カメラを調べると、実は４人組だったはずのグループは３人しかおらず、杏の姿がないことが発覚する。実はもともと杏は居なかったらしいのだ。これは一体どういうことなのか？</p>
<div id="attachment_27461" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-27461" class="wp-image-27461" src="https://everydayexcuse2.net/wp-content/uploads/2026/07/『口に関するアンケート』4-300x161.jpg" alt="" width="500" height="269" /><p id="caption-attachment-27461" class="wp-caption-text">ⓒ2026映画「口に関するアンケート」製作委員会</p></div>

<p>&nbsp;</p>
<h2>口は災いの元</h2>
<p>謎解きはともかくとして、証言のシーンばかりが続くのでかなり単調で、89分という時間が酷く長く感じられた。というのも、かなりのクローズアップばかりが連続するからだろう（最初が翔太の口の極端なアップから始まるのは、口というものが重要な要素になっているから）。</p>
<p>もちろんこのクローズアップには意図がある。若者たちの証言が警察に対するものと思わせるために、周囲を見せないようにしていたわけだ。実はそれがミスリードであることが明らかになるわけだけれど、単純にアップばかりが続くためにだんだん辛くなってくるのだ。</p>
<p>それからホラー映画だから怖いかと言うと、そんなに怖くもない（呪われた杏の風貌は結局貞子みたいだった）。背筋がゾクゾクするような感覚はなかった。観客を怖がらせるというよりは<span class="marker marker-under-red">ミステリーといった趣き</span>なのだ。</p>
<p>しかしながら、もしもミステリーならば謎解きがありそうなものだけれど、本作はそこも放棄しているようにも感じられる。そもそも杏が居なかったということにどんなふうに整合性を持たせるのだろうか。木の呪いということですべてが解決するわけではないと思うのだけれど、本作はそのあたりに対する謎は残ったままなのだ。</p>
<p>そして、終わりにはアンケートが待っている。しかしながらこれはアンケートとは名ばかりで、劇中の謎に対するヒントめいたものが与えられることになっている。たとえば「杏は何者だと思いますか？」という質問に対しては、いくつかの選択肢というヒントが与えられる。これによって観客は自分なりの考察を促されることになるというわけだ。</p>
<div id="attachment_27463" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-27463" class=" wp-image-27463" src="https://everydayexcuse2.net/wp-content/uploads/2026/07/『口に関するアンケート』2-300x200.jpg" alt="" width="500" height="334" /><p id="caption-attachment-27463" class="wp-caption-text">ⓒ2026映画「口に関するアンケート」製作委員会</p></div>
<p>本作はそんなふうに謎に対する考察というものを前提に作られている。観た人が好き勝手な言葉を撒き散らすことで、本作に新たな意味が付与されることになるのだ。</p>
<p>劇中の呪いの木はかつては人々の願いを叶えるとされる神木だった。ところがある女性がそこで首吊り自殺をし、それから人々のその木に対する見方が変化したらしい。</p>
<p>週刊誌記者の西（<strong>柄本時生</strong>）は、こんな解説をしていた。その辺の石ころは人々から蹴られたりする他愛ない存在だけれど、その石がお地蔵様の形になると人々の見方は一変する。それと同じで人々から慕われる神木も、何かのきっかけで呪いの木と見られることになってしまう。</p>
<p>そこに介在しているのが誰かの無責任なデマということになる。しかしそれが広がっていくと、いつの間にかにそれが真実のようになってしまう。人の噂というものが実際には根も葉もないもので、そういう嘘が信じられるようになってしまうということはあるだろう。</p>
<p>本作ではそれを映画を観た人の感想や考察と結び付けようとしている。神木を呪いの木にしてしまうような<span class="marker-under-red">人の口の力</span>が、映画を観た人の口にもあると考えているのだ。</p>
<p>アンケートの最後の質問は、この映画についてだったか、この事件についてだったか、それについて「人に語りたいと思いますか？」というものだった。観客の口も呪いに加担しているかのような言いっぷりなのだ。</p>
<p>これはちょっと強引過ぎる気がする。映画を観た人の感想は根も葉もないものではないわけで、神木を呪いの木に変えてしまうほどの力はないんじゃないだろうか。</p>
<p>さらに加えておけば、人の口の力が物事の見方を変えるのだとすれば、呪いというものの実在はもっと曖昧にしても良かったんじゃないだろうか。本作はどう見ても呪いが実在しているように見えてしまう。呪いが実在しているとすれば、人の口の力が果たす役割なんてたいしたものとは思えないわけで、どこかチグハグな感じがしてしまったのだ。<img loading="lazy" decoding="async" src="http://www.rentracks.jp/adx/p.gifx?idx=0.49094.315260.1029.4061&amp;dna=61188" width="1" height="1" border="0" /></p>
<p>そんなわけで「考察にはあまり意味はない」みたいなことを書いたけれど、誰かがX（旧Twitter）につぶやいていた解釈は面白かった。なぜ本作ではセミが出てくるのかが謎だったけれど、セミを英語で言うと、呪いの木のやっていることがよくわかると言うのだ。深いわけではないけれど、とりあえず「なるほど」となってスッキリする。</p>

<a rel="noopener" href="https://www.amazon.co.jp/%E5%8F%A3%E3%81%AB%E9%96%A2%E3%81%99%E3%82%8B%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%82%B1%E3%83%BC%E3%83%88-%E4%B8%80%E8%88%AC%E6%9B%B8-%E8%83%8C%E7%AD%8B/dp/4591182258?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&#038;crid=3DMPNYMNV7C3N&#038;dib=eyJ2IjoiMSJ9.oxA28m5PrqURt77Ce-WM_yOL-fNUxAGC1phka6MDeNk_0vYVMyWYcu8q37dFR1tHX5a6PTIRtHHVqB6BbwT6Qrd9RgKOW8soDsN13gfUSDjy0M5A84XvPujFkXpG1GnAR1TXsBNHW6UP0kjev9JdyM62_u3uePnAYxWkQ1PBzxvHAhbk28-nUdJDtXwI8h_pcoWOcHljON8sdwMaJsSRL6jDdBD6JFzPC1UTeS0XprM.0fD_qwWzj90tEq17Hk1xiYc3N6fvWlZW_LpP4FOvVnI&#038;dib_tag=se&#038;keywords=%E5%8F%A3%E3%81%AB%E9%96%A2%E3%81%99%E3%82%8B%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%82%B1%E3%83%BC%E3%83%88&#038;qid=1783420956&#038;s=books&#038;sprefix=%E5%8F%A3%E3%81%AB%E9%96%A2%E3%81%99%E3%82%8B%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%82%B1%E3%83%BC%E3%83%88%2Cstripbooks%2C283&#038;sr=1-1&#038;linkCode=ll2&#038;tag=koyama08-22&#038;linkId=f83fc5c668af6ad5a4f093c0a21fae4d&#038;ref_=as_li_ss_tl" title="Amazon.co.jp: &#21475;&#12395;&#38306;&#12377;&#12427;&#12450;&#12531;&#12465;&#12540;&#12488; (&#19968;&#33324;&#26360;) : &#32972;&#31563;: &#26412;" class="blogcard-wrap external-blogcard-wrap a-wrap cf" target="_blank"><div class="blogcard external-blogcard eb-left cf"><div class="blogcard-label external-blogcard-label"><span class="fa"></span></div><figure class="blogcard-thumbnail external-blogcard-thumbnail"><img loading="lazy" decoding="async" src="https://everydayexcuse2.net/wp-content/uploads/cocoon-resources/blog-card-cache/30ef1d708555b19f02b2200d9daf6d4b.jpg" alt="" class="blogcard-thumb-image external-blogcard-thumb-image" width="320" height="180" /></figure><div class="blogcard-content external-blogcard-content"><div class="blogcard-title external-blogcard-title">Amazon.co.jp: &#21475;&#12395;&#38306;&#12377;&#12427;&#12450;&#12531;&#12465;&#12540;&#12488; (&#19968;&#33324;&#26360;) : &#32972;&#31563;: &#26412;</div><div class="blogcard-snippet external-blogcard-snippet">Amazon.co.jp: 口に関するアンケート (一般書) : 背筋: 本</div></div><div class="blogcard-footer external-blogcard-footer cf"><div class="blogcard-site external-blogcard-site"><div class="blogcard-favicon external-blogcard-favicon"><img loading="lazy" decoding="async" src="https://www.google.com/s2/favicons?domain=https://www.amazon.co.jp/%E5%8F%A3%E3%81%AB%E9%96%A2%E3%81%99%E3%82%8B%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%82%B1%E3%83%BC%E3%83%88-%E4%B8%80%E8%88%AC%E6%9B%B8-%E8%83%8C%E7%AD%8B/dp/4591182258?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&#038;crid=3DMPNYMNV7C3N&#038;dib=eyJ2IjoiMSJ9.oxA28m5PrqURt77Ce-WM_yOL-fNUxAGC1phka6MDeNk_0vYVMyWYcu8q37dFR1tHX5a6PTIRtHHVqB6BbwT6Qrd9RgKOW8soDsN13gfUSDjy0M5A84XvPujFkXpG1GnAR1TXsBNHW6UP0kjev9JdyM62_u3uePnAYxWkQ1PBzxvHAhbk28-nUdJDtXwI8h_pcoWOcHljON8sdwMaJsSRL6jDdBD6JFzPC1UTeS0XprM.0fD_qwWzj90tEq17Hk1xiYc3N6fvWlZW_LpP4FOvVnI&#038;dib_tag=se&#038;keywords=%E5%8F%A3%E3%81%AB%E9%96%A2%E3%81%99%E3%82%8B%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%82%B1%E3%83%BC%E3%83%88&#038;qid=1783420956&#038;s=books&#038;sprefix=%E5%8F%A3%E3%81%AB%E9%96%A2%E3%81%99%E3%82%8B%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%82%B1%E3%83%BC%E3%83%88%2Cstripbooks%2C283&#038;sr=1-1&#038;linkCode=ll2&#038;tag=koyama08-22&#038;linkId=f83fc5c668af6ad5a4f093c0a21fae4d&#038;ref_=as_li_ss_tl" alt="" class="blogcard-favicon-image external-blogcard-favicon-image" width="16" height="16" /></div><div class="blogcard-domain external-blogcard-domain">www.amazon.co.jp</div></div></div></div></a>
<p><a rel="noopener" href="http://www.rentracks.jp/adx/r.html?idx=0.49094.315260.1029.4061&amp;dna=61188" target="_blank"><img loading="lazy" decoding="async" src="http://www.image-rentracks.com/unext/trial/movie_468_60.jpg" width="468" height="60" /></a></p>
<p>投稿 <a href="https://everydayexcuse2.net/kuti/">『口に関するアンケート』　人の口の力</a> は <a href="https://everydayexcuse2.net">everydayexcuse</a> に最初に表示されました。</p>
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		<title>『きれっぱしの愛』　エッセイ風家族フィルム</title>
		<link>https://everydayexcuse2.net/kireppashi_ai/</link>
					<comments>https://everydayexcuse2.net/kireppashi_ai/#respond</comments>
		
		<dc:creator><![CDATA[nick]]></dc:creator>
		<pubDate>Sat, 04 Jul 2026 03:30:13 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[外国映画]]></category>
		<category><![CDATA[サーガ・ガルザルスドッティル]]></category>
		<category><![CDATA[スベリル・グドナソン]]></category>
		<category><![CDATA[フリーヌル・パルマソン]]></category>
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					<description><![CDATA[<p>監督・脚本・撮影は『ゴッドランド/GODLAND』のフリーヌル・パルマソン。 原題は「Ástin Sem Eftir Er」で、英語のタイトルは「The Love That Remains」となっている。 映画『きれっぱ [&#8230;]</p>
<p>投稿 <a href="https://everydayexcuse2.net/kireppashi_ai/">『きれっぱしの愛』　エッセイ風家族フィルム</a> は <a href="https://everydayexcuse2.net">everydayexcuse</a> に最初に表示されました。</p>
]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>監督・脚本・撮影は<strong>『ゴッドランド/GODLAND』</strong>の<strong>フリーヌル・パルマソン</strong>。</p>
<p>原題は「Ástin Sem Eftir Er」で、英語のタイトルは「The Love That Remains」となっている。</p>
<div class="blogcard-type bct-official">

