磯村勇斗

日本映画

『正欲』 普遍性と多様性

生きづらさを抱えた人たちの群像劇。ショッピングモールで販売員として働く桐生夏月は、実家暮らしで代わり映えのしない日々を繰り返している。ある日、中学のときに転校していった佐々木佳道が地元に戻ってきたことを知り……。
日本映画

『月』 何を言っても言い足りない?

重度障害者施設で働くことになった洋子は“書けなくなった”作家だ。洋子は他の職員による入所者への心ない扱いや暴力を目の当たりにするが、それを訴えても聞き入れてはもらえない。そして、そのことに誰よりも憤っているのは、さとくんだった。
日本映画

『ビリーバーズ』 3人は何と闘っているの?

とある孤島で生活をする二人の男と一人の女。宗教団体に属している3人は、汚れた俗世を離れ、そこで心身を浄化する修行に励んでいる。ところがそこに闖入者が現れ、事件が起きることに。それから3人の関係は次第に変わっていくことになるのだが……。
日本映画

『PLAN 75』 “見たくないもの”を見せる

75歳になると国が安楽死を推奨する「PLAN 75」という政策が実現された世界。主人公のミチは高齢のため仕事を失い、追い詰められて「PLAN 75」を選択することになるのだが……。 架空の設定でも、絵空事とは思えない問題を孕んでいる。
日本映画

『ヤクザと家族 The Family』 ヤクザに選択肢などないらしい

ヤクザ者として生きていくしかなかった山本賢治という男の姿を20年に渡って描く。ヤクザが肩で風を切って闊歩していた時代と違い、今ではヤクザは社会から排除され人として生きる権利すらない。そんな今の時代にヤクザ映画を作るとはどういうことか?