『スター・ウォーズ』シリーズの約7年ぶりの劇場長編作品。
監督は『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』のジョン・ファブロー。
主演は『エディントンへようこそ』のペドロ・パスカル。
物語
帝国が崩壊し、無法地帯と化した銀河に生きる、どんな仕事も完璧に遂行する伝説の賞金稼ぎマンダロリアンと、強大なフォースを秘めたグローグー。 帝国の復活を狙う新たな戦争を阻止する最後の希望は、父子を超えた絆で結ばれたこの二人に託された―。
(公式サイトより抜粋)
SWが劇場に帰ってきた!
スター・ウォーズの最新作だ。エピソード9の『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』で、一応サーガは完結したはずだったけれど、人気コンテンツだけにそのまま何も作らないということはビジネスとしてあり得ないということなのだろう。
一時は正史に加えて、スピンオフ作品を乱造し過ぎていた印象もあったけれど、本作はエピソード9以来の7年ぶりの劇場長編作ということになる。
とはいえ「Disney+」のほうでは『スター・ウォーズ』関連の作品が色々と配信されている。その最初の実写ドラマが『マンダロリアン』で、このドラマシリーズはすでにシーズン3まで続いているらしい。そのほかにも『ボバ・フェット/The Book of Boba Fett』とか『オビ=ワン・ケノービ』とか『スター・ウォーズ:キャシアン・アンドー』など、いくつものドラマシリーズがあるらしい(アニメ版なども合わせたらさらに)。
私自身はそこまで熱心な『スター・ウォーズ』ファンというわけでもないので、テレビシリーズの『マンダロリアン』は数話観ただけでやめてしまった。だから、『スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー』もまったく観るつもりはなかったのだけれど、観たかった作品が時間的に間に合わず、何となく話題作だからというだけで選んでしまった。
「もしかすると面白いかもしれない」という期待は抱いていたのだけれど、やっぱり自分には合わなかったというのが正直なところだろうか。冒頭の派手なアクションは楽しいのだけれど、そこから先に興味を惹かれるものがなく、132分という時間が酷く長いものに感じた。

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辺境で起きた小さな話
時代的にはエピソード6『スター・ウォーズ/ジェダイの帰還』の後の話ということらしい。ダース・ベイダーが死に、帝国が崩壊した後の時代だ。新共和国の人々は帝国の復活を狙っている残党を見つけ出して、新しい戦争の火種を絶とうとしている。
その仕事を依頼されるのが、主人公であるマンダロリアン(ペドロ・パスカル)だ。彼はマンドーとも呼ばれているけれど、本名はディン・ジャリンだ。マンダロリアンというのは彼みたいな賞金稼ぎの種族の名前ということらしい。ボバ・フェットというエピソード4~6に登場した賞金稼ぎと同じ種族ということだ。
マンダロリアンはその仕事の過程でハット族の争いに巻き込まれることになる。ハット・ツインズというキャラが出てくるのだが、これはあのジャバ・ザ・ハットのいとこという設定だ。この種族は巨大なナメクジといった見た目でほとんど動けないイメージでもあったのだが、本作のロッタ・ザ・ハットは筋肉ムキムキで素早く動く。転げまわりながら闘うスタイルというのが面白い。
結局、本作はこのハット・ツインズとマンダロリアンの闘いということになるわけで、とても狭い範囲の話となっている。『スター・ウォーズ』の正史が銀河全体をも巻き込む壮大な話だったとすれば、『マンダロリアン・アンド・グローグー』はその辺境で起きている本当に小さな話なのだ。

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顔が見えない
私が実写の映画が好きなのは、人の顔が見られるからかもしれない。本作を観ながらそんなことを感じたりもした。本作の主役はペドロ・パスカルだが、その顔が出てくることはほとんどない。
マンダロリアンのスーツの中にいるのは別人で、ペドロ・パスカルは声優みたいなものなのだろう。その分、動ける人がスーツを着ているから、アクションの出来はとてもいいのだが、顔がないから物語というものに感情移入できないのかもしれない。
本作は実写作品なのだけれど、顔が見えるのはマンダロリアンに仕事を与える役割のシガーニー・ウィーバーくらいなのだ。それもそれほど重要な役柄ではないわけで、ほとんど人の顔が見えない映画なのだ。そこが退屈を感じた要因かもしれない。

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もちろんグローグーはかわいいけれど、その表情はやはり人間のものとは違うわけで、いまひとつ入り込めなかった。グローグーはマンダロリアンが死にかけた時、必死になって彼を助けることになる。その協力者たちがアンゼランという小さな種族たちだ。このあたりはエピソード6のイウォークみたいな雰囲気でもあった。
イウォークもかわいらしかったけれど、キャラとしては子どもっぽいところがあった。エピソード6を観た頃は自分もだいぶ子どもだったはずだけれど、その当時もそんなふうに感じたわけで、そもそもこういうのが好みではないということなのだろう。
結局はこういう作品はキャラとかメカとかを愛でるものなのだろう。R2-D2っぽいのが出てきたり、エピソード5に登場したAT-ATみたいなメカが出てくるとちょっと嬉しかったりするわけで、もっと熱心なファンはそういう細部を楽しむのだろう。映画の楽しみ方も人それぞれということだろうか?




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