日本映画

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『キリエのうた』 音楽映画あるいは震災映画?

新宿で「ミッドナイト・ライブ」という小さな看板をかかげて佇んでいたキリエに声をかけてきたのは、イッコと名乗る青い髪の女性。彼女が「何か歌って」とキリエにお願いすると、キリエは歌い出す。その声の響きには天性のものがあった。
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『アンダーカレント』 自分の行動に驚かされる

銭湯の女主人・かなえは、夫・悟が突然失踪し途方に暮れる。なんとか銭湯を再開すると、堀と名乗る謎の男が「働きたい」とやってきて、二人の不思議な共同生活が始まる。一方、友人から紹介された探偵・山崎は悟の行方を探すことになり……。
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『白鍵と黒鍵の間に』 「の間に」は何があるの?

昭和63年の銀座。ジャズピアニスト志望の博が場末のキャバレーでピアノを弾いていた。博は謎の男にリクエストされて、“あの曲”こと「ゴッドファーザー 愛のテーマ」を演奏するが、その曲が大きな災いを招くとは知る由もなかった。
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『まなみ100%』 「意味がない」ことの意味

“ボク”は高校で同じ器械体操部に所属していた平凡そのものの女の子・まなみのことがずっと好きだった。その後の10年間で多くの出会いと別れを経験しても、まなみに対するボクの思いは変わらず……。
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『BAD LANDS バッド・ランズ』 持たざる者であり虐げられた人

大阪で特殊詐欺に手を染める橋岡煉梨(ネリ)と弟の矢代穣(ジョー)。ある夜、思いがけず3億円もの大金を手にしたことから、2人はさまざまな巨悪から狙われることとなる。原作は直木賞作家・黒川博行の『勁草』。
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『ほつれる』 不倫はお手軽な関係?

綿子と夫・文則の関係は冷め切っていた。そんな綿子の心の支えは、木村という不倫相手だった。ところがその木村は、綿子の目の前で事故に遭い、帰らぬ人となってしまう。心の支えを喪った綿子は、元の普段の生活に戻ろうとするのだが……。
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『福田村事件』 群れる動物の習性

1923年の9月1日、関東地方を大地震が襲う。多くの人びとが大混乱となり、流言飛語が飛び交う9月6日、香川から関東へやってきた行商団15名は、ちょっとした行き違いにより、興奮した村民たちに取り押さえられることになってしまうのだが……。
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『春に散る』 余計なものはいらない?

40年ぶりに故郷の地を踏んだ、元ボクサーの広岡(佐藤浩市)。彼は偶然街中で黒木翔吾(横浜流星)と出会い、そのボクシングを教えてくれと懇願される。二人の戦いは夢を諦めた周りの人々を巻き込んでいく。監督・脚本は『護られなかった者たちへ』などの瀬々敬久。
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『リボルバー・リリー』 生まれ変わって生きるのは?

大正末期の1924年。元敏腕スパイ・小曾根百合は、いまは東京の花街の銘酒屋で女将をしていた。しかしある時、消えた陸軍資金の鍵を握る少年・慎太と出会ったことで、百合は慎太とともに陸軍の精鋭部隊から追われる身となる。
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『658km、陽子の旅』 精一杯の表現

人生を諦めて過ごしてきた就職氷河期世代の陽子(菊地凛子)は、かつて夢への挑戦を反対され20年以上断絶していた父が突然亡くなった知らせを受ける。トラブルもあって独りでヒッチハイクをするハメになった陽子は、無事に青森までたどり着けるのか?
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『遠いところ』 理解し難い若者?

沖縄県・コザ。17歳のアオイは、夫のマサヤと幼い息子の健吾と3人で暮らし。おばあに健吾を預け、朝までキャバクラで働くアオイだが、マサヤは真っ当に働かないダメ亭主で、生活は益々苦しくなっていく。
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『1秒先の彼』 “愛らしい”から“ウザい”へ

街中で路上ミュージシャン・桜子の歌声に惹かれて恋に落ちるハジメ。早速、花火大会デートの約束をするも、目覚めるとなぜか翌日に。“大切な1日”が消えてしまった…!? 秘密を握るのは、毎日郵便局にやってくるレイカらしい。『1秒先の彼女』のリメイク。