外国映画 『世界の涯ての鼓動』 生と死の距離を越えて ダニー(アリシア・ヴィキャンデル)とジェームズ(ジェームズ・マカヴォイ)は、ノルマンディーの海辺のホテルで出会い、すぐに愛し合う。しかし、ダニーは生命誕生の秘密を探るために深海に赴き、ジェームズは諜報員としてソマリアへと向かう。それぞれが生と死の境界にありながら、ふたりは互いのことを想うのだが……。 2019.08.08 外国映画
外国映画 『あなたの名前を呼べたなら』 未亡人となったら終わり 根強く身分による差別が残るインドでのご主人様とメイドとの恋。ご主人様のアシュヴィンは夏目漱石が描いた高等遊民のようで、高層マンションにラトナというメイドと暮らしている。未亡人とはいえまだ若いラトナと一緒に暮らす姿は奇妙なものに思えるのだが、そもそも身分違いのふたりが過ちを犯すことなど周囲も考えたことすらないのだ。 2019.08.06 外国映画
日本映画 『よこがお』 曖昧な場所 『淵に立つ』などの深田晃司監督が筒井真理子を主役に迎えた最新作。リサと市子というふたりの女性。本作ではふたりのエピソードが同時進行していく。ふたりは一体どういう関係なのか? 2019.08.03 日本映画
日本映画 『アルキメデスの大戦』 依り代としての戦艦大和 海軍によって建造が予定される戦艦「大和」。それが作られれば、国民を煽り戦争へと突き進むだろう。天才数学者・櫂直(菅田将暉)は数学の力を使い戦争を阻止するために奮闘する。「大和」建造の見積もりの不正を暴いた櫂だが、実際には史実が示す通り「大和」は建造され沈没することになる。それは一体なぜなのか? 2019.07.31 日本映画
外国映画 『存在のない子供たち』 その主張は至極もっとも 12歳という若さで親を訴えることになったゼイン。その罪状を裁判官から問われたゼインは「僕を産んだ罪」と答える。舞台となる中東のスラムでは子供たちも生きるために働かなくてはならない。同時にそこでは子供たちが人身売買で取引されている現実もある。そんな状況にゼインは「育てられないなら産むな」と声をあげることに……。 2019.07.27 外国映画
ベスト10 前ブログでのベスト16 『映画批評的妄想覚え書き/日々是口実』というブログをやっていた期間は、2012年3月から2019年7月。その間取り上げた約500ほどの作品のなかからベスト16を選んでみた。 2019.07.25 ベスト10
日本映画 『赤い殺意』 動物的な自己防衛本能 今村昌平監督の1964年の作品。『キネマ旬報』のベストテンでは日本映画部門の第4位となった。旦那と息子が実家に帰っていた夜、ひとりで家に居た貞子(春川ますみ)は強盗に出くわしレイプされる。ショックのあまり自殺を試みる貞子だが、その試みは失敗に終わるのだが……。7月2日にDVDがリリースされた作品。 2019.07.23 日本映画
日本映画 『天気の子』 自由が大切か? 役割が大切か? 『君の名は。』などの新海誠監督の最新作。人の気持ちは天気によってたいぶ変わる。その天気を自由に操れる能力があったとしたら?高校生の帆高は、街で噂になっていた「100%の晴れ女」陽菜と出会い、ふたりで晴れ間ビジネスを始めることに。しかし、その能力はそれと引き換えに陽菜の大切なものを奪っていく。 2019.07.21 日本映画
外国映画 『さらば愛しきアウトロー』 破滅型の主人公は時代遅れ? 実在の銀行強盗フォレスト・タッカーの物語。ロバート・レッドフォードの俳優としての引退作品でもある。本作は破滅型の主人公が登場する『俺たちに明日はない』のような作品群とは別のカッコよさを描いている。「楽に生きるなんてどうでもいい。楽しく生きたい」と語るタッカーという主人公は、最後まで自分のスタイルを貫き楽しんで生きた。 2019.07.18 外国映画
外国映画 『Girl/ガール』 このループから逃げ出したい トランスジェンダーのララは一流のバレリーナになることを目指している。そして同時に性別適合手術のための治療も始めたところ。彼女にとってはどちらも決して諦めたくないことなのだ。しかしバレエをすることと性別適合手術を目指すことを両立させることは至難の業で、次第にララは追い詰められていくことに……。 2019.07.15 外国映画
日本映画 『いちごの唄』 環七沿いはデートコース? 銀杏BOYZの曲を基にして書かれた小説を映画化した作品。笹沢コウタ(古舘佑太郎)は、ある日、偶然にもクラスメイトの天野千日(石橋静河)と再会する。ふたりは織姫と彦星のごとく毎年同じ場所で会うことを約束するのだが……。 2019.07.12 日本映画
外国映画 『ゴールデン・リバー』 アメリカン・ドリームの実情? ゴールドラッシュのころのアメリカを舞台にした異色西部劇。アメリカン・ドリームにつながるゴールドラッシュだが、その実情はどうだったのか? アメリカ人のジョン・C・ライリーがプロデューサーを務め、監督にはフランスからジャック・オーディアールを招聘して完成した作品。 2019.07.10 外国映画