外国映画

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『STOP』 かき消される貴重な声

キム・ギドクが3.11を描いた作品。日本では2017年の5月に一部劇場で公開されたが、ソフト化もされていない。そんなレアな作品がU-NEXTで配信中。 ギドクが日本にやってきてわずか7日間で撮影したというだけに、拙い部分は見受けられる。それでも本作には伝えるべきメッセージがあるというのがギドクの信念なのだろう。
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『人間の時間』 人類の行く末は?

スキャンダルで公開が延期となっていたキム・ギドク作品。 なぜか急に空へと浮かんだ船に閉じ込められた乗客たち。残された食料は限られ、船上は弱肉強食の世界と化していく。 ギドクが独自に解釈した聖書の物語とも言える作品で、「なんてことを考えるんだ」と絶句するしかない突飛な展開で、ファンとしては久しぶりのギドクを堪能した。
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『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』 「世界」と「自分」

『わたしはロランス』『Mommy/マミー』などのグザヴィエ・ドラン監督の最新作。 ジョン・F・ドノヴァンというスターが若くして死ぬ。彼と密かに手紙をやり取りしていたルパート少年は、その後その手紙をもとにした本を出版する。そこにはジョン・F・ドノヴァンがなぜ死ななければならなかったかについて書かれていた。
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『チェルノブイリ』 真実を隠すための物語

1986年のチェルノブイリ原子力発電所事故を描いたドラマシリーズ。かつては他人事だったチェルノブイリも、3.11を経験した今となっては切実なものに感じられる。なぜ人間の力でコントロールできないようなものを作ってしまったのと思わざるを得ないからだ。現在公開中の『Fukushima50』と共にぜひともおさえておきたい作品。
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『レ・ミゼラブル』 イッサに何が起こったか

マチュー・カソヴィッツの『憎しみ』のようなパリ郊外(バンリュー)を描いた作品。モンフェルメイユという街はユゴーの小説『レ・ミゼラブル』の舞台ともなった場所だが、今では移民などの低所得者層が多く住む地域。それぞれのグループが徒党を組みヤクザの抗争のような状態にある街が、ある少年のいたずらによって一触即発の事態へ……。
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『黒い司法 0%からの奇跡』 感動的で泣かせる話だが……

冤罪で死刑にされた黒人のために、アメリカの司法と闘ったブライアン・スティーヴンソンの実話をもとに作品。かつて『アラバマ物語』の舞台ともなったアラバマ州では、黒人は生まれながらにして罪人として扱われている。ブライアンはそんな場所で無実の黒人を助けることができるのか? 涙なしには見られない作品となっているのだが……。
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『ミッドサマー』 自分はそのままに世界を変える

家族を亡くして精神的に不安定なダニーは、恋人クリスチャンやその友人と共にスウェーデンを訪れる。ホルガと呼ばれる村で90年に一度行われる祝祭を体験するためだ。 自分たちが依拠する文化とは全く異なる世界。そんな場所でメンヘラ女性であるダニーはいつの間にかに癒されることになるのだが、それはなぜか?
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『名もなき生涯』 やはり物語はあったほうがいい

実在した農夫フランツ・イェーガーシュテッターの人生を描いた伝記映画。詩的なイメージが展開していく独特なスタイルを持つテレンス・マリックだが、本作は「良心的兵役拒否を貫き死刑にされた」という物語がはっきりしているため、それなりに取っつきやすい作品になっている。アルプスの山々を臨む雲の上の世界はまるで天国のようでもあった。
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『ドミノ 復讐の咆哮』 ハリウッドから遠く離れて

久しぶりのブライアン・デ・パルマ監督の最新作。 デンマーク市警のクリスチャンは、イスラム過激派が関わる事件に巻き込まれる。クリスチャンの失敗により相棒が犠牲になり、彼は独自に犯人を追うことに……。 随所にデ・パルマらしさは感じられるものの、脚本の出来の悪さもあり、資金不足でチープな感が目立つ作品になってしまったかも。
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『1917 命をかけた伝令』 確率の問題

アカデミー賞で撮影賞、録音賞、視覚効果賞の3部門を受賞した作品。 作戦の中止を伝えるための伝令役の主人公を追って、全編ワンカット風に進んでいく戦争映画。塹壕を歩き回り、ノーマンズランドを這い、敵兵が潜むかもしれない街をくぐり抜けていく。物語は単純だが、見せ方はうまい。観客も戦場を走り回るような気分になるかも。
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『巡礼の約束』 旅の途中で

チベット人監督ソンタルジャの最新作。 チベットの山あいの村に住むウォマは、五体投地で聖地ラサへと巡礼することを宣言する。半年以上もかかるという難行に夫のロルジェは反対するのだが……。 ウォマはなぜ五体投地での聖地巡礼を決断することになったのか? それによって何を求めているのか?
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『ロニートとエスティ 彼女たちの選択』 「選択の自由」という悩ましさ

監督は『ナチュラルウーマン』などのセバスティアン・レリオ。 かつて同性愛の関係がバレてユダヤ・コミュニティを飛び出したロニートと、そこに留まり男性と結婚することを選んだエスティ。 ユダヤ教のラビ曰く、人間には「選択の自由」があるというのだが、選べることがかえって悩ましいこともあるようだ。
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