<a rel="noopener" href="https://gaga.ne.jp/kireppashi_ai_NOROSHI/" title="映画『きれっぱしの愛』公式サイト" class="blogcard-wrap external-blogcard-wrap a-wrap cf" target="_blank"><div class="blogcard external-blogcard eb-left cf"><div class="blogcard-label external-blogcard-label"><span class="fa"></span></div><figure class="blogcard-thumbnail external-blogcard-thumbnail"><img loading="lazy" decoding="async" src="https://everydayexcuse2.net/wp-content/uploads/cocoon-resources/blog-card-cache/f62df30b2a4e64057e7e883a35f30142.png" alt="" class="blogcard-thumb-image external-blogcard-thumb-image" width="320" height="180" /></figure><div class="blogcard-content external-blogcard-content"><div class="blogcard-title external-blogcard-title">映画『きれっぱしの愛』公式サイト</div><div class="blogcard-snippet external-blogcard-snippet">北欧・アイスランド。移ろう四季の中で見つめる、〈もう夫婦じゃない〉男女と子供たちとの、〈いまさら家族〉の日常。『きれっぱしの愛』7月3日（金）公開。</div></div><div class="blogcard-footer external-blogcard-footer cf"><div class="blogcard-site external-blogcard-site"><div class="blogcard-favicon external-blogcard-favicon"><img loading="lazy" decoding="async" src="https://www.google.com/s2/favicons?domain=https://gaga.ne.jp/kireppashi_ai_NOROSHI/" alt="" class="blogcard-favicon-image external-blogcard-favicon-image" width="16" height="16" /></div><div class="blogcard-domain external-blogcard-domain">gaga.ne.jp</div></div></div></div></a>
</div>
<h2>物語</h2>
<p>北欧・アイスランドの田舎町。芸術家のアンナは、しっかり者の長女イダ、わんぱくでいたずら好きな双子グリムールとソルギス、そして愛犬パンダと暮らしながら、芸術家としての道を模索していた。若くして結婚したものの、今や＜もう夫婦ではなくなった＞はずの元夫マグヌスは、いまだに情を断ち切れず、何かと理由をつけては家を訪ね、食卓を囲み、ピクニックにまで付き合う始末。気がつけば、まるで＜まだ家族＞であるかのような日常を再び送るようになるが――。</p>
<p style="text-align: right;">（公式サイトより抜粋）</p>
<h2>エッセイ風家族フィルム</h2>
<p>前作の<a href="https://everydayexcuse2.net/godland/" target="_blank">『ゴッドランド/GODLAND』</a>は丁寧に作り込まれたフィクションになっていたけれど、<strong>『きれっぱしの愛』</strong>は<span class="marker-under-red">家族の日常を切り取ったドキュメンタリー</span>のようでもあり、エッセイのような趣きの作品になっている。</p>
<p>断片的なエピソードが並べられているといった印象でもあり、「面白いか？」と問われればそうとは言い難い気もするけれど、子供たちの笑顔はかわいくて癒されるところがある作品になっている。</p>
<p>主人公は売れない芸術家のアンナ（<strong>サーガ・ガルザルスドッティル</strong>）だろうか。そして、離婚した元夫のマグヌス（<strong>スベリル・グドナソン</strong>）も、なぜか家にしょっちゅう顔を出している。この二人を演じているのは役者さんだけれど、その子供たちと愛犬は<strong>フリーヌル・パルマソン</strong>監督の実の家族ということらしい。長女のイダと双子の息子たち、加えて愛犬のパンダだ。</p>
<p>さらにフリーヌル・パルマソンは撮影もこなしているということで、父親が子供たちにカメラを向けているということになるわけで、家族フィルムみたいな雰囲気がある。</p>
<p>たしか長女のイダは『ゴッドランド』にも顔を出していたはずだ。馬に乗った写真を撮られていた女の子が彼女だろう。子供たちは映画に出演しているといった意識はなさそうで、ごくごく自然に振舞っていてとてもいい表情を見せてくれる。そういうところを楽しむ作品なのだ。</p>
<div id="attachment_27442" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-27442" class="wp-image-27442" src="https://everydayexcuse2.net/wp-content/uploads/2026/07/『きれっぱしの愛』2-300x229.jpg" alt="" width="500" height="381" /><p id="caption-attachment-27442" class="wp-caption-text">ⓒ STILL VIVID, SNOWGLOBE, HOBAB, MANEKI FILMS, FILM I VÄST, ARTE FRANCE CINEMA</p></div>
<h2>きれっぱしとは？</h2>
<p>原題にしても英語版のタイトルにしても「残された愛」という意味になっている。それに対して邦題は「<span class="red">きれっぱしの愛</span>」だ。これは<span class="marker-under-red">エピソードが断片的</span>という映画の中身を反映しているということなのだろう。</p>
<p>冒頭では何もない家の様子が捉えられる。しばらくするとその家の屋根がまるごと一気に剥がされ、隙間から空が見えることになる。この家が誰のものなのかもわからないし、その後に登場することもない。そんな断片的なエピソードの連なりの中、家族の関係も描かれていく。</p>
<p>アンアとマグヌスの関係には微妙なものがある。多分、アンナとしては自分の仕事である芸術のほうで頭がいっぱいで、特にマグヌスのことは必要としていないのかもしれない。マギーと呼ばれているマグヌスは、離婚した今も家に出入りしていて、子供たちもそれが自然と感じている。それでもマギーは普段は漁に出ていて家を空けることも多かったのだろう。その家ではマギーの存在は、居ても居なくてもあまり変わらないということらしい。</p>
<div id="attachment_27444" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-27444" class=" wp-image-27444" src="https://everydayexcuse2.net/wp-content/uploads/2026/07/『きれっぱしの愛』3-300x225.jpg" alt="" width="500" height="375" /><p id="caption-attachment-27444" class="wp-caption-text">ⓒ STILL VIVID, SNOWGLOBE, HOBAB, MANEKI FILMS, FILM I VÄST, ARTE FRANCE CINEMA</p></div>
<p>マギーとしてはアンナとヨリを戻したいようで、アンナに身体の関係を求めたりはしているものの、彼女は子供たちが混乱するからと彼を突き放すことになる。実は子供たちだけのシーンでは、子供たちは結構大人びている。まだ小学生くらいなのに（？）、セックスを話題にして大笑いしているくらいで、両親の関係も理解しているらしい。</p>
<p>アンヌが雄鶏が邪魔だと言い出すのは、周囲に色々とちょっかいを出したりする雄鶏とマギーの姿が重ねられているということっぽい。マギーは子供たちにも小言を言うような男性的で古臭いところがあるのだ。</p>
<p>マギーはアンヌの要望通り雄鶏を始末することになるけれど、その後に今度は娘のイダから散々説教されて謝ることになる。雄鶏と同じでマギーも邪魔扱いされているのだ。</p>
<p>家に居てもアンヌから追い出しを喰らうことになるし、海の上の狭い船室でひとりでビールか何かを煽るマギーの姿はちょっと侘しさを感じさせる。加えて、デカい雄鶏に襲われるという悪夢にうなされることになり、「男はつらいよ」というところだろうか。</p>
<div id="attachment_27443" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-27443" class="wp-image-27443" src="https://everydayexcuse2.net/wp-content/uploads/2026/07/『きれっぱしの愛』4-300x225.jpg" alt="" width="500" height="375" /><p id="caption-attachment-27443" class="wp-caption-text">ⓒ STILL VIVID, SNOWGLOBE, HOBAB, MANEKI FILMS, FILM I VÄST, ARTE FRANCE CINEMA</p></div>
<h2>時の流れ</h2>
<p>『ゴッドランド』でもタイムラプスで馬が死んでから土に還っていくところを撮っていたけれど、本作も似たようなことをやっている。小さかったひよこが次第に大きくなって鶏になり、それが死ぬところまでを短縮して描いているのだ。</p>
<p>それから子供たちが海の見える崖の上に作ったカカシのようなものに、矢を打ち込む場面がよかった。この場面は背景がコロコロ変わっていく。長い時間をかけて矢を打ち込むところを何度も撮影し、それを一気に見せてくれるのだ。<strong>『スモーク』</strong>（ウェイン・ワン監督）では、ニューヨークの街角を毎日撮った連続写真が出てきたけれど、あんな感じだ。</p>
<p>フリーヌル・パルマソンという監督は時の流れを描くのが好きなのだろう。ただ、こうしたシーンが何の意味があるのかはよくわからないけれど……。</p>
<p>カカシは何度も矢を打ち込まれぐったりしていたけれど、それが突如動き始めるという話もある。ドキュメンタリーのような撮り方ではあるけれど、突如として幻想が入り込んでくるところがちょっと面白い。</p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" src="http://www.rentracks.jp/adx/p.gifx?idx=0.49094.315260.1029.4061&amp;dna=61188" width="1" height="1" border="0" /><a rel="noopener" href="http://www.rentracks.jp/adx/r.html?idx=0.49094.315260.1029.4061&amp;dna=61188" target="_blank"><img loading="lazy" decoding="async" src="http://www.image-rentracks.com/unext/trial/movie_468_60.jpg" width="468" height="60" /></a></p>
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		<title>『ロングウォーク』　負けは決まってる？</title>
		<link>https://everydayexcuse2.net/longwalk/</link>
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		<dc:creator><![CDATA[nick]]></dc:creator>
		<pubDate>Thu, 02 Jul 2026 15:44:46 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[外国映画]]></category>
		<category><![CDATA[クーパー・ホフマン]]></category>
		<category><![CDATA[デヴィッド・ジョンソン]]></category>
		<category><![CDATA[フランシス・ローレンス]]></category>
		<category><![CDATA[マーク・ハミル]]></category>
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					<description><![CDATA[<p>原作はスティーブン・キングがリチャード・バックマン名義で書いた同名小説。 監督は『ハンガー・ゲーム』シリーズのフランシス・ローレンス。 主演は『リコリス・ピザ』のクーパー・ホフマン。 映画『ロングウォーク』オフィシャルサ [&#8230;]</p>
<p>投稿 <a href="https://everydayexcuse2.net/longwalk/">『ロングウォーク』　負けは決まってる？</a> は <a href="https://everydayexcuse2.net">everydayexcuse</a> に最初に表示されました。</p>
]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>原作は<strong>スティーブン・キング</strong>がリチャード・バックマン名義で書いた同名小説。</p>
<p>監督は<strong>『ハンガー・ゲーム』</strong>シリーズの<strong>フランシス・ローレンス</strong>。</p>
<p>主演は<a href="https://everydayexcuse2.net/licorice-pizza/" target="_blank">『リコリス・ピザ』</a>の<strong>クーパー・ホフマン</strong>。</p>
<div class="blogcard-type bct-official">

<a rel="noopener" href="https://klockworx-v.com/longwalk/" title="映画『ロングウォーク』オフィシャルサイト" class="blogcard-wrap external-blogcard-wrap a-wrap cf" target="_blank"><div class="blogcard external-blogcard eb-left cf"><div class="blogcard-label external-blogcard-label"><span class="fa"></span></div><figure class="blogcard-thumbnail external-blogcard-thumbnail"><img loading="lazy" decoding="async" src="https://everydayexcuse2.net/wp-content/uploads/cocoon-resources/blog-card-cache/225eecc4b7b1f2a983359893fa731ff3.jpg" alt="" class="blogcard-thumb-image external-blogcard-thumb-image" width="320" height="180" /></figure><div class="blogcard-content external-blogcard-content"><div class="blogcard-title external-blogcard-title">映画『ロングウォーク』オフィシャルサイト</div><div class="blogcard-snippet external-blogcard-snippet">6月全国公開｜「シャイニング」「IT」スティーブン・キングの“幻の処女作”「死のロングウォーク」がついに映像化!!止まったら即死――　生存確率2％　戦慄の中行われる極限のデスレース　その終着点に待つのは希望か絶望か</div></div><div class="blogcard-footer external-blogcard-footer cf"><div class="blogcard-site external-blogcard-site"><div class="blogcard-favicon external-blogcard-favicon"><img loading="lazy" decoding="async" src="https://www.google.com/s2/favicons?domain=https://klockworx-v.com/longwalk/" alt="" class="blogcard-favicon-image external-blogcard-favicon-image" width="16" height="16" /></div><div class="blogcard-domain external-blogcard-domain">klockworx-v.com</div></div></div></div></a>
</div>
<h2>物語</h2>
<p>戦争によって国家が分断された近未来のアメリカで国をあげて開催される競技“ロングウォーク”。<br />
ただひたすらに歩き続けるだけで破格の賞金と願いを１つ叶える権利を獲得できるこの祭典に、選ばれし５０人の若者が挑戦する。</p>
<p>「時速4.8kmをキープすること」<br />
「速度を下回り警告を受けないこと」<br />
「最後の一人になるまで歩き続けること」</p>
<p>この勝者になる為のルールの裏に、休息も睡眠も救いも存在しない。３つ警告を受けると即死の状況下で臨む、地獄の一本道の先に待ち受けるのは希望か、絶望か——</p>
<p style="text-align: right;">（公式サイトより抜粋）</p>
<h2>ルールは歩き続けるだけ</h2>
<p>原作小説は<strong>スティーブン・キング</strong>がリチャード・バックマンという名前で出版した幻の処女作みたいなものらしい。この小説も『ランニング・マン』と同じ頃に書かれていて、どちらも<span class="marker-under-red">デス・ゲームの元祖</span>と言われることもある作品だ。</p>
<p>今年、公開された<a href="https://everydayexcuse2.net/the-runningman/" target="_blank">『ランニング・マン』</a>の場合は実際に殺し合うことになっていたけれど、<strong>『ロングウォーク』</strong>の場合はそういう派手な場面はない。基本は歩くだけで、別の参加者に過度に干渉することは禁止されている。</p>
<p>ルールはいたって簡単で、ただ歩き続けることだ。ただし、一定の速度を下回ると警告が与えられ、それが３回続くと次はない。４度目はなく、参加者は撃たれてレースから脱落することになるのだ。</p>
<p>設定された時速4.8kmというのはそれほど難しいスピードではない。だから最初はピクニックみたいな雰囲気すらある。参加者＝ウォーカーは様々にグループを作り、おしゃべりしながら先に進むことになる。</p>
<p>ただこのレースに休憩というものは一切ない。トイレ休憩もなければ、食事休憩もないし、もちろん睡眠だって確保されるわけもない。ただ歩き続けるだけのことも、それが半日も連続するとなると地獄と化す。そして、このレースは始まったらただひとりが生き残るまで終わらないのだ。</p>
<p>ウォーカーたちは最初は楽しそうですらある。“ロングウォーク”がとんでもないレースであることは知りつつも、それを現実のこととは認識していないようでもある。そんな時、最初の犠牲者が出る。この少年の殺され方が何とも残酷だった。まだ幼いと言えるような少年は、兵士の銃弾によって顔を撃ち抜かれて死ぬことになる。ウォーカーたちはそこでようやく自分たちが参加しているレースの実態を知ることになるのだ。</p>
<div id="attachment_27409" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-27409" class="wp-image-27409" src="https://everydayexcuse2.net/wp-content/uploads/2026/07/『ロングウォーク』4-300x200.jpg" alt="" width="500" height="334" /><p id="caption-attachment-27409" class="wp-caption-text">©2026 Lions Gate Ent. Inc. All Rights Reserved.</p></div>
<h2>原作と映画版の違い</h2>
<p>映画版で主人公のギャラティを演じるのが<strong>クーパー・ホフマン</strong>だ。ぽっちゃり体型のクーパー・ホフマンだけに、そんな過酷なレースで生き残るのは無理そうに見えてしまうといったツッコミもあるだろうし、基本は少年たちが歩きながら会話をすることが続いていくわけで単調になってしまっているところがあるのは否めない。</p>
<p>しかしながら個人的に一番気になったのは、ギャラティが<span class="marker-under marker marker-under-red">ロングウォークに参加した理由</span>だ。これに関しては映画独自の設定になっている。ギャラティは最初からロングウォークの主催者とも言える少佐（<strong>マーク・ハミル</strong>）に対して嫌悪感を抱いている。それがなぜかは後半になって明らかになる。</p>
<p>回想シーンで明らかになるのは、ギャラティの父親は反体制派みたいな人で、少佐によって殺されたらしい。ギャラティはその復讐のために、少佐を殺すことを目的としてロングウォークに参加しているという設定なのだ。</p>
<p>この原作からの改変が、映画版を原作とは違うものにしてしまっている気がするのだ。原作者のキングは製作総指揮にも関わっているらしいので、原作に仄めかされていたかもしれない別の結末を映画化したということなのかもしれないのだが、どうもその改変が原作のよい部分を損なってしまっていたような気がするのだ。</p>

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<div id="attachment_27411" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-27411" class=" wp-image-27411" src="https://everydayexcuse2.net/wp-content/uploads/2026/07/『ロングウォーク』2-300x200.jpg" alt="" width="500" height="334" /><p id="caption-attachment-27411" class="wp-caption-text">©2026 Lions Gate Ent. Inc. All Rights Reserved.</p></div>

<p>&nbsp;</p>
<h2>歩くことは生きること</h2>
<p>劇中ではなぜロングウォークという不思議なレースが開催されているかについての説明もある。この世界のアメリカは分断された状況で、何かしらの国威発揚の意味でロングウォークが行われているのだという。ロングウォークはテレビ中継され、多くの国民がそれに熱中することになるのだ。</p>
<p>具体的にこの世界がどんな状況になっているのかはわからないけれど、このデス・ゲームも政府が何かしら隠したいことがあり、それから大衆の目を逸らすためにあるという点では『ランニング・マン』と同じなのだろう。</p>
<p>映画版のギャラティはそんなロングウォークをクソだと思いつつそれに参加し、さらに少佐を殺して何かを変えようとしている。あるいはそうでなくとも父親の仇を討つつもりになっている。そんなキャラクターになってしまっている。</p>
<p>一方で原作小説ではどうなっていたのかと言えば、少佐がギャラティの父親を殺したというエピソードはないし、ギャラティ自身もなぜロングウォークに参加したのかをよくわかっていない。それに関してはほかの少年も同様だ。</p>
<p>その唯一の例外はステビンズだろう。ステビンズは原作でも映画版でも少佐の私生児であることが明らかになり、彼だけはロングウォークというものを知り尽くしているし、明確な目的を持っていたのは彼だけだったとも言える。その点で、ほかのウォーカーとは異質な存在になっているのだ。</p>
<p>ギャラティやほかのウォーカーたちが明確な目的意識を持っていないこと。それがなぜ重要な要素なのかと言えば、だからこそロングウォークという歩くことが人生そのもの、<span class="marker marker-under-red">生きることそのもののメタファー</span>にも感じられてくるということじゃないのだろうか？</p>
<div id="attachment_27410" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-27410" class=" wp-image-27410" src="https://everydayexcuse2.net/wp-content/uploads/2026/07/『ロングウォーク』3-300x200.jpg" alt="" width="500" height="333" /><p id="caption-attachment-27410" class="wp-caption-text">©2026 Lions Gate Ent. Inc. All Rights Reserved.</p></div>
<h2>負けは決まっている？</h2>
<p>私はこの原作を持っていて（古いバージョンで『死のロングウォーク』というタイトルだ）、すでに一度は読んでいたし、映画を観た後に再読してみたのだが、ギャラティの目的意識の差異が違和感として残ったのだ。</p>
<p>ロングウォークというレースは人気があり、誰もがそれに出たいと感じているという設定だ。もちろん賞金が目当てだと語る少年もいるけれど、そのためにはほかのウォーカーを蹴散らして最後まで生き残る必要がある。</p>
<p>だから映画版では49人が死に（原作では99人が死ぬ）、ひとりが生き残ることになる。そんなレースが割に合うと考えるほうが狂っているようにも思えるけれど、ウォーカーたちはなぜか自分でもよく理解せずにそれに参加してしまう。そして、歩き始めた後になって後悔するのだ。</p>
<p>でもこれは人生だって同じことだろう。自ら生まれようとして生まれてくる人はいないわけだし、目的意識を持って生まれ人もいない。そして、誰もが結局は死ぬことになるわけで、<span class="marker marker-under-red">「負け」というものは決定</span>しているのが人生というレースと言えなくもない。</p>
<p>原作では映画版と異なり最後に生き残るのはギャラティだが、その終わり方は歓喜に満ちているわけではない。ギャラティすらも狂ってしまったかのようにも思えるラストに勝者の姿はない。こういう点でもロングウォークというものが人生そのもののメタファーになっていたようにも感じられるのだ。</p>
<p>映画版はギャラティが明確な目的意識を持ち、それをマクヴリーズ（<strong>デヴィッド・ジョンソン</strong>）が彼に代わって成し遂げたみたいな形になっているけれど、その改変のせいで原作にあった大事なものが失われてしまったような気もするのだ。</p>
<p><a rel="noopener" href="http://www.rentracks.jp/adx/r.html?idx=0.49094.315260.1029.4061&amp;dna=61188" target="_blank"><img loading="lazy" decoding="async" src="http://www.image-rentracks.com/unext/trial/movie_468_60.jpg" width="468" height="60" /></a></p>
<p>投稿 <a href="https://everydayexcuse2.net/longwalk/">『ロングウォーク』　負けは決まってる？</a> は <a href="https://everydayexcuse2.net">everydayexcuse</a> に最初に表示されました。</p>
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		<title>『四月の余白』　文化的雪かきとして</title>
		<link>https://everydayexcuse2.net/shigatsu-yohaku/</link>
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		<dc:creator><![CDATA[nick]]></dc:creator>
		<pubDate>Wed, 01 Jul 2026 12:20:40 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[日本映画]]></category>
		<category><![CDATA[一ノ瀬ワタル]]></category>
		<category><![CDATA[上坂隼人]]></category>
		<category><![CDATA[夏帆]]></category>
		<category><![CDATA[𠮷田恵輔]]></category>
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					<description><![CDATA[<p>監督・脚本は『ミッシング』の𠮷田恵輔。 主演は『宮本から君へ』の一ノ瀬ワタル。 映画『四月の余白』公式サイト6月26日公開 𠮷田恵輔監督 最新作『四月の余白』公式サイト。出演：一ノ瀬ワタル、夏帆、上阪隼人、篠原篤、占部房 [&#8230;]</p>
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]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>監督・脚本は<a href="https://everydayexcuse2.net/missing/" target="_blank">『ミッシング』</a>の<strong>𠮷田恵輔</strong>。</p>
<p>主演は<strong>『宮本から君へ』</strong>の<strong>一ノ瀬ワタル</strong>。</p>
<div class="blogcard-type bct-official">

