永瀬正敏

日本映画

『山女』 弱者に犠牲を強いる権力者

冷害による食糧難に苦しむ村でたくましく生きる凛。ある日、飢えに耐えかねた凛の父親が盗みを働いてしまう。家を守るため、凛は父の罪を被り自ら村を去る。狼達から逃げる凛の前に現れたのは、伝説の存在として恐れられる“山男”だった…。
日本映画

『星の子』 つながりはいいか悪いか

ちひろの病気を治すために、あやしげな新興宗教に入れ揚げることになった両親。ちひろはそんな両親のことが大好きだが、やはり世間とのギャップを感じることになる事件も起きる。ちひろは世間と両親との間で揺れ動くことになるのだが……。
日本映画

『カツベン!』 日本での活動写真の受け入れ方

映画がまだ“活動写真”と呼ばれていた時代、日本ではサイレント映画は“活動弁士”という解説者の「語り」と共に受け入れられていた。なかには映画以上に人気者となる“活動弁士”もいた。これは日本独自のもので、『カツベン!』はそのころの映画業界を描いたドタバタ喜劇である。
日本映画

『最初の晩餐』 シュンはある朝突然に

亡くなった父親の通夜の席で、トラブルが生じる。「通夜ぶるまい」のために頼んでおいた仕出し弁当がいつの間にかにキャンセルされていたのだ。母親は父からの遺言で「通夜ぶるまい」は自分が作ると言い出すのだが……。 料理によって家族の過去を振り返り、「家族とは何か」ということを問いかける。