外国映画

『オキシジェン』 恐怖のシチュエーション

医療用ポッドの中でコールドスリープ状態から目覚めた女性。彼女は自分が何者なのかもわからないまま、そのポッドには酸素が残り少ないことを知らされる。そのままの状態では、あと1時間もすれば酸素は尽き窒息することになる。彼女はそこから抜け出すことができるのか?
日本映画

『くれなずめ』 成長なんかしたくない?

友人の結婚式のために久しぶりに勢揃いした6人。かつてと同じようにくだらない戯れに興じる6人だったが、実はその中の一人は死んでいる。それでもほかの5人はその友人の死が受け入れられず、今でもその友人が実在しているように感じているのだが……。『私たちのハァハァ』などの松居大悟が自身の舞台劇を映画化した作品。
外国映画

『僕の名はパリエルム・ペルマール』 様々な尊厳?

カースト制度について取り上げたインド映画。主人公のパリエルム・ペルマールは自ら弁護士志望と触れて回るほど希望に燃えた青年。しかし彼はダリド(不可触民)の出身であるために、上位カーストから虐げられ、自らの尊厳を踏みにじられることになるのだが……。
日本映画

『ホムンクルス』 ハッピーエンドあるいはバッドエンド

頭蓋骨に穴を開けるトレパネーションを施した名越は、なぜか人のトラウマが視覚化されたような異様な姿を見ることに……。われわれが見ている現実は真実の姿なのか。もしかするとわれわれは脳が生み出した虚像の中で生きているのかもしれない。そんなことを問いかける作品?
日本映画

『街の上で』 記録と記憶

新型コロナの影響で公開が延期されていた今泉力哉監督作品。街そのものが主役とでもいうかのように実在する下北沢の店がいくつも登場し、変化の只中にあった街の姿をフィルムに留めようとする。ゆるやかな時間が流れ、いつまでもそこに浸っていたくなる。
外国映画

『約束の宇宙そら』 近くて遠い場所

宇宙飛行士サラはシングル・マザーで7歳の娘ステラを育てている。そんなサラが宇宙へ行くための準備として訓練施設に入ることになり、初めてふたりは離れた暮らしをすることに。宇宙へと旅立つ前のそんな母と娘の姿を描く物語。主演はエヴァ・グリーン。
日本映画

『砕け散るところを見せてあげる』 ヒーロー継承?

嫌われ者でいじめられている玻璃(石井杏奈)は、正義感に燃える先輩・清澄(中川大志)に助けられる。きごちない関係のふたりだが、玻璃は清澄のことをヒーローだと感じ、清澄は自分のヒーロー像を語るようになり、次第にいじめも収まっていくのだが……。
日本映画

『BLUE/ブルー』 やめられない“何か”

約30年もボクシングを続けてきたという𠮷田恵輔監督のリアルなボクシング映画。 誰よりもボクシングを愛する瓜田だが、試合では負けばかり。本作はサクセスストーリーとは真逆で、努力は結果を伴わないし、才能も運命に負けることになる。そんな残酷な現実が描かれるのだ。
外国映画

『ブータン 山の教室』 「幸せな国」の映画を観て幸せに

珍しいブータン映画。首都に住むウゲンは、到着するまで8日もかかる辺境の地・ルナナ村に赴任することに。電気も水道もない昔ながらの生活に根を上げるウゲンだったが、子供たちの真剣な眼差しを見て気持ちが変化していく。子供たちの笑顔に癒され、観ているだけで幸せな気持ちになれる作品。
日本映画

『騙し絵の牙』 主人公は誰?

出版業界における「仁義なき戦い」。文芸誌を編集している保守派グループと、廃刊寸前の雑誌「トリニティ」を編集する主人公速水を中心とする改革派。それぞれが権謀術数を巡らし、裏切りや引き抜き当たり前の騙し合い合戦が展開するエンターテインメント作品。
外国映画

『ノマドランド』 ノマド甘いか酸っぱいか

家を失ってノマドと呼ばれる車上生活者となったファーン。リーマン・ショック後にはそんなノマドが増え、しかもその多くは高齢者だとか。ノマドたちは全米を転々としつつ季節労働に従事することになるのだが……。 アカデミー賞でも本命視されている注文作。
日本映画

『シン・エヴァンゲリオン劇場版:|| 』 騙された甲斐があったというもの

前作から9年ぶりの最新作にして、エヴァンゲリオンの最後の作品。これで四半世紀に渡るエヴァンゲリオンのすべてが完結する。難産だった製作過程に加え、新型コロナの影響で公開日が何度も延期され、待ちに待った最後の作品がようやく公開された。