<a rel="noopener" href="https://shigatsu-yohaku.com/" title="映画『四月の余白』公式サイト" class="blogcard-wrap external-blogcard-wrap a-wrap cf" target="_blank"><div class="blogcard external-blogcard eb-left cf"><div class="blogcard-label external-blogcard-label"><span class="fa"></span></div><figure class="blogcard-thumbnail external-blogcard-thumbnail"><img loading="lazy" decoding="async" src="https://s.wordpress.com/mshots/v1/https%3A%2F%2Fshigatsu-yohaku.com%2F?w=320&#038;h=180" alt="" class="blogcard-thumb-image external-blogcard-thumb-image" width="320" height="180" /></figure><div class="blogcard-content external-blogcard-content"><div class="blogcard-title external-blogcard-title">映画『四月の余白』公式サイト</div><div class="blogcard-snippet external-blogcard-snippet">6月26日公開 𠮷田恵輔監督 最新作『四月の余白』公式サイト。出演：一ノ瀬ワタル、夏帆、上阪隼人、篠原篤、占部房子、山﨑七海、和田庵、髙田万作、松木大輔、小沢まゆ パトリック・ハーランほか</div></div><div class="blogcard-footer external-blogcard-footer cf"><div class="blogcard-site external-blogcard-site"><div class="blogcard-favicon external-blogcard-favicon"><img loading="lazy" decoding="async" src="https://www.google.com/s2/favicons?domain=https://shigatsu-yohaku.com/" alt="" class="blogcard-favicon-image external-blogcard-favicon-image" width="16" height="16" /></div><div class="blogcard-domain external-blogcard-domain">shigatsu-yohaku.com</div></div></div></div></a>
</div>
<h2>物語</h2>
<p>元半グレで元受刑者の西健吾（一ノ瀬ワタル）は、更生施設「みらいの里」を運営し、非行少年や引きこもり、家庭に問題を抱える子供たちと向き合っている。中学校教師の草野冬子（夏帆）は荒れた教室に苦悩し、「対話ではどうにもならいない子供とどう向き合えばいいのか」と自問していた。なかでも他者の痛みを理解できず、暴力や犯罪を繰り返す生徒・澤海斗（上阪隼人）に頭を抱えていた。冬子は「みらいの里」の存在を知り、両親に伝えて海斗を施設へ預ける決断をする。反発し暴れる海斗だったが、共同生活の中で次第に変化の兆しを見せ始める。しかし彼は施設を脱走し再び事件を起こして逮捕される。さらに西の過去も明るみに出て、施設の運営は揺らいでいく……。</p>
<p style="text-align: right;">（公式サイトより抜粋）</p>
<h2>「救えないが、見捨てない」</h2>
<p><strong>一ノ瀬ワタル</strong>を初めて知ったのは<a href="https://everydayexcuse2.net/miyamotomovie/" target="_blank">『宮本から君へ』</a>だったのだと思うけれど、元ラガーマンという役柄がとてもマッチしていて、身体自体が凶器みたいに思えた。そんな怖い存在の一ノ瀬ワタルが演じるのが、本作の主人公である西だ。</p>
<p>西はかつては半グレで服役などを経験した後で更生したという人物だ。そんな西は夜中の繁華街で夜回り先生みたいなことをしている。街中で<ruby>屯<rt>たむろ</rt></ruby>している若者たちに声をかけるなんてことは、結構危なっかしいことだ。「お節介な親父」と思われたら突っかかってくることだってあるだろう。</p>
<p>それでも西はそんなことには怯まない。これまでの経験からしても、そんな若者たちが怖いなどということはあり得ないのだろう。「彼らがそれ以上悪い方向へと進まないように」という親心みたいなものがそんな行動をさせているのだ。</p>
<p>「<span class="marker-under-red">救えないが、見捨てない</span>」というのが<strong>『四月の余白』</strong>のキャッチコピーだ。西は更生施設「みらいの里」を運営し、不良少年などに寄り添っている。西のやっていることは簡単ではないだろう。それでも決して見捨てることはなく、ずっと彼らに寄り添おうとしているのだ。</p>
<div id="attachment_27390" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-27390" class="wp-image-27390" src="https://everydayexcuse2.net/wp-content/uploads/2026/07/『四月の余白』2-300x200.jpg" alt="" width="500" height="334" /><p id="caption-attachment-27390" class="wp-caption-text">©2025 N.R.E</p></div>
<h2>人の痛みがわからない若者</h2>
<p>「己の欲せざる所は、人に施すこと勿れ」ということは、<strong>『論語』</strong>に教わらなくても当たり前のこととも思えるのだが、そうした当たり前ということが通じない少年がいる。それが海斗（<strong>上坂隼人</strong>）という少年だ。</p>
<p>母親（<strong>占部房子</strong>）すら海斗から暴力を受け、彼のことを怖がっている。担任の草野（<strong>夏帆</strong>）も海斗にはお手上げだ。対話ではどうにもならないような状態なのだ。そんな子供とどう接すればいいのか。草野はそれに悩み、西の存在を知る。</p>
<p>西のやり方は型破りというか今風ではない。今では「暴力は絶対にいけないもの」とされている。それでも対話ではどうにもならないような少年もいる。そういう人と相対する時、<span class="marker-under-red">暴力が必要となる時もある</span>。西はそんなふうに考え、それを実行しているのだ。西は時に不良少年を力で抑えつけることもある。そうしなければ何も変わらないと考えているのだ。</p>
<p>だから西は一般的な教育関係者からの評判がよくない部分もある。しかし「あくまでも対話で」といった一般論が海斗のような少年に通じるとは思えないわけで、それでも少年の更生を願うとすれば西のようなやり方しかないような気もしてくるのだ。</p>
<div id="attachment_27389" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-27389" class=" wp-image-27389" src="https://everydayexcuse2.net/wp-content/uploads/2026/07/『四月の余白』3-300x200.jpg" alt="" width="500" height="333" /><p id="caption-attachment-27389" class="wp-caption-text">©2025 N.R.E</p></div>
<h2>文化的雪かき</h2>
<p>劇中の西の姿を見ていると、何だかちょっと居心地が悪い気がする。あの怖い一ノ瀬ワタルが更生した善人という役柄を演じているということもあるけれど、それだけでもない。西という人は誰に頼まれたわけでもないのに厄介な仕事を進んで引き受けているのだ。</p>
<p><strong>村上春樹</strong>はどこかで「<span class="red">文化的雪かき</span>」という言葉を使っていたけれど、西のやっていることはそういうことなのだろう。子供の躾は誰がするのか？　もちろん親がそれを最初に担うわけだが、家庭環境に問題のある場合もある。そうなるとそのツケは学校に回ってくる。劇中の草野は海斗のせいで疲弊し切っている。労力の多くがそういう問題児に使われることになってしまうのだ。</p>
<p>しかしながら、学校にはほかに多くの生徒がいるわけで、一人の問題児にすべての労力を割くわけにはいかない。学校の先生にすべてを押し付けることには無理があるのだ。だからその代わりに西のような存在が必要になる。</p>
<p>誰も海斗のような問題児に関わりたくはないかもしれない。とはいえ社会のルールとしても、問題を起こした人間が「一発アウト」になるわけではない。西が更生したように、人間にはそうしたことが可能だとされている。それが建前だとしても社会のルールがそうなっているとしたら、海斗のような子供を放っておくわけにはいかないということになる。</p>
<p>「文化的雪かき」は<span class="marker-under-red">誰かがやらなければならないこと</span>なのだ。西が引き受けている役割はそういうことであり、だからこそ何だか居心地が悪い気がするのかもしれない。</p>

<h2>人は変われるのか？</h2>
<p>では、海斗は変わることができたのか？　西はほとんど海斗を拉致するような形で施設へ放り込む。そこは学校とは違う場所だ。海斗は学校では好き勝手をすることができたけれど、施設はそうではない。殴ろうとしたら逆に殴られてしまうような場所なのだ。恐らくそういうことは海斗はそのうち知ることになったのだろう。しかしそれが未来の刑務所の中と、今の施設の中では、雲泥の差ということがあるのかもしれない。西はそういうことを未然に防ごうとしているのだ。</p>
<p>本作の中で明確に海斗が変わったと示すものはないとも言えるけれど、ラストでその萌芽みたいなものは感じさせることになる。その意味では西のしたことは無駄ではなかったとは言えるけれど、物事がスッキリと解決するわけでもない。</p>
<p>西はかつて人を傷つけた。そのことは服役して罪を償ったとしても消えるものではない。<span class="marker-under-red">やったことは決して消えない</span>のだ。だから西は劇中で何度も非難を浴びることにもなる。実は海斗の父親・洋平（<strong>篠原篤</strong>）は、若い頃に西とケンカして足を潰されたらしい。洋平はそのことで西を非難することになるけれど、西はその批判を甘んじて受けるしかないのだ。</p>
<p>さらに中盤あたりでは、西は週刊誌のバッシングの対象となってしまう。実はその記事は、記者の取材不足による誤った記事であることが明らかになるのだが、西はそれについて何の反論もしない。施設もそのことで運営が不可能になってしまったけれど、そうしたことも自分の過去が招いた結果だと西は受け入れているようでもある。だからこそ西は、不良少年たちに決定的な失敗をする前に真っ当な道を行くことを勧めているというわけだ。</p>
<div id="attachment_27388" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-27388" class=" wp-image-27388" src="https://everydayexcuse2.net/wp-content/uploads/2026/07/『四月の余白』4-300x200.jpg" alt="" width="500" height="334" /><p id="caption-attachment-27388" class="wp-caption-text">©2025 N.R.E</p></div>
<h2>手痛い指摘</h2>
<p>ほかにも西を非難する人はいる。施設に暮らしていた少女（<strong>山﨑七海</strong>）は、西がやられた側の立場がわからないと指摘する。西はかつて暴力を振るう側だったわけで、荒れる少年の気持ちは理解できたとしても、やられた側のことを理解できないところがあるのだ。この指摘は西にとっては手痛い指摘だろう。</p>
<p>結局、西はやられた側に対しては何もできない。海斗の父親に罵倒されても、土下座したりはするものの結局やってしまったことは取り返しがつかないのだ。これはそういうものとして受け入れるしかないということなのかもしれない。</p>
<p>それでも本作では、西とは違うところでやられた側の姿を描いている。それが海斗の父親・洋平の姿だ。障害を抱えて卑屈になっていた洋平だけれど、海斗に「ダサい」と非難されたことがきっかけだったのか、そこから立ち直りそうなところが垣間見えたのだ。</p>
<p>洋平はやられた側になってしまったこと、それについての恨みつらみばかりを抱えて生きてきた。それでもそれは何の解決にもならないし、自分をダメにしているだけだとようやく気づいたらしいのだ。物語的には西の行動が洋平の立ち直りのきっかけになったほうが良かったのかもしれないけれど、それだと非現実的なエピソードになってしまうのかもしれない。やはり物事はそう簡単には片付かないものなのだろう。</p>
<p>個人的には、洋平を演じた<strong>篠原篤</strong>と<strong>一ノ瀬ワタル</strong>の組み合わせがキモだった。卑屈な被害者と、それに頭が上がらない加害者。こうした関係に変化が生じることはあるのだろうか？</p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" src="http://www.rentracks.jp/adx/p.gifx?idx=0.49094.315260.1029.4061&amp;dna=61188" width="1" height="1" border="0" /><a rel="noopener" href="http://www.rentracks.jp/adx/r.html?idx=0.49094.315260.1029.4061&amp;dna=61188" target="_blank"><img loading="lazy" decoding="async" src="http://www.image-rentracks.com/unext/trial/movie_468_60.jpg" width="468" height="60" /></a></p>
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		<title>『スーパーガール』　酔いどれヒロイン</title>
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		<dc:creator><![CDATA[nick]]></dc:creator>
		<pubDate>Fri, 26 Jun 2026 03:10:37 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[外国映画]]></category>
		<category><![CDATA[イヴ・リドリー]]></category>
		<category><![CDATA[クレイグ・ギレスピー]]></category>
		<category><![CDATA[ジェイソン・モモア]]></category>
		<category><![CDATA[ミリー・オールコック]]></category>
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					<description><![CDATA[<p>監督は『アイ，トーニャ　史上最大のスキャンダル』のクレイグ・ギレスピー。 主演はテレビシリーズ『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』のミリー・オールコック。 映画『スーパーガール』公式サイトジェームズ・ガンが贈る、新生DCユニバ [&#8230;]</p>
<p>投稿 <a href="https://everydayexcuse2.net/supergirl/">『スーパーガール』　酔いどれヒロイン</a> は <a href="https://everydayexcuse2.net">everydayexcuse</a> に最初に表示されました。</p>
]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>監督は<strong>『アイ，トーニャ　史上最大のスキャンダル』</strong>の<strong>クレイグ・ギレスピー</strong>。</p>
<p>主演はテレビシリーズ『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』の<strong>ミリー・オールコック</strong>。</p>
<div class="blogcard-type bct-official">

