パオロ・ソレンティーノ

外国映画

『The Hand of God』 “神の手”に導かれて

『グレート・ビューティー/追憶のローマ』などのパオロ・ソレンティーノの自伝的作品。ナポリの美しい風景を堪能できるソレンティーノ版の『アマルコルド』。タイトルはマラドーナの有名な「神の手ゴール」から採られている。ベネチア国際映画祭では銀獅子賞を獲得した。
ドラマシリーズ

『ヤング・ポープ 美しき異端児』 人間という矛盾した存在

2017年にジュード・ロウが主演したHBO製作のテレビドラマ。アメリカ出身で初めて教皇となったという架空のピウス13世の姿を描く(全10話)。 ピウス13世は尊大で怖いくらい自信に満ちた教皇だ。それでいて、人を愛すのは苦しくてつらいから、神を愛すのだと語る時には弱い部分も感じさせる。ジュード・ロウの祭服姿は必見。
外国映画

『LORO 欲望のイタリア』 すべては十分ではない

イタリアの元首相シルヴィオ・ベルルスコーニを描いた、パオロ・ソレンティーノ監督の最新作。世界有数の富豪であり、女性とのスキャンダルと失言ばかり繰り返しているイタリア一の権力者。本作はそんな大物政治家を狂言回しにして、別のことを描こうとしているのだが……。