外国映画

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『読まれなかった小説』 井戸と小説とロマン

『雪の轍』などのヌリ・ビルゲ・ジェイランの最新作。 大学を卒業して故郷の村へ戻ってきたシナンは、小説の出版を夢見ているが先行きはわからない。彼の父イドリスは教師だが、あちこちで借金を抱えていて、シナンにとっては軽蔑の対象だった。 上映時間3時間を超える長大な会話劇。シナンが最後に見出したのは?
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『アイリッシュマン』 登場しない聞き手

マーティン・スコセッシが監督で、デ・ニーロとジョー・ペシが登場するマフィアものとしては『グッドフェローズ』『カジノ』以来。しかも本作はアル・パチーノが共演するとあって、期待せずにはいられない作品となっている。 主人公のフランク・シーランは、当時大統領の次の権力者と言われたジミー・ホッファを殺したと告白した人物。
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『アースクエイク バード』 リリーはルーシーが生んだ妄想?

アリシア・ヴィキャンデル主演の日本を舞台にしたミステリー。共演にはEXILEの小林直己。 東京湾でリリーという外国人の遺体が発見され、彼女の友人だったルーシーが疑われる。リリーとルーシーはカメラマンの禎司を巡って三角関係だったのだ。 このレビューでは「リリーはルーシーが生んだ妄想?」という奇説を展開してみた。
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『LORO 欲望のイタリア』 すべては十分ではない

イタリアの元首相シルヴィオ・ベルルスコーニを描いた、パオロ・ソレンティーノ監督の最新作。世界有数の富豪であり、女性とのスキャンダルと失言ばかり繰り返しているイタリア一の権力者。本作はそんな大物政治家を狂言回しにして、別のことを描こうとしているのだが……。
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『ターミネーター:ニュー・フェイト』 聖母から救世主へ

『ターミネーター』シリーズの最新作(第6作)。 監督は『デッドプール』などのティム・ミラー。 本作はシリーズの生みの親ジェームズ・キャメロンが製作に復帰し、サラ・コナー役には『ターミネーター2』以来のリンダ・ハミルトンが復帰して...
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『CLIMAX クライマックス』 物語がなくてダンスがある

人里離れた廃墟に集められた22人のダンサー。リハーサルが終わったあとで、料理や飲み物が振舞われるのだが、そのサングリアにはLSDが混入していたらしく、それを飲んだダンサーたちは次第に狂気に陥っていく。 ギャスパー・ノエの最新作は、ダンスと音楽とでドラッグによるトランス状態を体験させる作品だ。
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『キング』 偉大な王か、残酷な侵略者か

11月1日から配信予定のNetflixのオリジナル作品。 シェークスピアの『ヘンリー四世』二部作と『ヘンリー五世』にインスパイアされた作品。実在のイングランド王・ヘンリー五世を独自解釈で描く作品となっている。 主役は『君の名前で僕を呼んで』などのティモシー・シャラメ。
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『ジェミニマン』 特筆すべきことが……

ヘンリー(ウィル・スミス)は史上最高のスナイパーとされた伝説の男。それでも寄る年波には勝てず引退を決意するのだが、どういうわけか雇い主である政府から狙われる立場になってしまう。 新手の暗殺者として現れた男は、実はヘンリーのクローンだった。ウィル・スミスが二役を演じるアクション作品。
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『ボーダー 二つの世界』 揺さぶられるのは観客か?

税関に勤務するティーナには特殊な能力があった。違法な物を持ち込もうとする不届き者を嗅ぎ分ける力があるのだ。しかし、彼女はその醜い容貌ゆえに浮いた存在でもあった。そんなティーナは出生の秘密を知ることになり……。 人間が勝手に設定しているボーダー。この作品は衝撃的な映像で、そんな感覚に揺さぶりをかけてくる。
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『イエスタデイ』 消えてしまって一番寂しくなるのは?

イギリスの海辺の町でソングライターとして活動しているジャック(ヒメーシュ・パテル)。いつまでも鳴かず飛ばずという厳しい現実から、夢をあきらめかけていたある夜、世界中が12秒間停電するというアクシデントが発生。気が付くとジャック以外の誰もビートルズのことを知らない世界になっていた。
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『ジョーカー』 感染する痛み

アメコミの世界で絶大な人気を誇るジョーカー誕生を描いた作品。 これまで名立たる役者たちが演じてきたジョーカーを演じるのはホアキン・フェニックス。本作のジョーカーは理解不能の悪というよりは、われわれに近しい存在だ。社会のなかで愚弄され、誰からも省みられることのなかった男の悲しみを痛烈に感じさせる作品。
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『サラブレッド』 怖いのは人間的な感情?

アマンダ(オリヴィア・クック)は、疎遠だった幼なじみリリー(アニャ・テイラー=ジョイ)と久しぶりに再会する。感情がないと言い切るアマンダと、激しい感情を内に秘めたリリー。アマンダはリリーの継父に対する嫌悪感を見抜き、殺害を仕向けるのだが……。
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