<a rel="noopener" href="https://supergirl-movie.jp/index.html" title="映画『スーパーガール』公式サイト" class="blogcard-wrap external-blogcard-wrap a-wrap cf" target="_blank"><div class="blogcard external-blogcard eb-left cf"><div class="blogcard-label external-blogcard-label"><span class="fa"></span></div><figure class="blogcard-thumbnail external-blogcard-thumbnail"><img loading="lazy" decoding="async" src="https://everydayexcuse2.net/wp-content/uploads/cocoon-resources/blog-card-cache/be0f889c7a88f69f551c5d76e2097d0c.jpg" alt="" class="blogcard-thumb-image external-blogcard-thumb-image" width="320" height="180" /></figure><div class="blogcard-content external-blogcard-content"><div class="blogcard-title external-blogcard-title">映画『スーパーガール』公式サイト</div><div class="blogcard-snippet external-blogcard-snippet">ジェームズ・ガンが贈る、新生DCユニバース最新作『スーパーガール』。2026年6月26日公開。“完璧じゃない”等身大のスーパーヒロイン誕生！</div></div><div class="blogcard-footer external-blogcard-footer cf"><div class="blogcard-site external-blogcard-site"><div class="blogcard-favicon external-blogcard-favicon"><img loading="lazy" decoding="async" src="https://www.google.com/s2/favicons?domain=https://supergirl-movie.jp" alt="" class="blogcard-favicon-image external-blogcard-favicon-image" width="16" height="16" /></div><div class="blogcard-domain external-blogcard-domain">supergirl-movie.jp</div></div></div></div></a>
</div>
<h2>物語</h2>
<p>スーパーマンが地球を救った、その後の世界。<br />
故郷クリプトン星を失った壮絶な過去をもつカーラ・ゾー＝エル（スーパーガール）は、唯一の心の拠り所である愛犬クリプトと静かに暮らしていた。</p>
<p>そんなとき、突如現れた謎の敵・クレムの攻撃によってクリプトが毒に侵されてしまう。<br />
解毒剤を求めるカーラは、同じくクレムに家族を奪われた少女・ルーシー、そして宇宙最凶の賞金稼ぎ・ロボとともに、宇宙をまたにかけた壮大な冒険へと乗り出していく。</p>
<p>残された時間はわずか《３日間》。<br />
果たして、カーラはクリプトを救えるのか。そして、銀河を揺るがす戦いの行く末とは――</p>
<p style="text-align: right;">（公式サイトより抜粋）</p>
<h2>新DCユニバースの第２弾</h2>
<p>色々あって仕切り直しになり、<strong>ジェームズ・ガン</strong>の<a href="https://everydayexcuse2.net/superman/" target="_blank">『スーパーマン』</a>から再スタートした新しいDCユニバースの第２弾だ。</p>
<p>スーパーマンことカル＝エル（<strong>デビッド・コレンスウェット</strong>）のいとこであるカーラ・ゾー＝エルが主人公だ。女性版スーパーマンということになるわけだが、タイトルは<strong>『スーパーガール』</strong>となっている。</p>
<p>これに関しては劇中でもツッコまれていた。カル＝エルとは10歳くらいの差で年下ということだけど、「酒も飲んでいるし、<span class="marker marker-under-red">スーパーウーマンじゃないのか？</span>」ということなのだろう。原作コミックに対してもそんなツッコミが多いということなのかもしれない。</p>
<p>ちなみに本作は劇場の入場者特典としてスーパーガールの漫画小冊子が配られた。その絵を見ると、カーラ・ゾー＝エルは結構いい年に見える。漫画の中では21歳と言っているし、とても少女とは言えないだろう。</p>
<p>そんな『スーパーガール』でカーラ・ゾー＝エルを演じたのは<strong>ミリー・オールコック</strong>というオーストラリアの人。予告編なんかでスーパーガールのコスチュームを着ている場面はちょっと幼い女の子にも見えたけれど、本作の最初のルックスのイメージとしては<strong>『マッドマックス２』</strong>に出ていた少年みたいだった。ちょっと野性味があるのだ。</p>
<p>というのはカーラは飲んだくれでいつも薄汚いロングコートを着て飲み歩いているからということもある。本作は西部劇みたいなところがあるのだ。地球以外の惑星が舞台ということもあり、奇妙な生き物がうようよしている<strong>『スター・ウォーズ』</strong>シリーズの酒場みたいな場面が何度も出てくるのもちょっと楽しい。</p>
<div id="attachment_27348" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-27348" class=" wp-image-27348" src="https://everydayexcuse2.net/wp-content/uploads/2026/06/『スーパーガール』3-300x124.jpg" alt="" width="500" height="206" /><p id="caption-attachment-27348" class="wp-caption-text">© &amp; TM DC © 2026 WBEI</p></div>
<h2>酔いどれスーパーガール</h2>
<p>物語としては、ある星で酔いどれていたカーラ・ゾー＝エルが悪党クレム（<strong>マティアス・スーナールツ</strong>）と出会うところから始まる。クレムはカーラの愛犬クリプトに毒矢を放って去っていく。クリプトを助けるためにはクレムが持つ解毒剤が必要になる。</p>
<p>その頃、同じようにクレムに両親を殺された少女ルーシー（<strong>イヴ・リドリー</strong>）もいて、ルーシーはたまたま酒場でカーラに助けられる。ルーシーはカーラの強さを知り、彼女に復讐を依頼することになるのだが、カーラは取り合わない。しかし、クレムを探さなければならないことは一緒なわけで、二人は旅の道づれとなるのだ。</p>
<p>私自身はアメコミには詳しくないし『スーパーマン』もそれほど良かったとは思えなかったけれど、『スーパーガール』はまずまず楽しかった。ポップコーンムービーとしては悪くなかったんじゃないだろうか。</p>
<p>子連れ狼みたいな関係とまでは言えないけれど、ルーシーは復讐に夢中で度々危険な羽目に陥る。そんなルーシーに困りながらも、放っておくこともできないというカーラとの関係が良かったのかも。</p>
<div id="attachment_27347" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-27347" class="wp-image-27347" src="https://everydayexcuse2.net/wp-content/uploads/2026/06/『スーパーガール』4-300x158.jpg" alt="" width="500" height="263" /><p id="caption-attachment-27347" class="wp-caption-text">© &amp; TM DC © 2026 WBEI</p></div>

<p>&nbsp;</p>
<h2>太陽の色の効果</h2>
<p>『スーパーマン』の時も、あまりに強すぎると扱いにくいキャラになってしまうということを書いたけれど、本作の場合はそれを太陽の色でコントロールしている。</p>
<p>カーラの場合、黄色い太陽がある場所では最高の力を発揮できるらしい。だから地球では無敵ということになる。</p>
<p>赤い太陽のところでは普通なのだけれど、黄色い太陽の星では酔えないからと赤い太陽がある星にいて、今まで酔いどれていたというわけだ。</p>
<p>そして、緑の太陽がある星ではカーラは命の危険に曝されることになるのだが、スーパーガールが弱った時は仲間が助けてくれる。</p>
<p>正確に言えば仲間ではないのだけれど、旅の道づれとしてルーシーという<strong>伊東蒼</strong>っぽい女の子がいて、さらにロボ（<strong>ジェイソン・モモア</strong>）という暴れん坊キャラが関わってくることになるのだ。仲間が重要な要素となってくるのは第１弾の『スーパーマン』とも共通している。</p>
<div id="attachment_27350" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-27350" class=" wp-image-27350" src="https://everydayexcuse2.net/wp-content/uploads/2026/06/『スーパーガール』6-300x157.jpg" alt="" width="500" height="262" /><p id="caption-attachment-27350" class="wp-caption-text">© &amp; TM DC © 2026 WBEI</p></div>
<h2>いとことの違い</h2>
<p>カーラとルーシーの会話の中でいとこであるスーパーマンとの違いが語られる。</p>
<p>スーパーマンはクリプト星から先に脱出し地球にやってきた。だからクリプト星の崩壊には立ち会っていない。一方のカーラはギリギリまでクリプト星に残っていた。本作では崩壊寸前のクリプト星でのエピソードがちょっとだけ用意されているのだ。</p>
<p>カーラはクリプト星の人たちが死んでいくところを肌で感じていたというわけで、彼女にはちょっと影がある。そういう<span class="marker marker-under-red">辛い過去があればこそ</span>、酒に逃げてしまっていたというわけだ（と同時に、だからこそ両親を殺されたルーシーに対して同情的にもなる）。それに対して、スーパーマンはそういうことを経験してないから、すくすく育ったということらしい。極めて真っ直ぐなスーパーマンに対し、スーパーガールはちょっと屈折したところがあるのだ。</p>
<p>けれどもルーシーとのやり取りを見ていると、カーラは意外といいヤツでもある。ルーシーはカーラに対して、「優しくないけど親切、正しくないけどいい人」と評価している。悪党クレムに対する復讐としては最後までルーシーに殺しをさせることはなく、自分で始末するあたりに彼女の善性みたいなものを感じた。</p>
<p>1984年の<strong>ヘレン・スレイター</strong>版はあまり評判がよくなくて、シリーズ化はされなかったようだけれどこのバージョンはどうなるだろうか？　ラストでは地球でスーパーマンと会っていたし、続編ができたら一緒に闘うことになるんだろうか？</p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" src="http://www.rentracks.jp/adx/p.gifx?idx=0.49094.315260.1029.4061&amp;dna=61188" width="1" height="1" border="0" /><a rel="noopener" href="http://www.rentracks.jp/adx/r.html?idx=0.49094.315260.1029.4061&amp;dna=61188" target="_blank"><img loading="lazy" decoding="async" src="http://www.image-rentracks.com/unext/trial/movie_468_60.jpg" width="468" height="60" /></a></p>
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		<title>『億万長者の不都合な終末』　リッチな人の共通点は？</title>
		<link>https://everydayexcuse2.net/rich-flu/</link>
					<comments>https://everydayexcuse2.net/rich-flu/#respond</comments>
		
		<dc:creator><![CDATA[nick]]></dc:creator>
		<pubDate>Mon, 22 Jun 2026 16:18:21 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[外国映画]]></category>
		<category><![CDATA[ガルダー・ガステル＝ウルティア]]></category>
		<category><![CDATA[メアリー・エリザベス・ウィンステッド]]></category>
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					<description><![CDATA[<p>監督は『プラットフォーム』のガルダー・ガステル＝ウルティア。 主演は『ジェミニマン』のメアリー・エリザベス・ウィンステッド。 原題は「Rich Flu」。 映画『億万長者の不都合な終末』公式サイト『プラットフォーム』監督 [&#8230;]</p>
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]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>監督は<strong>『プラットフォーム』</strong>の<strong>ガルダー・ガステル＝ウルティア</strong>。</p>
<p>主演は<a href="https://everydayexcuse2.net/geminiman/" target="_blank">『ジェミニマン』</a>の<strong>メアリー・エリザベス・ウィンステッド</strong>。</p>
<p>原題は「Rich Flu」。</p>
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<a rel="noopener" href="https://synca.jp/richflu/" title="映画『億万長者の不都合な終末』公式サイト" class="blogcard-wrap external-blogcard-wrap a-wrap cf" target="_blank"><div class="blogcard external-blogcard eb-left cf"><div class="blogcard-label external-blogcard-label"><span class="fa"></span></div><figure class="blogcard-thumbnail external-blogcard-thumbnail"><img loading="lazy" decoding="async" src="https://everydayexcuse2.net/wp-content/uploads/cocoon-resources/blog-card-cache/7b85d5bb302e5d4886070dd4e2b18b22.jpg" alt="" class="blogcard-thumb-image external-blogcard-thumb-image" width="320" height="180" /></figure><div class="blogcard-content external-blogcard-content"><div class="blogcard-title external-blogcard-title">映画『億万長者の不都合な終末』公式サイト</div><div class="blogcard-snippet external-blogcard-snippet">『プラットフォーム』監督最新作。ブラックユーモアで現代社会をぶった斬る≪階級逆転≫エンタテインメント｜6.19(金)公開。映画『億万長者の不都合な終末』公式サイト</div></div><div class="blogcard-footer external-blogcard-footer cf"><div class="blogcard-site external-blogcard-site"><div class="blogcard-favicon external-blogcard-favicon"><img loading="lazy" decoding="async" src="https://www.google.com/s2/favicons?domain=https://synca.jp/richflu/" alt="" class="blogcard-favicon-image external-blogcard-favicon-image" width="16" height="16" /></div><div class="blogcard-domain external-blogcard-domain">synca.jp</div></div></div></div></a>
</div>
<h2>物語</h2>
<p>ストリーミング・プラットフォームの重役プロデューサーであるローラは家庭を顧みず、自身のキャリアにすべてを捧げてきた。華やかな映画業界での成功を目前にしたその矢先、世界では、裕福な人々を次々と死に至らしめる奇病≪リッチフルエンザ≫が突如発生し、資本主義に支配された現代社会は、瞬く間にカオスへと陥る。富が死を招く、その極限状況のなかで、ローラが下す究極の決断とは……。</p>
<p style="text-align: right;">（公式サイトより抜粋）</p>
<h2>リッチな人の共通点は？</h2>
<p>格差社会を強烈に皮肉った<strong>『プラットフォーム』</strong>の<strong>ガルダー・ガステル＝ウルティア</strong>監督の最新作であり、本作も同じようなテーマを扱っている。<strong>『億万長者の不都合な終末』</strong>ではある種のウイルスが発生することになるわけだが、この設定がかなりバカげていて面白い。というのも、このウイルスは<span class="marker-under-red">なぜかリッチな人たちだけが感染する</span>という設定なのだ。</p>
<p>劇中では世界で名だたる富豪たちから、そのウイルスの犠牲になっていく。有名投資家のウォーレン・バフェットや、amazonの経営者であるジェフ・ベゾスに加え、ローマ法王までも亡くなってしまう（バチカンも金持ちだと言いたいらしい）。</p>
<p>感染者はなぜか歯が白く光出すことになる。そうなってくると末期症状で、その人は間もなく死に至る。「芸能人は歯が命」というCMがあったけれど、金持ちは無闇矢鱈に歯のケアをしているということを皮肉っているというわけだ。本作はブラックコメディなのだ。</p>
<div id="attachment_27322" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-27322" class=" wp-image-27322" src="https://everydayexcuse2.net/wp-content/uploads/2026/06/『億万長者の不都合な終末』4-300x169.jpg" alt="" width="500" height="282" /><p id="caption-attachment-27322" class="wp-caption-text">© 2023 RICH FLU A.I.E, NOSTROMO PICTURES S.L., BASQUE FILMS SERVICES S.L., MAMMA TEAM SONDER ENTERTAINMENT S.L.</p></div>
<h2>“リッチフルエンザ”とは？</h2>
<p>ローラ（<strong>メアリー・エリザベス・ウィンステッド</strong>）はストリーミング・プラットフォームの重役として、予算をどこに与えるかの決定権を握っているらしい。映画を作りたい製作者は彼女に認めてもらうために必死だ。それに対して彼女はシビアに内容を査定しつつも、作り笑いでその場を取り繕っているというところだろうか。</p>
<p>こうした前半のエピソードで見えてくるのはローラが家庭を省みずに働き、そのためには他人を蹴落とすことなど当たり前として生きてきたということだろう。ローラは家庭を犠牲にしている。そのせいで旦那とはすでに離婚寸前で、娘をどっちが引き取るかという段階だ。旦那としては娘の誕生日を放っておいて、仕事に精を出しているローラが許せないのだ。</p>
<p>本作ではローラがとてもいけ好かない人物として描かれている。これはローラのようなリッチな人が人に嫌われるのは当たり前と思わせるためかもしれない。</p>
<p>本作では“リッチフルエンザ”という架空の感染症が広がることになるわけだけれど、それによってリッチな人たちはあっという間にそれまでの地位を失うことになる。</p>
<p>このリッチフルエンザの設定は、リッチな人だけが感染するというものだ。だとすれば、貧乏人は何も恐れることはないということになる。しかし、劇中世界では暴動のようなことが生じてしまう。感染した人のことを隔離するという名目で、リッチな人たちは自由を奪われていくのだ。</p>
<p>実際には、劇中のこのあたりの描写があまりうまくないために、何が起きているのかわからない部分が多い。ただ、ローラがイヤな女だったように、世の中のリッチの人はみんな似たようなものだと思わせているところはある。そして、今まで幅を利かせていたリッチな人たちは、そうではない人たちの<span class="marker-under-red">恨みを買って当然</span>ということが仄めかされているのだろう。</p>
<p>ローラは自分のことを中産階級だと感じていたらしいけれど、秘書やそのほかの人からすればリッチな部類に入ることは間違いない。しかもローラはある富豪から株式を分け与えられることになり、それが彼女をとんでもない富豪にしてしまうことになる。</p>
<div id="attachment_27324" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-27324" class=" wp-image-27324" src="https://everydayexcuse2.net/wp-content/uploads/2026/06/『億万長者の不都合な終末』2-300x169.jpg" alt="" width="500" height="282" /><p id="caption-attachment-27324" class="wp-caption-text">© 2023 RICH FLU A.I.E, NOSTROMO PICTURES S.L., BASQUE FILMS SERVICES S.L., MAMMA TEAM SONDER ENTERTAINMENT S.L.</p></div>
<h2>資本主義から共産主義へ</h2>
<p>そんなわけで富豪の仲間入りを果たすことになってしまったローラ。しかし、タイミングが悪い。今、金を持っていることは、自分の首を絞めることになってしまう。彼女は秘書に金を譲ろうとするものの、秘書もそんな危険物は受け取れないとばかりに彼女の元から去っていくことになる。そうしてローラはヨーロッパから逃げ出し、アフリカへと流れていくことになるのだが……。</p>
<p>本作では、その後のヨーロッパがどうなったのかはよくわからない。リッチな人たちが逃げ出したとしても、多くの人はそうではなかったわけで、資本主義体制がどうこうなるほどのものではないのかもしれない。本作ではその後もローラの視点で描かれていき、彼女は原始共産制が未だに残っているような村に行きつくことになる。</p>
<p>そして、ラストではローラがそんな場所で貨幣というものを生み出してしまう役割を演じることになる。この村では村人同士で持ち物を共有し、それはある期間でシャッフルされることになる。ただ、ローラはかつて自分が働いて買った初めての腕時計に執着していて、その時計を取り戻したくなり、自分で貝殻を磨いて貨幣のようなものを作ることになるのだ。</p>
<p><span class="red">※　以下、『プラットフォーム』に関するネタバレあり！！</span></p>
<div id="attachment_27323" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-27323" class="wp-image-27323" src="https://everydayexcuse2.net/wp-content/uploads/2026/06/『億万長者の不都合な終末』3-300x169.jpg" alt="" width="500" height="281" /><p id="caption-attachment-27323" class="wp-caption-text">© 2023 RICH FLU A.I.E, NOSTROMO PICTURES S.L., BASQUE FILMS SERVICES S.L., MAMMA TEAM SONDER ENTERTAINMENT S.L.</p></div>

