2022-06

日本映画

『神は見返りを求める』 ダメな部分が愛おしい

“神”のように人のいい田母神は、底辺YouTuberゆりちゃんの動画制作を献身的に支えている。ふたりは良きパートナーとなるのだが、あることがふたりの関係を一変させる。ゆりちゃんは恩を仇で返すようになり、田母神は見返りを求めるようになり……。
外国映画

『トップガン マーヴェリック』 「友情」と「努力」と「勝利」

トム・クルーズの人気を決定的なものにした『トップガン』の36年ぶりの続編。 型破りで危険な操縦ばかりしていたマーヴェリック。そんなマーヴェリックが教官としてトップガンに戻ってくることになったのは、絶対不可能なミッションが待っていたからだった。
日本映画

『恋は光』 恋についてのディスカッションドラマ

「恋は光」というタイトルは比喩ではない。主人公の西条には恋する女性がキラキラと光って視えてしまう。西条にとって大学の女子たちは、誰もが発情期なのかと疑うほど光っている。そんな西条になぜかモテ期がやってきて、三人の女性が西条を巡って争うことに。
日本映画

『PLAN 75』 “見たくないもの”を見せる

75歳になると国が安楽死を推奨する「PLAN 75」という政策が実現された世界。主人公のミチは高齢のため仕事を失い、追い詰められて「PLAN 75」を選択することになるのだが……。 架空の設定でも、絵空事とは思えない問題を孕んでいる。
外国映画

『さよなら、ベルリン またはファビアンの選択について』 ある待合室

時代は1931年のベルリン。主人公のファビアンは、友人ラブーデと共に夜のベルリンを遊び歩いている。ファビアンはコルネリアという女優志望の女性と付き合うことになるのだが、ファビアンの失業もあって、コルネリアは彼のそばを離れていくことになり……。
日本映画

『わたし達はおとな』 映画だから出来ること

優実(木竜麻生)はある日吐き気を覚え、妊娠していることを知る。しかし、その子供の父親は、半同棲状態の恋人・直哉(藤原季節)ではない可能性があった。優実はそのことを直哉に恐る恐る告白することになるのだが……。
外国映画

『君を想い、バスに乗る』 私を遠くに連れてって

トム・ハーパーは妻を亡くしてひとりになったばかり。そんなトムはバスの無料パスを利用して、1300キロの長旅を決意する。90歳にもなるトムは無事に目的地にたどり着くことはできるのか、またなぜトムは無謀な旅をしなければならないのか。
外国映画

『ニューオーダー』 誰に向けての警告か?

マリアンはその日、結婚披露パーティーという晴れの舞台を迎えていた。しかし、少し離れた場所にある貧困層が住む地域では暴動が起きている。そして、華やかパーティーにも、いつの間にか暴漢が侵入する。それまでの雰囲気は一変し、パーティーは地獄と化す……。
日本映画

『夜を走る』 あるいは狂って極楽へ

郊外の鉄くず工場で働くふたり。秋本は不器用でいつも上司に怒鳴られているが、谷口は世渡り上手だ。正反対にも見えるふたりだが、日々に退屈している点では共通している。そんなふたりはある夜、事件を起こすことになり、工場は一変することになるのだが……。
外国映画

『息子の面影』 国境越えより危険なのは……

マグダレーナはアメリカに行くと言って消息を絶った息子を探す旅に出る。途中でアメリカから強制送還され、母親を探しているミゲルと出会い、ふたりは旅の道連れになるのだが、待ち受けていたのは……。 サンダンス国際映画祭などで評判だったメキシコ映画。