綾野剛

合唱部部長の岡聡実はヤクザの成田狂児に突然カラオケに誘われ、歌のレッスンを頼まれる。組のカラオケ大会で最下位になった者に待ち受ける“恐怖”を回避するため、何が何でも上達しなければならないというのだが……。

頭蓋骨に穴を開けるトレパネーションを施した名越は、なぜか人のトラウマが視覚化されたような異様な姿を見ることに……。われわれが見ている現実は真実の姿なのか。もしかするとわれわれは脳が生み出した虚像の中で生きているのかもしれない。そんなことを問いかける作品？

今野が盛岡に出向して唯一の友人だった日浅が死んだかもしれない。日浅は東日本大震災の津波に巻き込まれたのかも。そんな話を耳にした今野は動揺を隠せない。というのは今野にとって日浅は友人以上の存在だったから……。 芥川賞受賞作の映画化。主演は綾野剛と松田龍平。

ヤクザ者として生きていくしかなかった山本賢治という男の姿を20年に渡って描く。ヤクザが肩で風を切って闊歩していた時代と違い、今ではヤクザは社会から排除され人として生きる権利すらない。そんな今の時代にヤクザ映画を作るとはどういうことか？

閉鎖的で排他的な村社会を舞台に、虐げられた者たちが追い込まれていく様子を描く。そうした者のための楽園はあるのか？ 吉田修一原作の短編をもとにした作品。監督・脚本は『64-ロクヨン-』『菊とギロチン』などの瀬々敬久。