<p>&nbsp;</p>
<h2>ループして元に戻る</h2>
<p>こうした展開は<a href="https://everydayexcuse2.net/platform/" target="_blank">『プラットフォーム』</a>ともよく似ている。『プラットフォーム』をかなりざっくりと振り返ってみれば、醜い争いが続いていた世界に革命が起きる話とまとめることができるかもしれない。共産主義革命だ。ラストはそんな新しい世界に希望を見出したように終わる。</p>
<p>ところが実はこの作品には続編がある。それが<a href="https://everydayexcuse2.net/platform2/" target="_blank">『プラットフォーム２』</a>だ。この続編は「前作の繰り返し」としか評価されていないところがある（あるいはNetflixでしか配信してないために、観てない人も多いのかも）。実際には、このシリーズはこの続編でようやく完結することになるのだ。</p>
<p>『プラットフォーム２』は、実は『プラットフォーム』の前日譚だ。そして、『プラットフォーム２』で何が起きるのかと言えば、共産主義にうんざりした人が好き勝手な世界を作ることになるのだ。</p>
<p>この好き勝手な世界は、つまりは資本主義ということだろう。そして、資本主義というのは醜い争いに過ぎない。そして、再び物語は『プラットフォーム』の最初の戻ることになるというわけだ。</p>
<p>『億万長者の不都合な終末』で描かれていたこともこれと同じだ。ローラが代表するリッチになるような人は、人を蹴落としてのし上がったいけ好かない奴らということになる。それがリッチフルエンザという病によってひっくり返る。図らずも革命が起きてしまうのだ。</p>
<p>その後、ローラはアフリカに逃れ、そこで原始共産制の村にたどり着く。資本主義がダメだったから、今度は共産主義ということなのかと思うと、最後にツイストが待っている。</p>
<p>結局、人間の欲望は抑えきれず、<span class="marker-under-red">私的所有という欲望</span>が湧き上がってしまうのだ。そうして再び貨幣経済が発生することになる。『プラットフォーム』シリーズと同様に、本作もループするような形になっているのだ。</p>
<p>そんなわけで『プラットフォーム』シリーズと本作は、似たようなテーマを扱っている。しかしながらどちらが良かったかと言えば、圧倒的に『プラットフォーム』シリーズだと思う。本作はあちこちで回りくどいところがあるのだ。</p>
<p>ローラを富豪にすることになるリッチマンを演じていたのは<strong>ティモシー・スポール</strong>だったけれど、その息子役を演じていたのは彼の実の息子である<strong>レイフ・スポール</strong>だったらしい。この父と子の話も今ひとつピンと来ない。ローラは息子のほうに翻弄されていたと思っていたら、実はもっとあくどい父親のほうに騙されたということなのだけれど、何を描こうとしているのか酷くわかりづらいところがあるのだ。</p>
<p>『プラットフォーム』は「垂直自主管理センター」という特殊な状況下での物語だった。本作はそこでやったことをもっと現実的な状況に<ruby>敷衍<rt>ふえん</rt></ruby>して描こうとしたのかもしれないのだが、リッチフルエンザというアイディアは面白かったけれど、それだけに留まってしまった気もする。</p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" src="http://www.rentracks.jp/adx/p.gifx?idx=0.49094.315260.1029.4061&amp;dna=61188" width="1" height="1" border="0" /><a rel="noopener" href="http://www.rentracks.jp/adx/r.html?idx=0.49094.315260.1029.4061&amp;dna=61188" target="_blank"><img loading="lazy" decoding="async" src="http://www.image-rentracks.com/unext/trial/movie_468_60.jpg" width="468" height="60" /></a></p>
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		<title>『急に具合が悪くなる』　語り尽くせぬ想い</title>
		<link>https://everydayexcuse2.net/soudain/</link>
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		<dc:creator><![CDATA[nick]]></dc:creator>
		<pubDate>Sat, 20 Jun 2026 05:38:03 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[日本映画]]></category>
		<category><![CDATA[ヴィルジニー・エフィラ]]></category>
		<category><![CDATA[岡本多緒]]></category>
		<category><![CDATA[濱口竜介]]></category>
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					<description><![CDATA[<p>原作は哲学者・宮野真生子と人類学者・磯野真穂の往復書簡として発売されたもの。 監督・脚本は『ドライブ・マイ・カー』の濱口竜介。 主演は『ベネデッタ』のヴィルジニー・エフィラと、『ウルヴァリン：SAMURAI』の岡本多緒。 [&#8230;]</p>
<p>投稿 <a href="https://everydayexcuse2.net/soudain/">『急に具合が悪くなる』　語り尽くせぬ想い</a> は <a href="https://everydayexcuse2.net">everydayexcuse</a> に最初に表示されました。</p>
]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>原作は哲学者・<strong>宮野真生子</strong>と人類学者・<strong>磯野真穂</strong>の往復書簡として発売されたもの。</p>
<p>監督・脚本は<a href="https://everydayexcuse2.net/drive-my-car/" target="_blank">『ドライブ・マイ・カー』</a>の<strong>濱口竜介</strong>。</p>
<p>主演は<strong>『ベネデッタ』</strong>の<strong>ヴィルジニー・エフィラ</strong>と、<strong>『ウルヴァリン：SAMURAI』</strong>の<strong>岡本多緒</strong>。カンヌ国際映画祭では二人揃って女優賞を獲得した。</p>
<div class="blogcard-type bct-official">

<a rel="noopener" href="https://www.bitters.co.jp/soudain/" title="濱口竜介監督最新作『急に具合が悪くなる』公式サイト" class="blogcard-wrap external-blogcard-wrap a-wrap cf" target="_blank"><div class="blogcard external-blogcard eb-left cf"><div class="blogcard-label external-blogcard-label"><span class="fa"></span></div><figure class="blogcard-thumbnail external-blogcard-thumbnail"><img loading="lazy" decoding="async" src="https://everydayexcuse2.net/wp-content/uploads/cocoon-resources/blog-card-cache/2d6a30935c7b38bdc6d27291aba40557.jpg" alt="" class="blogcard-thumb-image external-blogcard-thumb-image" width="320" height="180" /></figure><div class="blogcard-content external-blogcard-content"><div class="blogcard-title external-blogcard-title">濱口竜介監督最新作『急に具合が悪くなる』公式サイト</div><div class="blogcard-snippet external-blogcard-snippet">映画『急に具合が悪くなる』公式サイト。濱口竜介監督最新作　出演：ヴィルジニー・エフィラ、岡本多緒、長塚京三、黒崎煌代　原作：『急に具合が悪くなる』（宮野真生子・磯野真穂著／晶文社）2026年6月19日（金）公開</div></div><div class="blogcard-footer external-blogcard-footer cf"><div class="blogcard-site external-blogcard-site"><div class="blogcard-favicon external-blogcard-favicon"><img loading="lazy" decoding="async" src="https://www.google.com/s2/favicons?domain=https://www.bitters.co.jp/soudain/" alt="" class="blogcard-favicon-image external-blogcard-favicon-image" width="16" height="16" /></div><div class="blogcard-domain external-blogcard-domain">www.bitters.co.jp</div></div></div></div></a>
</div>
<h2>物語</h2>
<p>パリ郊外の介護施設「⾃由の庭」の施設長であるマリー＝ルー・フォンテーヌは⼊居者を⼈間らしくケアすることを理想としつつ、人手不足やスタッフの無理解などに悩まされている。そんな中、マリー＝ルーは森崎真理という日本人の演出家に出会う。がん闘病中の真理が演出するのは、自閉スペクトラム症の孫・智樹と行動を共にする俳優・清宮吾朗の一人芝居。真理の描く演劇に勇気をもらったマリー＝ルー。同じ名前の響きを持つ偶然に導かれて、二人の交流が始まる。しかし、あるとき真理は「急に具合が悪くなる」。真理の病の進行とともに、二人の関係は劇的に深まり、互いの魂を通わせ合うようになる……。</p>
<p style="text-align: right;">（公式サイトより抜粋）</p>
<h2>時間感覚の不思議</h2>
<p>本作には原作があるのだそうで、それが同名の往復書簡集である『急に具合が悪くなる』という本だ。この本は<strong>宮野真生子</strong>という哲学者と、<strong>磯野真穂</strong>という文化人類学者の共著で、10回に渡る手紙のやり取り（だから20通の手紙ということになる）を本にしたものらしい。</p>
<p>私自身は原作を読んでないので推測でしかないけれど、映画版は<strong>濱口竜介</strong>監督がそこから得たものからかなり自由に物語を構築しているようだ。映画<strong>『急に具合が悪くなる』</strong>の場合は、手紙のやり取りなどではなく、偶然に出会った二人の長い長い会話が大きな要素を占めることになるのだ。</p>
<p>二人は偶然出会い、それから再会し、歩きながら会話をし始め、何度かの中断を挟みながらも延々と話し続け、朝を迎える。本作は基本的に会話劇であり、長い会話が続くことになるけれど、なぜか退屈することはない。上映時間は196分という長尺だったけれど、それをほとんど感じさせないようなところがあるのだ。</p>
<p>二人は再会した後ほぼ半日ずっと話し続けていることになるけれど、劇中で「（再会してから）まだ半日も経ってないなんて」と感想を漏らしている。時間の感覚というものは不思議なもので、二人がずっと話していても飽きることがなかったように、観ている側も<span class="marker-under-red">196分という時間が苦にならない</span>ような作品になっているのだ。</p>
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<div id="attachment_27300" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-27300" class="wp-image-27300" src="https://everydayexcuse2.net/wp-content/uploads/2026/06/『急に具合が悪くなる』3-300x200.jpg" alt="" width="500" height="334" /><p id="caption-attachment-27300" class="wp-caption-text">© 2026 Cinéfrance Studios – Arte France Cinéma – Office Shirous – Bitters End – Heimatfilm – Tarantula – Gapbusters – Same Player – Soudain JPN Partners</p></div>
<h2>偶然の出会い</h2>
<p>最初はマリー＝ルー（<strong>ヴィルジニー・エフィラ</strong>）の話から始まる。彼女は介護施設「⾃由の庭」の施設長として、施設を改革しようとしている。その技法が「ユマニチュード」というもので、これはフランスで発祥した技法として実際にあるものらしい。ただ「ユマニチュード」の推進に当たっては、施設の古参看護師からの反発もある。</p>
<p>「⾃由の庭」の入居者の多くが認知症を抱えている。認知症患者の時間感覚は直線ではなく、点線になっているという。意識が過去に向っていたりすることがあるのだ。そんな意味で認知症患者の視野は狭くなりがちで、そうした患者に対応するにはある種の技術が要求される。</p>
<p>「ユマニチュード」というのは認知症患者を「もっと人間的に扱おう」とするもので、そうすることで患者の抵抗を少なくさせる効果があるとされる。逆に言えば、認知症患者が何も理解していないとして雑に扱うことは、その抵抗を増大させることになってしまう。</p>
<p>マリーは「ユマニチュード」を推進することで、最終的には理想的な施設になると考えているけれど、それは簡単な仕事ではない。マリーは自分のやっていることが<span class="marker-under-red">「不可能を可能する」ような難題</span>だと感じ、それに疲弊し切ったような状況にあったのだ。</p>
<p>そんな時、マリーは偶然に真理（<strong>岡本多緒</strong>）と出会う。重度の自閉症患者である智樹（<strong>黒崎煌代</strong>）がひとりで走り回っているのを見て、彼を放っておけなかったからだ。その智樹の保護者である清宮（<strong>長塚京三</strong>）と一緒に居たのが真理だったのだ。</p>
<p>真理は舞台演出家として活動している人で、マリーは後日、同僚に「とにかく休め」と言われて彼女の演劇を観に行くことになる。そこで二人は再会し、それが長い長い会話につながっていく。</p>
<div id="attachment_27301" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-27301" class=" wp-image-27301" src="https://everydayexcuse2.net/wp-content/uploads/2026/06/『急に具合が悪くなる』2-300x172.jpg" alt="" width="500" height="287" /><p id="caption-attachment-27301" class="wp-caption-text">© 2026 Cinéfrance Studios – Arte France Cinéma – Office Shirous – Bitters End – Heimatfilm – Tarantula – Gapbusters – Same Player – Soudain JPN Partners</p></div>
<h2>「不可能を可能にする」</h2>
<p>真理の演劇は前衛劇だ。基本は清宮のひとり芝居なのだが、そこにハプニング的に智樹が乱入する形になっている。この演劇のタイトルは「近づいてみれば、誰もまともな者はいない」というものだ。</p>
<p>実はイタリアには精神病院というものがないのだとか（この指摘には驚いた）。その改革を推し進めたのがフランコ・バザーリアという人で、清宮はその人を演じることになる。</p>
<p>バザーリアという人は「健康な者たちは本当に生きているのか」と問うたらしい。謎めいた問いだ。これを逆に言えば、「不健康な者こそ本当に生きている」ということになるのかもしれない。とにかくバザーリアという人はわれわれが<span class="marker-under-red">当たり前と思っていることに疑問を</span>投げかけたらしい。</p>
<p>精神病を抱えた人は閉鎖病棟に閉じ込められる。そういう扱いがほかのどこの国でも行われていて、日本も同様だ。そうした当たり前に疑問を投げかけ、それをぶち壊そうとしたのがバザーリアなのだ。</p>
<p>バザーリアは「近づいてみれば、誰もまともな者はいない」ということを明らかにして、健康な人とそうでない人という境界を取っ払ってしまったというわけだ。本作ではそんな内容が前衛劇として演じられる。</p>
<p>それがマリーの心に響くことになる。バザーリアという人がやったことは「不可能を可能にする」ことであり、それは自分のやっている施設の改革とも通じ合うことだと思えたからだろう。</p>
<p>そんな演劇を創作した真理は、実は余命わずかなのだという。真理はがん患者で「急に具合が悪くなる」可能性があるとマリーに告げるのだ。</p>
<p>真理が「不可能を可能にする」ような芝居を書いたのは、彼女の最後の「悪あがき」のひとつということになる。彼女自身も不可能を可能にしたいと考えていたからだろう。そんなふうにしてマリーと真理は再会するのだ。</p>

<p>&nbsp;</p>
<h2>世界の構造分析</h2>
<p>それから二人はパリの街を歩きながら語り始め、あっという間にソウルメイトとでもいうべき存在になっていく。マリーは文化人類学を学んでいたけれど、今では介護施設の施設長になっていること。一方の真理は、かつては哲学を学んでいたけれど、今はその実践として演劇をやっていると語る。</p>
<p>そして、真理がマリーの職場である「⾃由の庭」の様子を見るなどした後に、真理は世界の構造というものに関する考察を始めることになる。これは大学の授業のようにわかりやすく、<span class="marker-under-red">世界の現状を分析したもの</span>になっていて興味深いものがあった。</p>
<p>それは端的に言えば、「資本主義の限界」とも言える。資本主義というものは「<span class="red">now／here</span>（今／ここ）」というものを特権化する。そして、それ以外のものを外部とする。外部というものは色々あるけれど、その代表が自然ということになる。</p>
<p>かつてはこの外部は限りないものとされていた。自然というものは浄化装置のようなもので、それは永遠に続くものだと思われていた。ところが資本主義の限りない自己増殖は、それを破壊してしまう。</p>
<p>資本主義による自然破壊というテーマは、前作の<a href="https://everydayexcuse2.net/evil-does-not-exist/" target="_blank">『悪は存在しない』</a>でも取り上げられていた。本作はそうしたものを真理がホワイトボードで図を描きながら、わかりやすく説明してくれるのだ。</p>
<p>資本主義というものは外部をどんどん喰いつぶしていく。そうしたことが戦争にもつながっていくし、劇中で言及されたわけではないけれど外部を広げるために宇宙に進出するということにもなっていくのだろう。真理の語る世界の現状分析は、まさしく現実世界の分析としてとてもわかりやすいものになっているのだ。</p>
<p>資本主義において特権化される「now／here」というものは、続けて読めば「nowhere（どこにもない）」になるというもの面白い（劇中でそれには触れられないけれど）。劇中では「今／ここ」はどんどん小さくなっていくとされていたけれど、それは本当は「どこにあるのだろうか？」と疑問を呈しているということなのかもしれない。</p>
<div id="attachment_27301" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-27301" class="wp-image-27301" src="https://everydayexcuse2.net/wp-content/uploads/2026/06/『急に具合が悪くなる』2-300x172.jpg" alt="" width="500" height="286" /><p id="caption-attachment-27301" class="wp-caption-text">© 2026 Cinéfrance Studios – Arte France Cinéma – Office Shirous – Bitters End – Heimatfilm – Tarantula – Gapbusters – Same Player – Soudain JPN Partners</p></div>
<h2>語り尽くせぬ想い</h2>
<p>真理の世界に対する現状分析も「不可能を可能にする」ということにつながっていく。真理はマリーから質問を受けた時、「不可能を可能にすることはできません」と応える。しかしその後に、こんなふうに付け加える。「一度可能になると、それが<span class="marker-under-red">不可能だったとは思えなくなる</span>ものだ」というのだ。</p>
<p>たとえばマラソンの記録について考えてみる。男子マラソンの記録の推移を見てみると、1970年から1980年半ばまでの長い間、世界記録は２時間８分台から動くことがなかった。誰もが人間がそれ以上速く走ることは不可能だと感じていたのかもしれない。</p>
<p>しかし誰かがその壁を突破すると、一気に記録の更新が続くということがある。誰かができたことならば、自分にもできるかもしれないと思えるようになるからだ（これに関しては<strong>大澤真幸</strong>がどこかで記していた）。それまで不可能と思えていたことが、不可能ではなくなるということがあるのだ。</p>
<div class="blogcard-type bct-reference-link">

