日本映画

『タロウのバカ』 飛ぶと落ちるとき……死ぬ

タロウという名前は、エージとスギオがつけてくれたもの。「名前のない奴はみんなタロウだ」という理由でタロウとなった少年は、学校にも行かずいつも荒川沿いの空き地でブラブラしている。ある日、拳銃を手にすることになったアウトサイダー三人はさらに羽目を外し……。
外国映画

『アス』 自分という存在に対する違和感

ある日、突然現れた自分たち家族とそっくりな4人組。彼らは一体何者なのか? ドッペルゲンガーを思わせる始まりだが、その後は彼らと主人公アデレードたちとの血みどろの闘いとなっていく。正体不明で言葉を発することもないドッペルゲンガーとの闘いは、ほとんどゾンビとの闘いにも見えるのだが……。
外国映画

『聖なる泉の少女』 何を伝承しているのか?

東京国際映画祭でコンペティション部門にノミネートされたジョージア(グルジア)映画。 舞台はジョージアの南西部の山深い村。そこには聖なる泉があり、それを守り続けている一家がいた。年老いた父がその儀礼を取り仕切っていたが、後継者となるはずのナーメ(マリスカ・ディアサミゼ)はもっと普通の生活がしたいと考えていた。
外国映画

『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』 夢の世界の住人

クエンティン・タランティーノ監督の最新作。 「10作撮ったら引退する」と宣言しているタランティーノにとっての9本目の作品。 レオナルド・ディカプリオとブラッド・ピットが共演し、シャロン・テートが殺害された日について描く。1969年のハリウッドを再現し、タランティーノの映画愛があふれんばかりとなった作品。
外国映画

『やっぱり契約破棄していいですか!?』 ブラックな味わい!?

小説家を目指しているもののまったく芽が出ないウィリアム(アナイリン・バーナード)は、何度も自殺に失敗し最後の手段として自ら暗殺者を雇うことに。ところが暗殺の契約が成立した後になって出版社から連絡があり、「本を出版したい」旨の話が持ち上がる。
外国映画

『永遠に僕のもの』 天使は孤独に踊るもの?

冒頭、カルリートス(ロレンソ・フェロ)はたまたま見かけた家に何気なく入り込んで金目のものを物色する。まるで自分の家のようにくつろぎながら。そして音楽をかけながら踊り出すと、そこにタイトルの「EL ANGEL」が。つまりは彼は「天使」ということなのだが……。
外国映画

『ドッグマン』 リアル・ジャイアンをどう扱うか?

『ゴモラ』『リアリティー』などのマッテオ・ガローネ監督の最新作。 のび太とジャイアンのような関係のマルチェロとシモーネ。暴力的で人のことを思い遣るなど考えたこともないリアル・ジャイアンに絡まれたとき、のび太のような人間はどう対処するのか?  イタリアの寂れた海辺の町を舞台に描かれる現実の事件をモデルとした作品。
日本映画

『十二人の死にたい子どもたち』と「この世の終わり」についてのあれこれ

『十二人の死にたい子どもたち』は集団自殺を決意して集まった子供たちの物語。それから最近よく観る「この世の終わり」を描いた映画。どちらもギリギリまで死の境界に近づこうとする点では共通しているように感じられるのだが、これは一体?
外国映画

『HOT SUMMER NIGHTS/ホット・サマー・ナイツ』 新たなスターを発掘した作品

『君の名前で僕を呼んで』のティモシー・シャラメが主演を務めた2017年の作品。 ドライブインシアターでは『T2』が上映されている、90年代のひと夏の物語。劇中の音楽にも懐かしい曲が揃っていて、二度と訪れないような輝くばかりの時間が過ぎていくのだが……。
外国映画

『ピータールー マンチェスターの悲劇』 主役不在の歴史劇?

『秘密と嘘』『家族の庭』などのマイク・リー監督の最新作。 約200年前にイギリスで起きた「ピータールーの虐殺」として知られる民衆弾圧事件を描いた作品。 「ピータールーの虐殺」における中心人物はヘンリー・ハントだが、本作では主役というほどの目立つわけでもない。それでは誰が主役なのかと言えば、民衆一人ひとりとも言えるのだ。
外国映画

『世界の涯ての鼓動』 生と死の距離を越えて

ダニー(アリシア・ヴィキャンデル)とジェームズ(ジェームズ・マカヴォイ)は、ノルマンディーの海辺のホテルで出会い、すぐに愛し合う。しかし、ダニーは生命誕生の秘密を探るために深海に赴き、ジェームズは諜報員としてソマリアへと向かう。それぞれが生と死の境界にありながら、ふたりは互いのことを想うのだが……。
外国映画

『あなたの名前を呼べたなら』 未亡人となったら終わり

根強く身分による差別が残るインドでのご主人様とメイドとの恋。ご主人様のアシュヴィンは夏目漱石が描いた高等遊民のようで、高層マンションにラトナというメイドと暮らしている。未亡人とはいえまだ若いラトナと一緒に暮らす姿は奇妙なものに思えるのだが、そもそも身分違いのふたりが過ちを犯すことなど周囲も考えたことすらないのだ。
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