鈴木亮平

日本映画

『エゴイスト』 反語的な響き

ハイブランドの服で武装している浩輔も、今ではようやくゲイの仲間たちと楽しい時間を過ごせるようになった。そんな浩輔が出会った龍太は苦労人だ。病気がちな母親のために、高校を中退して働き始めたのだという。ふたりは仲睦まじい関係になるのだが……。
日本映画

『孤狼の血 LEVEL2』 どっちが怖い?

『孤狼の血』の続編。前作から3年、大上の後を受け継ぎ広島の裏社会を仕切っている日岡。そこへ上林という危険人物が戻ってくる。ヤクザの上役たちも止めることができない上林の暴走が、それまで保たれていた裏社会の秩序を壊していくことになり、日岡も追い詰められていく。
テレビドラマ

『テセウスの船』 彼は昔の彼ならず

殺人犯の息子として日陰者として生きていた田村心は、タイムスリップして事件が起きる前の父親と会うことになる。そして、父親が犯罪とは縁遠い正義感に溢れた人間であったことを知る。心は父親の冤罪を晴らすために奔走する。今年の1月から放送され高視聴率を獲得したテレビドラマ。今さらだがParaviで配信中なので観てみることにした。
日本映画

『ひとよ』 希望の言葉が呪縛に

ある雨の夜、稲村こはる(田中裕子)は子供たちにも暴力を振るう夫のことを轢き殺す。それはこはるが考え抜いた末の結論だった。しかし残された子供たちは「殺人者の子供」と蔑まれることになる。 15年後に稲村家に戻ってきたこはるだが、子供たちは複雑な気持ちでその母親と向き合うことに……。