<a rel="noopener" href="https://honkawa2.sakura.ne.jp/3989e.html" title="&#22259;&#37682;&#9661;&#30007;&#23376;&#12510;&#12521;&#12477;&#12531;&#12398;&#19990;&#30028;&#35352;&#37682;&#12398;&#25512;&#31227;" class="blogcard-wrap external-blogcard-wrap a-wrap cf" target="_blank"><div class="blogcard external-blogcard eb-left cf"><div class="blogcard-label external-blogcard-label"><span class="fa"></span></div><figure class="blogcard-thumbnail external-blogcard-thumbnail"><img loading="lazy" decoding="async" src="https://s.wordpress.com/mshots/v1/https%3A%2F%2Fhonkawa2.sakura.ne.jp%2F3989e.html?w=320&#038;h=180" alt="" class="blogcard-thumb-image external-blogcard-thumb-image" width="320" height="180" /></figure><div class="blogcard-content external-blogcard-content"><div class="blogcard-title external-blogcard-title">&#22259;&#37682;&#9661;&#30007;&#23376;&#12510;&#12521;&#12477;&#12531;&#12398;&#19990;&#30028;&#35352;&#37682;&#12398;&#25512;&#31227;</div><div class="blogcard-snippet external-blogcard-snippet"></div></div><div class="blogcard-footer external-blogcard-footer cf"><div class="blogcard-site external-blogcard-site"><div class="blogcard-favicon external-blogcard-favicon"><img loading="lazy" decoding="async" src="https://www.google.com/s2/favicons?domain=https://honkawa2.sakura.ne.jp/3989e.html" alt="" class="blogcard-favicon-image external-blogcard-favicon-image" width="16" height="16" /></div><div class="blogcard-domain external-blogcard-domain">honkawa2.sakura.ne.jp</div></div></div></div></a>
</div>
<p>結局、真理には「急に具合が悪くなる」時がやってくる。そこから先はあっという間に病気が進行していくことになる。それでも真理はマリーと一緒に最後の「悪あがき」をすることになる。真理は一度は地元の京都に戻るものの、最終的にはマリーの施設でケアを受けながら最期を迎えることになるのだ。そして、真理が施設にやってきたことが、マリーが推進する「ユマニチュード」にとっても重要な役割を果たすことになる。</p>
<p>ちなみに施設でマリーに反発していた看護師のソフィ（<strong>マリー・ビュネル</strong>）の態度を軟化させることになったのは、マリーのソフィに対する態度の変化があったからだろう。二人の対立は、理想と現実ということでもある。マリーが理想論を語り、ソフィは現実的にそれを否定する。マリーは一時はソフィを切ろうと考えていたのかもしれない。しかし彼女は同僚の助言や、真理からの指摘もあって態度を変える。</p>
<p>そもそも「ユマニチュード」というものは認知症患者をより人間らしく扱うというものだった。しかしながら、マリーはソフィのことを仕事上のつき合いとしてしか見ていなかったとも言える。「ユマニチュード」の目的は患者からの抵抗をなくすことにあったわけで、ソフィの人となりを知ることで、ソフィからの抵抗をなくすことに成功したということだったのだろう。</p>
<p>そして、真理のやったワークショップは「ユマニチュード」で重要なこととされる「触れる」ということを取り入れている。真理はいつも仕事ばかりで不眠症状態にあるマリーに対して足裏マッサージで身体をほぐしてやる。そうしたものを応用したのがみんながそれぞれの足裏をマッサージするという奇妙なシーンなのだが、身体性というものの重要性が示されているということなのだろう。</p>
<p>ラストではかつては看護師の制服らしきものを着ていたソフィたちも私服になっていて、施設内での患者と看護師という境界も曖昧な形になっていた。真理は亡くなってしまうけれど、彼女の助力もあってマリーは「不可能を可能にする」ということに成功したのだ。</p>
<p>カンヌ国際映画祭で共に女優賞を獲得した<strong>ヴィルジニー・エフィラ</strong>と<strong>岡本多緒</strong>。二人はそれぞれの母国語以外の言葉まで流暢に話していて、言葉の境界も越えていた。ここには二人の努力があることは間違いないわけだけれど、濱口メソッドと呼ばれるやり方が功を奏しているということでもあるのだろう。</p>
<p>とりあえず一度観ただけで、今のところ書けることはこんなところだろうか。けれどもまだまだ汲み尽くせていないところがありそうで、真理がマリーとずっと話しつづけていたいと感じていたように、<span class="marker-under-red">語り尽くしたと思うにはほど遠い</span>気がする。そんな不思議な魅力がある作品になっているのだ。</p>
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		<title>『ユマカウンティの行き止まり』　給油か死か</title>
		<link>https://everydayexcuse2.net/yuma-movie/</link>
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		<dc:creator><![CDATA[nick]]></dc:creator>
		<pubDate>Thu, 18 Jun 2026 11:37:18 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[外国映画]]></category>
		<category><![CDATA[ジム・カミングス]]></category>
		<category><![CDATA[フランシス・ガルッピ]]></category>
		<category><![CDATA[リチャード・ブレイク]]></category>
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					<description><![CDATA[<p>監督はフランシス・ガルッピ。本作が長編デビュー作とのこと。 原題は「The Last Stop in Yuma County」。 映画 ユマカウンティの行き止まり 公式WEBサム・ライミ監督が絶賛！タランティーノｘコーエ [&#8230;]</p>
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]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>監督は<strong>フランシス・ガルッピ</strong>。本作が長編デビュー作とのこと。</p>
<p>原題は「The Last Stop in Yuma County」。</p>
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<a rel="noopener" href="https://yuma-movie.com/" title="映画 ユマカウンティの行き止まり 公式WEB" class="blogcard-wrap external-blogcard-wrap a-wrap cf" target="_blank"><div class="blogcard external-blogcard eb-left cf"><div class="blogcard-label external-blogcard-label"><span class="fa"></span></div><figure class="blogcard-thumbnail external-blogcard-thumbnail"><img loading="lazy" decoding="async" src="https://everydayexcuse2.net/wp-content/uploads/cocoon-resources/blog-card-cache/304ebd4d2ce3d6fb4d8c7d19e0474102.jpg" alt="" class="blogcard-thumb-image external-blogcard-thumb-image" width="320" height="180" /></figure><div class="blogcard-content external-blogcard-content"><div class="blogcard-title external-blogcard-title">映画 ユマカウンティの行き止まり 公式WEB</div><div class="blogcard-snippet external-blogcard-snippet">サム・ライミ監督が絶賛！タランティーノｘコーエン兄弟の衝撃、再来！予測不可能の「最悪」エンターテイメント！</div></div><div class="blogcard-footer external-blogcard-footer cf"><div class="blogcard-site external-blogcard-site"><div class="blogcard-favicon external-blogcard-favicon"><img loading="lazy" decoding="async" src="https://www.google.com/s2/favicons?domain=https://yuma-movie.com/" alt="" class="blogcard-favicon-image external-blogcard-favicon-image" width="16" height="16" /></div><div class="blogcard-domain external-blogcard-domain">yuma-movie.com</div></div></div></div></a>
</div>
<h2>物語</h2>
<p>砂漠のダイナーに閉じ込められたのは、銀行強盗とクセありの客たち<br />
何も起きないわけがなく…<br />
1970 年代、ユマ郡の砂漠地帯。最後の給油所であるダイナーの戸をセールスマンが叩いた。定刻になっても給油車が来ないのだ。セールスマンはウェイトレスと話しながら時間を潰す。 そこに現れたのは、凶悪な銀行強盗。<br />
セールスマンとウェイトレスは人質となってしまう。だがガソリンがないので銀行強盗もダイナーから出られない。そんな状況も知らずに次々とクセありの面々がダイナーを訪れる。老夫婦、インディアンのチーフ、頼りない保安官、そして犯罪者を目指すカップル…。はたしてセールスマンとウェイトレスは無事に生還できるのか！？</p>
<p style="text-align: right;">（公式サイトより抜粋）</p>
<h2>給油か死か</h2>
<p>都内にいると車なんかなくとも特に不便を感じることもないけれど、地元に戻れば車がなければほとんどどこに行くこともできない。日本の田舎ですらそんな状況なわけで、広大な土地を持つアメリカならなおさらということになる。</p>
<p>車がないことは「移動手段がない」というだけではなく、<span class="marker-under-red">命に関わる場合もある</span>のだ。何もない砂漠地帯を走り抜ける時などはガス欠になればヘタしたら死に至る可能性があるわけで、そういう場所には「<span class="red">The Last Stop</span>（最後の給油所）」という看板が出ているのだという。そこで給油しなければ、その先にしばらく給油所はなく、つまりそれは死を意味することになるというわけだ。</p>
<p><strong>『ユマカウンティの行き止まり』</strong>の舞台は、「ユマ郡の最後の給油所（The Last Stop in Yuma County）」ということになる（その先の給油所は100マイル先なのだとか）。邦題が「行き止まり」ということを謳っているのは、そこから先には行けないということを強調したいがためだろう。</p>
<p>というのも、その給油所にはガソリンがないからだ。給油所の黒人店主は給油車がちょっと遅れているだけと判断し、客には隣のダイナーで待つように促している。しかしながら、映画を観ている観客は、それが無駄であることを知っている。すでに給油車が途中で事故を起こし横転していることが示されているからだ。結局、そこを訪れた客はどこにも行けず、そこで足止めを喰らうことになるのだ。</p>
<div id="attachment_27283" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-27283" class="wp-image-27283" src="https://everydayexcuse2.net/wp-content/uploads/2026/06/『ユマカウンティの行き止まり』2-300x126.jpg" alt="" width="500" height="209" /><p id="caption-attachment-27283" class="wp-caption-text">© 2024 The Last Stop in Yuma County LLC.</p></div>
<h2>ダイナーと強盗と給油待ちの客</h2>
<p>主人公は日本製のナイフのセールスマン（<strong>ジム・カミングス</strong>）で、娘の誕生日のために砂漠を抜けなければならない。彼はしがないセールスマンだが観察力があるのか、ダイナーにやってきた二人組の銀行強盗に気づいてしまう。</p>
<p>セールスマンはその情報をダイナーのウェイトレス（<strong>ジョスリン・ドナヒュー</strong>）と共有し、助けを呼ぼうとするものの、目ざとい強盗・兄（<strong>リチャード・ブレイク</strong>）がそれを阻止することになる。</p>
<p>強盗たちは二人を脅して、何事もなかったことを装わせ、その間にほかの給油待ちの客も増えていく。途中で警官がやってきたりはするものの、間抜けな新人警官はダイナーの異常事態に気づくこともなく去っていく。</p>
<p>そんな緊迫した状況は、ネイティブ・アメリカンのチーフがガソリン満タンでダイナーに食事に来たことで一気に変化する。強盗たちは彼の車を奪うことにしたのだ。そして、彼らは意を決してダイナーを占拠しようとするのだが……。</p>
<p><span class="red">※以下、ネタバレもあり！</span></p>
<div id="attachment_27282" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-27282" class="wp-image-27282" src="https://everydayexcuse2.net/wp-content/uploads/2026/06/『ユマカウンティの行き止まり』3-300x126.jpg" alt="" width="500" height="209" /><p id="caption-attachment-27282" class="wp-caption-text">© 2024 The Last Stop in Yuma County LLC.</p></div>

<p>&nbsp;</p>
<h2>ベタだけれど楽しめる</h2>
<p>何と言うか、<span class="marker-under-red">ベタと言えばベタだけれど、楽しめる</span>作品になっているのは間違いない。静かに少しずつサスペンスを盛り上げつつ、平和なダイナーがたちまち修羅場と化す場面への移行が決まっていた。ジュークボックスの<strong>ロイ・オービソン</strong>の曲に合わせ、スローモーションで強盗の行動を追っていくところがカッコいいのだ。</p>
<p><strong>フランシス・ガルッピ</strong>という新人監督は、まだ長編第１作にもかかわらずその手腕が認められ、次は<strong>サム・ライミ</strong>の<strong>『死霊のはらわた』</strong>の新作が決まっているのだとか。</p>
<p>ちなみに本作はなぜか新・文芸座でやっていた。文芸座というのは老舗の名画座だが、名画座だけでやっていくのは厳しいということなのか、たまにロードショー作品も上映することにしたらしい。</p>
<p>そして、本作の上映後にはトークショーが開催された。<strong>『映画秘宝』</strong>などに執筆をしていた映画ライターの２人らしい。トークショーでは本作の細かなネタなどに関しての説明があり、色々と参考になった。</p>
<p>本作では、強盗たちがダイナーを占拠するためにウェイトレスを人質にして彼女に銃を突きつけたものの、なぜか客たちも主人公以外は全員が銃を持っていて、逆に強盗のほうも銃を突き付けられることになってしまう。</p>
<p>強盗・弟のほうは「みんな銃を持ってるじゃないか」とビビってしまうわけで、ちょっと笑えるのだ。銃を持っているのは自分たちばかりだと推測していた強盗たちは、老夫婦からも銃口を向けられ、たちまちいわゆる「<span class="red">メキシカン・スタンドオフ</span>」という状況になる。たとえば<strong>タランティーノ</strong>が<strong>『レザボア・ドッグス』</strong>なんかでもやっていた、互いが相手に銃を突き付けるような状況だ。</p>
<p>この場面に関してもトークショーで詳しい説明があった。アメリカのこの地域では銃の携行が許されていて、誰でも銃を持ち歩いているらしい。「コンシールド・キャリー」というもので、銃を構えて歩いていたらマズいけれど、ホルスターとか鞄などに入れて持ち歩くことは許可されているということらしい。だから強盗・弟がズボンの後ろに銃を突っ込んでいても特に問題にはならないということになる。</p>
<p>しかしながらそんな状況に陥れば、誰もが引っ込みがつなかくなってしまうわけで、やはり予想通りのことが起きることになる。</p>
<p>銃を持ってなかったセールスマンはたまたまその修羅場は回避することになるけれど、現場には大量の現金があり、目撃者は誰もいないということになると、良からぬ欲望が首をもたげてくる。ラストシーンはトークショーでも触れられていたけれど、<strong>キューブリック</strong>の<strong>『<ruby>現金<rt>げんなま</rt></ruby>に体を張れ』</strong>のラストを思わせるものになっている。</p>
<p>上記では、仮に強盗・兄（本当の兄弟ではないけれど）と記したキャラを演じた<strong>リチャード・ブレイク</strong>が本作の雰囲気を決定づけていた。リチャード・ブレイクは<strong>『バットマン・ビギンズ』</strong>でバットマンの両親を殺す悪役を演じていた強面で、静かに話すだけでその場を支配するような空気を醸し出しているのだ。</p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" src="http://www.rentracks.jp/adx/p.gifx?idx=0.49094.315260.1029.4061&amp;dna=61188" width="1" height="1" border="0" /><a rel="noopener" href="http://www.rentracks.jp/adx/r.html?idx=0.49094.315260.1029.4061&amp;dna=61188" target="_blank"><img loading="lazy" decoding="async" src="http://www.image-rentracks.com/unext/trial/movie_468_60.jpg" width="468" height="60" /></a></p>
<p>投稿 <a href="https://everydayexcuse2.net/yuma-movie/">『ユマカウンティの行き止まり』　給油か死か</a> は <a href="https://everydayexcuse2.net">everydayexcuse</a> に最初に表示されました。</p>
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		<title>『DIE MY LOVE／ダイ・マイ・ラブ』　夜空に何を見出すか？</title>
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		<dc:creator><![CDATA[nick]]></dc:creator>
		<pubDate>Mon, 15 Jun 2026 11:41:05 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[外国映画]]></category>
		<category><![CDATA[ジェニファー・ローレンス]]></category>
		<category><![CDATA[リン・ラムジー]]></category>
		<category><![CDATA[ロバート・パティンソン]]></category>
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					<description><![CDATA[<p>原作はアリアナ・ハルウィッツの『死んでよ、アモール』。 監督は『ビューティフル・デイ』のリン・ラムジー。 主演は『世界にひとつのプレイブック』のジェニファー・ローレンス。 DIE MY LOVE／ダイ・マイ・ラブ - 株 [&#8230;]</p>
<p>投稿 <a href="https://everydayexcuse2.net/die-my-love/">『DIE MY LOVE／ダイ・マイ・ラブ』　夜空に何を見出すか？</a> は <a href="https://everydayexcuse2.net">everydayexcuse</a> に最初に表示されました。</p>
]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>原作は<strong>アリアナ・ハルウィッツ</strong>の<strong>『死んでよ、アモール』</strong>。</p>
<p>監督は<strong>『ビューティフル・デイ』</strong>の<strong>リン・ラムジー</strong>。</p>
<p>主演は<a rel="noopener" href="https://diverseblog.blog.fc2.com/blog-entry-77.html" target="_blank">『世界にひとつのプレイブック』</a>の<strong>ジェニファー・ローレンス</strong>。</p>
<div class="blogcard-type bct-official">

<a rel="noopener" href="https://klockworx.com/diemylove" title="DIE MY LOVE／ダイ・マイ・ラブ - 株式会社クロックワークス - THE KLOCKWORX" class="blogcard-wrap external-blogcard-wrap a-wrap cf" target="_blank"><div class="blogcard external-blogcard eb-left cf"><div class="blogcard-label external-blogcard-label"><span class="fa"></span></div><figure class="blogcard-thumbnail external-blogcard-thumbnail"><img loading="lazy" decoding="async" src="https://everydayexcuse2.net/wp-content/uploads/cocoon-resources/blog-card-cache/0142e3cc5a84be493ba63f5f22c2b229.jpg" alt="" class="blogcard-thumb-image external-blogcard-thumb-image" width="320" height="180" /></figure><div class="blogcard-content external-blogcard-content"><div class="blogcard-title external-blogcard-title">DIE MY LOVE／ダイ・マイ・ラブ - 株式会社クロックワークス - THE KLOCKWORX</div><div class="blogcard-snippet external-blogcard-snippet">カンヌ映画祭、騒然！ジェニファー・ローレンス×リン・ラムジー監督が放つ、心の崩壊とその先を描いた衝撃作。愛と狂気に打ちのめされる圧巻の映像体験</div></div><div class="blogcard-footer external-blogcard-footer cf"><div class="blogcard-site external-blogcard-site"><div class="blogcard-favicon external-blogcard-favicon"><img loading="lazy" decoding="async" src="https://www.google.com/s2/favicons?domain=https://klockworx.com/diemylove/" alt="" class="blogcard-favicon-image external-blogcard-favicon-image" width="16" height="16" /></div><div class="blogcard-domain external-blogcard-domain">klockworx.com</div></div></div></div></a>
</div>
<h2>物語</h2>
<p>作家のグレースは、夫ジャクソンとともに田舎町へ移り、静かな新居での暮らしを始める。穏やかな風景に包まれたその場所は、彼女に安らぎをもたらすはずだった。しかし、出産をきっかけに執筆は滞り、重圧と深い孤独、そして断片的に訪れる幻覚が、日常を少しずつ歪めていく。やがて現実と幻想の境界は揺らぎ、彼女の心は音もなく崩れ落ちる。崩壊の果てにあるのは、愛か――それとも、狂気か。</p>
<p style="text-align: right;">（公式サイトより抜粋）</p>
<h2>あっという間に「産後うつ」</h2>
<p>題材としては「産後うつ」を描いているということになるのだろう。劇中に登場する女性は「最初は正気を失いかけた」と語っているし、主人公グレース（<strong>ジェニファー・ローレンス</strong>）の義母であるパム（<strong>シシー・スペイセク</strong>）も同じようなことを漏らしていた。多くの女性が経験することなのかもしれない。</p>
<p>ただ気になるのは、本作のグレースが<span class="marker-under-red">あっという間にそういう状態に</span>陥るところだ。冒頭近く、夫のジャクソン（<strong>ロバート・パティンソン</strong>）の亡くなった叔父の家にやってくるグレースとジャクソン。二人は打ち捨てられたようなその家に住むことになったのだ。</p>
<p>ところが夫婦の幸せな時間はわずかしか描かれない。裸で絡み合う数カットが挟まれるだけで、次のカットではもう子どもが産まれていて、グレースはなぜかナイフを片手に庭を歩き回っている。子どもの近くでもナイフをチラつかせている様子を見ると、危なっかしいとしか言いようがない。グレースはあっという間に「産後うつ」に陥ってしまったらしいのだ。</p>
<p><strong>『DIE MY LOVE／ダイ・マイ・ラブ』</strong>はそんなグレースの姿を丁寧に追っていくことになる。狂気に陥っていく女性を描くわけで、たとえば<strong>『こわれゆく女』</strong>や<strong>『死の棘』</strong>などと同様に、楽しい話にならないのは言うまでもない。</p>
<p>そもそも<strong>リン・ラムジー</strong>監督作品の<strong>『少年は残酷な弓を射る』</strong>や<a rel="noopener" href="https://diverseblog.blog.fc2.com/blog-entry-452.html" target="_blank">『ビューティフル・デイ』</a>はどちらも嫌な気持ちにさせてくれることになっていたわけで、その点では久しぶりの本作も変わっていないのだ。</p>
<div id="attachment_27261" style="width: 330px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-27261" class=" wp-image-27261" src="https://everydayexcuse2.net/wp-content/uploads/2026/06/『DIE-MY-LOVE／ダイ・マイ・ラブ』2-212x300.jpg" alt="" width="320" height="454" /><p id="caption-attachment-27261" class="wp-caption-text">© 2025 DIE MY LOVE, LLC.</p></div>
<h2>手がつけられないグレース</h2>
<p>ニューヨークから田舎に引っ越してきた二人。グレースは作家らしく、ジャクソンは週３日ほど外で働いていて不在がちだ。グレースはその間、子どもと二人きりで過ごすことになる。</p>
<p>ジャクソンは多分彼女に良かれと思って犬をどこかから拾ってくるのだが、その犬は<ruby>躾<rt>しつけ</rt></ruby>というものがなってなく、常に吠えてばかりいる。その声がグレースを苛立たせることになる。そうしたジャクソンの配慮のなさが産後うつの要因なのだろうか？</p>
<p>ジャクソンとのセックスはしばらくないらしく、グレースはひとりで自慰行為に耽ったりする。手持ち無沙汰で昼間からビールを飲むくらいならまだマシだったけれど、次第に異常な行動はエスカレートしていく。</p>
<p>吠えてばかりの犬のことは銃で撃ち殺してしまうし、さらには自傷的行動をするようになっていき、どうにも手がつけられなくなっていく。最終的にはジャクソンはグレースを病院に強制的に入院させることになるのだが……。</p>
<div id="attachment_27259" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-27259" class=" wp-image-27259" src="https://everydayexcuse2.net/wp-content/uploads/2026/06/『DIE-MY-LOVE／ダイ・マイ・ラブ』4-300x200.jpg" alt="" width="500" height="334" /><p id="caption-attachment-27259" class="wp-caption-text">© 2025 DIE MY LOVE, LLC.</p></div>

<p>&nbsp;</p>
<h2>夜空に何を見出すか？</h2>
<p>本作では、時系列があちこちに飛ぶことになるし、描かれているのが現実なのかグレースの妄想なのかも曖昧だ。彼女をストーキングしているバイクの男は実在しているのか？　彼との情事はグレースの妄想ではないのか？</p>
<p>こうした曖昧さはグレースの抱えた渾沌を示しているのかもしれない。そして、そういう印象に一役買っているのが、本作の夜のシーンの不思議な色合いだったんじゃないだろうか。</p>
<p>この夜のシーンは「<span class="red">day for night</span>」という技法によって撮られたものだ。この手法は昨年の日本映画<a href="https://everydayexcuse2.net/konohoshi-movie/" target="_blank">『この夏の星を見る』</a>でも採用されていた。普通の夜のシーンとは違い、ブルーがかった色合いが非現実的な雰囲気を醸し出しているのだ。</p>
<p>そして、『この夏の星を見る』でも星を見ることが描かれていたけれど、本作でもジャクソンはなぜか望遠鏡で夜星を見ている。ジャクソンは星空を好むタイプには見えないわけで、本作では宇宙との関わりが重要なのかもしれない。</p>
<p>というのは、劇中の会話ではこんな台詞もあるからだ。ジャクソンが「オレは退屈な男か？」という質問に対して、グレースは「<span class="marker-under-red">宇宙そのものが退屈</span>」だと返すのだ。</p>
<p>さらにその後には次のようなシークエンスもある。夜中にひとりで子どもに母乳を与えたグレースは、片乳を出したまま書斎に入っていき、紙の上に黒インキを垂らす。さらにそこに母乳を垂らして、紙の上で黒と白の液体が混じり合っていく。そして、その絵はそのまま星空の映像へと移行していくことになるのだ。</p>
<p>本作では、そんなふうに何度も宇宙とのつながりが示されている。しかしグレースはジャクソンが勧める望遠鏡を覗くことはしない。グレースは星空を眺めることで自分のちっぽけさを感じるのがイヤだと言うのだ。</p>
<div id="attachment_27260" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-27260" class=" wp-image-27260" src="https://everydayexcuse2.net/wp-content/uploads/2026/06/『DIE-MY-LOVE／ダイ・マイ・ラブ』3-300x200.jpg" alt="" width="500" height="334" /><p id="caption-attachment-27260" class="wp-caption-text">© 2025 DIE MY LOVE, LLC.</p></div>
<h2>死にたい人ばかり</h2>
<p>ここで私は何を言おうとしているのか？　それは産後うつの要因はたとえばジャクソンの配慮のなさとか、セックスレスとか、ほかにも些末なこともあるのかもしれないけれど、そもそも根本的に宇宙がそんなふうに退屈になっているわけで、そうなって当然とも言えるということだ。だからグレースとしては理由もなしに、<span class="marker-under-red">どうしようもなくただ死にたくなってしまう</span>ということなんじゃないだろうか。</p>
<p>グレースはとても野生的な女性だ。彼女は四つん這いになって動物のようにジャクソンを求めたりしている。とはいうものの、グレースは野生動物ではない。単なる野生動物であるならば、自然の中で退屈など感じずに生きることができるだろう。</p>
<p>グレースは野生的ではあるけれど人間であり、動物には不可能な言葉を使う仕事をしている（執筆するシーンはないけれど）。そのギャップが彼女を苦しめているのかもしれない。</p>
<p>グレースの周りには死にたい人が多すぎる。その家で暮らしていたというジャクソンの叔父さんはその家で自殺したらしいし、ジャクソンの父親（<strong>ニック・ノルティ</strong>）も自殺めいたことをしていた。誰もがそんな衝動に駆られてしまうような世界なのかもしれない。</p>
<p>自己を破壊しようとする衝動と、この世のすべてを（宇宙を）破壊しようとする衝動はほとんど同じものだろう。もしかするとグレースは宇宙のほうを破壊したかったのかもしれない。けれどもそれは難しいわけで、最後にグレースが森を燃やすのは、宇宙の代わりということかもしれない。</p>
<p>タイトルは「死んでよ、愛しい人」という意味だ。これはグレースがジャクソンに向けた言葉というよりは、手に負えなくなったグレースに向けてのジャクソンからの言葉にも感じられる。このタイトルに示されるように何とも陰うつな作品だった。</p>
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		<title>『Michael／マイケル』　映画館をライブ会場に</title>
		<link>https://everydayexcuse2.net/michael-movie/</link>
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		<dc:creator><![CDATA[nick]]></dc:creator>
		<pubDate>Sun, 14 Jun 2026 03:29:38 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[外国映画]]></category>
		<category><![CDATA[アントワン・フークア]]></category>
		<category><![CDATA[コールマン・ドミンゴ]]></category>
		<category><![CDATA[ジャファー・ジャクソン]]></category>
		<category><![CDATA[マイケル・ジャクソン]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://everydayexcuse2.net/?p=27222</guid>

					<description><![CDATA[<p>「キング・オブ・ポップ」ことマイケル・ジャクソンの伝記映画。 監督は『イコライザー』のアントワン・フークア。 主演はマイケル・ジャクソンの実の甥であるジャファー・ジャクソン。 映画『Michael／マイケル』『ボヘミアン [&#8230;]</p>
<p>投稿 <a href="https://everydayexcuse2.net/michael-movie/">『Michael／マイケル』　映画館をライブ会場に</a> は <a href="https://everydayexcuse2.net">everydayexcuse</a> に最初に表示されました。</p>
]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>「キング・オブ・ポップ」こと<strong>マイケル・ジャクソン</strong>の伝記映画。</p>
<p>監督は<strong>『イコライザー』</strong>の<strong>アントワン・フークア</strong>。</p>
<p>主演はマイケル・ジャクソンの実の甥である<strong>ジャファー・ジャクソン</strong>。</p>
<div class="blogcard-type bct-official">

<a rel="noopener" href="https://www.michael-movie.jp/" title="映画『Michael／マイケル』" class="blogcard-wrap external-blogcard-wrap a-wrap cf" target="_blank"><div class="blogcard external-blogcard eb-left cf"><div class="blogcard-label external-blogcard-label"><span class="fa"></span></div><figure class="blogcard-thumbnail external-blogcard-thumbnail"><img loading="lazy" decoding="async" src="https://everydayexcuse2.net/wp-content/uploads/cocoon-resources/blog-card-cache/254d955cbac12e8d91f76833bc0abb46.jpg" alt="" class="blogcard-thumb-image external-blogcard-thumb-image" width="320" height="180" /></figure><div class="blogcard-content external-blogcard-content"><div class="blogcard-title external-blogcard-title">映画『Michael／マイケル』</div><div class="blogcard-snippet external-blogcard-snippet">『ボヘミアン・ラプソディ』製作陣とアカデミー賞監督が贈る 音楽の歴史を変えた“キング”の物語</div></div><div class="blogcard-footer external-blogcard-footer cf"><div class="blogcard-site external-blogcard-site"><div class="blogcard-favicon external-blogcard-favicon"><img loading="lazy" decoding="async" src="https://www.google.com/s2/favicons?domain=https://michael-movie.jp/" alt="" class="blogcard-favicon-image external-blogcard-favicon-image" width="16" height="16" /></div><div class="blogcard-domain external-blogcard-domain">michael-movie.jp</div></div></div></div></a>
</div>
<h2>物語</h2>
<p>野心家の父ジョセフのもとで厳しいレッスンを受け、兄弟グループ「ジャクソン5」のメンバーとして幼くして成功を収めたマイケル・ジャクソン。やがて名プロデューサーのクインシー・ジョーンズと出会った彼は、ソロアーティストとして数々の歴史的名曲を生み出し、瞬く間に時代の寵児となっていく。しかしその栄光の裏には、早熟の天才ゆえの孤独感や、強権的な父の呪縛、家族への愛と自分の中にあふれるビジョンとの間で葛藤するひとりの人間の姿があった。</p>
<p style="text-align: right;">（<strong>『映画.com』</strong>より抜粋）</p>
<h2>あのMJの伝記映画</h2>
<p><strong>『ボヘミアン・ラプソディ』</strong>に続くミュージシャンの伝記映画で、日本でも大ヒットを記録しそうな作品だ。というのも、題材は<span class="marker-under-red">あのマイケル・ジャクソン</span>というわけで、知名度から言えばほとんど誰も敵う人はいないような大スターだからだ。もうこの題材ならある程度の成功は予想できることになるけれど、そのマイケル・ジャクソンを誰が演じるのかということが一番の問題になる。</p>
<p>『ボヘミアン・ラプソディ』の時もフレディ・マーキュリーを演じた<strong>ラミ・マレック</strong>の成り切りぶりが話題になっていたけれど、そこが映画の成功の鍵を握る部分になるのは明らかだろう。しかも主役はマイケル役を演じるだけではなく、マイケルの唯一無二のパフォーマンスまで再現しなければならないわけで、余計に難易度は増しているとも言える。</p>
<p>そんな意味で、<strong>ジャファー・ジャクソン</strong>はその難しい仕事を見事にやってのけた。彼はマイケルの実の甥ということで、雰囲気が似ているということはあるけれど、かといってあのパフォーマンスを習得することが簡単ではないことは推測されるわけで、スクリーンの中で躍動するマイケルの姿を違和感なく追うことができたのは、ジャファー・ジャクソンの努力の賜物ということなのだろう。</p>
<div id="attachment_27227" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-27227" class=" wp-image-27227" src="https://everydayexcuse2.net/wp-content/uploads/2026/06/『Michael／マイケル』3-300x160.jpg" alt="" width="500" height="267" /><p id="caption-attachment-27227" class="wp-caption-text">Ⓡ, TM &amp; ⓒ 2026 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved.</p></div>
<h2>パフォーマンスありき</h2>
<p>日本よりも先に公開されているアメリカでの評判を見ると、たとえばロッテントマトでは観客のスコアは97％という圧倒的高得点なのに対し、批評家のスコアは38％というかなり低い点数になっている。一般の観客は満足しているけれど、批評家受けが悪いということだ。</p>
<p>この評価はわからないでもない。私自身は<strong>『Michael／マイケル』</strong>を存分に楽しめたと思うけれど、その楽しさは映画としての評価というわけではない。マイケルの存在というか、マイケルのパフォーマンス（あるいはその再現度合い）が素晴らしかったという意味だ。マイケルのライブを観に行って楽しかったというのと同じかもしれない。</p>
<p>しかしながら、これは一般の観客の映画の楽しみ方でもあるだろう。アメリカでは観客が踊り出したりしているとかも噂されているけれど、本作はマイケルの楽曲の良さもあって、一緒に参加したいような気持ちにさせてくれるような作品になっているのだ。<span class="marker-under-red">映画館をライブ会場のように</span>してしまおうという意図は成功していると言える。</p>
<div id="attachment_27226" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-27226" class=" wp-image-27226" src="https://everydayexcuse2.net/wp-content/uploads/2026/06/『Michael／マイケル』4-300x162.jpg" alt="" width="500" height="270" /><p id="caption-attachment-27226" class="wp-caption-text">Ⓡ, TM &amp; ⓒ 2026 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved.</p></div>

<p>&nbsp;</p>
<h2>そこで終わる？</h2>
<p>本作は「ジャクソン５」としてデビューし、<strong>『オフ・ザ・ウォール』</strong>でソロ活動を成功させ、さらに<strong>『スリラー』</strong>、<strong>『BAD』</strong>でポピュラー音楽界の頂点に立つというところで終わっている。マイケルの人生はさらに続くけれど、続編を匂わせたままで終わってしまうのだ。</p>
<p>本作の中心にあるのは、マイケルと父ジョセフ（<strong>コールマン・ドミンゴ</strong>）との確執だ。ジョセフは息子たちを支配し、意に沿わない場合は暴力で従わせる。マイケルはそんな父親からの暴力の被害者だ。大人になったマイケルは弁護士（<strong>マイルズ・テラー</strong>）を雇ってジョセフの支配から脱却しようとするものの、それは簡単ではない。</p>
<p>『BAD』というアルバムは、父親のくびきから逃れて自由になった後の作品ということで、彼にとっても感慨深い作品だったのかもしれない。『BAD』が発売された当時は、日本でも大々的なプロモーションが行われ、私自身がマイケルの存在をきちんと知ったのはその時だった気がする。</p>
<p>そんな意味では、本作はマイケルのサクセスストーリーとなっている。その途上では撮影中に頭部に大火傷を負うという事故もあるけれど、それもマイケルは前向きに乗り切ることになるのだ。しかしその一方で、その後の<span class="marker-under-red">スキャンダルなどに関しては一切触れられていない</span>わけで、マイケルの伝記映画という意味合いでは片手落ちというか、いいところばかりをダイジェストしたものということになってしまってもいるのだろう。</p>
<p>どうも初期の段階では、後年の児童に対する性的虐待疑惑の話なども盛り込まれた作品になるはずだったらしい。ところが途中で問題が生じて方向転換を余儀なくされたらしい。続編の計画もあるようだし、そういう負の部分は改めて触れられるということなのだろうか？　しかし、そういう部分をファンが映画館で観たいのかと問われれば疑問を感じなくもないわけだけれど、一体どうなるのだろうか？</p>
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<p>投稿 <a href="https://everydayexcuse2.net/michael-movie/">『Michael／マイケル』　映画館をライブ会場に</a> は <a href="https://everydayexcuse2.net">everydayexcuse</a> に最初に表示されました。</p>
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		<title>『アダムの原罪』　なぜ主人公はルシーなの？</title>
		<link>https://everydayexcuse2.net/adams-sake/</link>
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		<dc:creator><![CDATA[nick]]></dc:creator>
		<pubDate>Mon, 08 Jun 2026 11:29:47 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[外国映画]]></category>
		<category><![CDATA[アナマリア・バルトロメイ]]></category>
		<category><![CDATA[レア・ドリュッケール]]></category>
		<category><![CDATA[ローラ・ワンデル]]></category>
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					<description><![CDATA[<p>監督・脚本は『Playground／校庭』のローラ・ワンデル。 プロデュースはベルギーの大先輩であるダルデンヌ兄弟。 主演は『ジュリアン』のレア・ドリュッケール。 原題は「L&#8217;Intérêt d&#8217; [&#8230;]</p>
<p>投稿 <a href="https://everydayexcuse2.net/adams-sake/">『アダムの原罪』　なぜ主人公はルシーなの？</a> は <a href="https://everydayexcuse2.net">everydayexcuse</a> に最初に表示されました。</p>
]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>監督・脚本は<strong>『Playground／校庭』</strong>の<strong>ローラ・ワンデル</strong>。</p>
<p>プロデュースはベルギーの大先輩である<strong>ダルデンヌ</strong>兄弟。</p>
<p>主演は<a rel="noopener" href="https://diverseblog.blog.fc2.com/blog-entry-505.html" target="_blank">『ジュリアン』</a>の<strong>レア・ドリュッケール</strong>。</p>
<p>原題は「L&#8217;Intérêt d&#8217;Adam」で、英題は「Adam’s Sake」。</p>
<div class="blogcard-type bct-official">

<a rel="noopener" href="https://adam-film.com/" title="映画『アダムの原罪』公式サイト" class="blogcard-wrap external-blogcard-wrap a-wrap cf" target="_blank"><div class="blogcard external-blogcard eb-left cf"><div class="blogcard-label external-blogcard-label"><span class="fa"></span></div><figure class="blogcard-thumbnail external-blogcard-thumbnail"><img loading="lazy" decoding="async" src="https://everydayexcuse2.net/wp-content/uploads/cocoon-resources/blog-card-cache/995558cc25c4af1dab4f0113753bbdf5.jpg" alt="" class="blogcard-thumb-image external-blogcard-thumb-image" width="320" height="180" /></figure><div class="blogcard-content external-blogcard-content"><div class="blogcard-title external-blogcard-title">映画『アダムの原罪』公式サイト</div><div class="blogcard-snippet external-blogcard-snippet">第78回カンヌ国際映画祭〈批評家週間〉オープニング作品　医療現場の“今この瞬間”を浮き彫りにする、緊迫のヒューマンサスペンス　6.5(Fri) 新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座ほか全国順次公開</div></div><div class="blogcard-footer external-blogcard-footer cf"><div class="blogcard-site external-blogcard-site"><div class="blogcard-favicon external-blogcard-favicon"><img loading="lazy" decoding="async" src="https://www.google.com/s2/favicons?domain=https://adam-film.com/" alt="" class="blogcard-favicon-image external-blogcard-favicon-image" width="16" height="16" /></div><div class="blogcard-domain external-blogcard-domain">adam-film.com</div></div></div></div></a>
</div>
<h2>物語</h2>
<p>ある病院の小児科センターに、左腕を骨折したアダムという４歳の男の子が入院した。栄養失調で痩せこけたアダムは発育が遅れ、骨が脆くなっている。裁判所は移民のシングルマザー、レベッカに問題があるとし、彼女の面会を制限する命令を下した。自らもシングルマザーである看護師長のルシーは、息子と引き離され、親権を失うことを恐れるレベッカに寄り添おうとする。しかしレベッカの思いもよらない行動と病院システムの歪みによって、ルシーは次第に追いつめられていく……。</p>
<p style="text-align: right;">（公式サイトより抜粋）</p>
<h2>小児科センター看護師長の１日</h2>
<p>冒頭からカメラは主人公であるルシー（<strong>レア・ドリュッケール</strong>）の背中を追っていく。舞台は病院の小児科センターだ。ルシーはそこの看護師長で、彼女はセンター内を忙しなく動き回ることになる。カメラはそのルシーの姿を延々と追い続けることになるのだ。</p>
<p>このファーストカットを見ると、いかにも<span class="marker-under-red"><strong>ダルデンヌ</strong>兄弟風の撮り方</span>になっている。というのも、本作のプロデュースにはダルデンヌ兄弟が参加しているということもあるのだろう。</p>
<p>本作は看護師の１日を追うということで、ちょっと前の<a href="https://everydayexcuse2.net/nursecall/" target="_blank">『ナースコール』</a>と被るところもある。『ナースコール』の場合は、看護師という仕事の過酷さを訴える作品だったが、<strong>『アダムの原罪』</strong>の場合、ルシーは助けるべき患者と病院や行政のルールとの狭間で葛藤することになるのだ。</p>
<p>ルシーは看護師長としてセンター内のすべての患者に目を配る立場にある。それでも、その日、ルシーが気にかけているのはアダム（<strong>ジュール・デルサール</strong>）という少年のことだ。アダムは栄養失調で骨折してセンターにやってきたらしい。そして、栄養失調の原因は母親のレベッカ（<strong>アナマリア・バルトロメイ</strong>）にある。レベッカはなぜかアダムに自分が与えるものしか食べさせないのだ。医師の説明によれば、レベッカは「自分が与えるもの以外は危険だ」とアダムを洗脳しているということになる。</p>
<p>このことはすでに問題になり、裁判所なども関わっている。アダムに対する虐待が疑われるということで、レベッカはアダムから引き離されそうになっているのだ。ただ、ルシーは二人の姿を見ていて、二人を引き離してしまうことはアダムのためにならないとも感じていて……。</p>
<div id="attachment_27199" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-27199" class=" wp-image-27199" src="https://everydayexcuse2.net/wp-content/uploads/2026/06/『アダムの原罪』4-300x162.jpg" alt="" width="500" height="270" /><p id="caption-attachment-27199" class="wp-caption-text">ⓒDRAGONS FILMS – LES FILMS DU FLEUVE – LES FILMS DE PIERRE &#8211; LUNANIME – FRANCE 3 CINÉMA – BE TV &amp; ORANGE – PROXIMUS – RTBF(TÉLÉVISION BELGE) – SHELTER PROD</p></div>
<h2>患者とその親との関係</h2>
<p>ルシーが扱うことになる患者はみな子どもたちだ。子どもたちはもちろんひとりでそこにやってきたわけではなく、当然ながら親が付き添っている。ところがその親たちは、みんながみんな子どもの心配をしているわけではなさそうだ。</p>
<p>劇中では、子どもが病院のベッドに寝ているのに、それに無関心な母親もいれば、父親の虐待でケガをして運ばれてくる子どももいる。移民の少年は親との関係が問題なのか、なぜか退院したがらない。</p>
<p>ルシーはそんな<span class="marker-under-red">患者とその親との関係</span>をいつも見ているわけで、患者を治療するということが彼女の仕事の中心ではあるけれど、それだけでは足りないと感じていたのだ。</p>
<p>アダムの問題はその母親であるレベッカにあることは誰にでも明らかだろう。レベッカがなぜアダムに病院食を食べさせないのかはよくわからない。しかしながら、レベッカはアダムを苦しませようとしているわけではない。レベッカはレベッカなりにアダムを愛していて、自分にはアダムしかいないと感じている。しかしその愛情は間違った方向へと彼女を導いてしまっているらしいのだ。</p>
<p>劇中で説明があったのかどうかはわからないけれど、レベッカは移民という設定らしい。そしてシングルマザーとしてアダムを育てている。異国での孤立した状態が、レベッカを精神的に追い込んでしまっているということなのかもしれない。</p>
<div id="attachment_27200" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-27200" class=" wp-image-27200" src="https://everydayexcuse2.net/wp-content/uploads/2026/06/『アダムの原罪』3-300x162.jpg" alt="" width="500" height="270" /><p id="caption-attachment-27200" class="wp-caption-text">ⓒDRAGONS FILMS – LES FILMS DU FLEUVE – LES FILMS DE PIERRE &#8211; LUNANIME – FRANCE 3 CINÉMA – BE TV &amp; ORANGE – PROXIMUS – RTBF(TÉLÉVISION BELGE) – SHELTER PROD</p></div>

<p>&nbsp;</p>
<h2>行政のルールとアダムの命</h2>
<p>原題や英題は「<span class="red">アダムのために</span>」という意味合いになるのだとか（邦題はなぜ「原罪」などという言葉を持ち出したのだろうか）。センターやそこの看護師であるルシーの仕事の目的は、「アダムのために」、つまり「子どものために」ということであり、子どもの命を救うことにある。また、行政側としては裁判所の調査官みたいな役割が出てくるけれど、その役割の人が考えているのも「アダムのために」という点では同じだろう。</p>
<p>栄養失調になった子どもがいる。そのことだけを捉えれば、まともな食事を与えなかった母親を子どもから引き離すことが「子どものために」ということになるのだろう。</p>
<p>しかし現場でアダムとレベッカの姿を間近に見ているルシーは違う判断をする。アダムはレベッカという母親を必要としているし、レベッカ自身がアダムのことを必要としている。アダムを本当に助けたければ、アダムのことを洗脳してしまっているレベッカのことを治療しなければならないわけで、二人を引き離すことは別の問題を生じさせるだけだと考えているのだ。</p>
<p>行政側のルールに従えば、看護師であるルシーができることはほとんどない。アダムとレベッカは引き離され、もしかするとアダムはそれで回復するのかもしれないけれど、「自分のすべて」と言い切っていた子どもを奪われたレベッカはどうなるのか。ルシーが懸念しているのは、「アダムのために」というだけではなく、その先に「<span class="marker-under-red">レベッカのために</span>」ということをも考えているからなのだ。そして、ルシーは自分の役割を越える決心をする。</p>
<div id="attachment_27201" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-27201" class=" wp-image-27201" src="https://everydayexcuse2.net/wp-content/uploads/2026/06/『アダムの原罪』2-300x162.jpg" alt="" width="500" height="270" /><p id="caption-attachment-27201" class="wp-caption-text">ⓒDRAGONS FILMS – LES FILMS DU FLEUVE – LES FILMS DE PIERRE &#8211; LUNANIME – FRANCE 3 CINÉMA – BE TV &amp; ORANGE – PROXIMUS – RTBF(TÉLÉVISION BELGE) – SHELTER PROD</p></div>
<h2>なぜ主人公はルシーなの？</h2>
<p>最初に「ダルデンヌ兄弟のような撮り方」と言ったけれど、本作はそれほど厳密にそれが適用されているわけではない。ダルデンヌ兄弟の場合、多くの作品はひとりの主人公をカメラが追い続けることになる。このスタイルでは主人公以外の視点は入ってこない。</p>
<p>本作の場合、ルシーという看護師が主人公なわけで、視点はルシーにある。基本的にはすべてがルシーの視点から描かれるわけだが、例外もある。途中でレベッカに視点が移動するところがあるのだ。レベッカがルシーの目を盗んで病院食を廃棄してしまう場面だ。</p>
<p>そもそも本作の場合、切羽詰まった状況にあるのはアダムとレベッカだろう。本作の主人公をレベッカにすることだって可能だったはずだ。本作で描かれている問題の当事者はアダムとレベッカであって、ルシーはその当事者ではないとも言えるからだ。</p>
<p>たとえば<strong>ローラ・ワンデル</strong>監督の前作の<a href="https://everydayexcuse2.net/un-monde/" target="_blank">『Playground／校庭』</a>では、学校内でのいじめが描かれ、その当事者である子どもたちが主人公だった。だからとても痛々しいものがあったし、観ていてもキツい部分すらあった。</p>
<p>それに対して『アダムの原罪』の場合は、主人公のルシーはアダムの担当看護師とはいえ、当事者そのものではない。その点で逃げ場がないわけではないし、前作ほどの切迫感はなかったかもしれない。</p>
<p>とはいうものの、ラストを観ると、本作の<span class="marker-under-red">主人公がルシーでなければならない理由</span>もわかる気がした。ルシーはラストでレベッカを女性支援施設に連れていこうとする。レベッカは一度はそれを拒否するものの、最終的にはそれを受け入れたということだったのだろうと思う。</p>
<p>レベッカは行政のルールに従えば救えない人なのだろう。行政は「アダムのために」は支援をしてくれるけれど、その一方でその母親であるレベッカは切り捨ててしまう。レベッカのような人は行政のルールからはこぼれ落ちてしまうのだ。行政の支援の対象はあくまでも子どものほうであって、その親は対象外なのだ。</p>
<p>ルシーはそれでは不十分だと感じていたわけで、最後に自分に与えられた役割を越えてレベッカに関わることになる。もしかすると後になってそれが越権行為として問題になったりするのかもしれないけれど、ルシーとしてはそうせざるを得なかったのだ。あるいは、そんなふうに<span class="marker-under-red">弱者に寄り添う人</span>が居て欲しいという希望が込められているということかもしれない。</p>
<p>行政の対応が四角四面になりがちだということは、たとえば<a rel="noopener" href="https://diverseblog.blog.fc2.com/blog-entry-351.html" target="_blank">『わたしは、ダニエル・ブレイク』</a>などでもそれに対する怒りも含めて描かれていた。かといって、本作のように親身になってくれる誰かの犠牲的な精神に頼るというのでは、問題の解決にはならない気もするけれど、それが現状ということなのかもしれない。</p>
<p>特筆すべきは、アダムを演じた<strong>ジュール・デルサール</strong>少年の真に迫った演技だろうか。アダムは母親レベッカへの愛情と、命の危険との間で板挟みになっている。決定的な一言は、レベッカと調査官の視線の前で発される。アダムは「ママと一緒にいたい」と言うけれど、その後に「でも死にたくない」と付け加えるのだ。その時のアダムの視線の動きなんかを見ていると、演技というよりはアダムに成り切っているとしか思えなかった。</p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" src="http://www.rentracks.jp/adx/p.gifx?idx=0.49094.315260.1029.4061&amp;dna=61188" width="1" height="1" border="0" /><a rel="noopener" href="http://www.rentracks.jp/adx/r.html?idx=0.49094.315260.1029.4061&amp;dna=61188" target="_blank"><img loading="lazy" decoding="async" src="http://www.image-rentracks.com/unext/trial/movie_468_60.jpg" width="468" height="60" /></a></p>
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