外国映画

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『天使が隣で眠る夜』 放っておけないという気持ち

中年セールスマンのシモンはミッキーという刑事と出会い、彼の手伝いをすることに。ところがミッキーは事件に巻き込まれて植物状態になってしまう。一方、初老の賭博師マルクスは、たまたま出会ったジョニーという青年になぜかなつかれてしまい……。
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『少年と犬』 愛という幻想

あの『マッドマックス2』にも影響を与えたとされる幻の日本未公開作品。西暦2024年、世界は第4次世界大戦によって荒廃している。主人公のヴィックはそんな弱肉強食の世界を、相棒の喋る犬ブラッドと生き抜いていくのだが……。
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『TAR/ター』 何がリディアに残ったか?

アカデミー賞やグラミー賞なども獲得し、世界的な指揮者として誰もが認めるリディア・ター(ケイト・ブランシェット)。クラシック界の頂点にいる彼女だが、かつて彼女が指導した若手指揮者の訃報が入り、ある疑惑をかけられたターは追い詰められていく。
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『ジュリア(s)』 別の宇宙を生み出す感情

タイトルはジュリアの複数形だ。「ベルリンの壁崩壊に立ち合っていたとしたら?」「本屋で彼に出会ってなかったら?」「コンクールの結果が違ったら?」そんなあり得たかもしれない別のジュリアの姿が描かれるのだ。
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『それでも私は生きていく』 悲喜こもごもの人生

サンドラは、通訳の仕事に就きながら8歳の娘リンを育てるシングルマザー。父親のゲオルグは病によって視力を失いつつあり、施設に入ることを余儀なくされる。そんな中、旧友のクレマンと偶然再会し、二人は恋に落ちていくが……。
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『ピーター・パン&ウェンディ』 不健全な男たち

幼い頃から過ごした家を離れたくない少女ウェンディは、大人になることを拒む少年ピーター・パンと出会う。兄弟たちや小さな妖精ティンカー・ベルとともに、ウェンディはピーターに導かれ、魔法の世界ネバーランドへと旅立つ。
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『午前4時にパリの夜は明ける』 なぜ80年代なのか?

結婚生活が終わりを迎え、ひとりで子供たちを養うことになったエリザベートは、深夜放送のラジオ番組の仕事に就くことに。彼女はそこで外で寝泊まりしているというタルラと出会い、自宅へ招き入れることに……。80年代のパリを舞台にしたミカエル・アース最新作。
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『聖地には蜘蛛が巣を張る』 シリアルキラー in Iran

聖地マシュハドで起きた娼婦連続殺人事件。“スパイダー・キラー”と呼ばれた犯人は新聞社に電話をかけ、「街を浄化する」などと主張する。女性ジャーナリストのラヒミは危険を顧みずに果敢に事件を追っていくのだが……。
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『幻滅』 作品の評価を決めるのは?

詩人として成功を夢見る青年リュシアン。田舎者の彼は、パリの社交界では認められずに後ろ盾も失ってしまう。それでもリュシアンは出版業界で働き生計を立てることになるのだが、そこは記事のためには嘘をでっち上げることも構わないという世界だった。
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『ザ・ホエール』 “おぞましい”姿に共感?

体重270キロの巨漢チャーリーは、余命わずかとされるものの病院に行くことを頑なに拒む。彼が最期に望むことは、かつて捨て去った娘エリーとの関係を修復することだった。主演のブレンダン・フレイザーは本作でアカデミー賞で主演男優賞を獲得した。
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『ノック 終末の訪問者』 近視眼的な視点から……

『シックス・センス』などのM・ナイト・シャマランの最新作。山小屋で休暇を過ごす3人の家族の前に現れた、謎の4人組。彼らは「私たちは、“終末”を防ぎに来た。それは君たちの“選択”に懸かっている」と告げる。果たして、4人の訪問者は何者なのか?
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『生きる LIVING』 強調点の違い

黒澤明作品『生きる』をカズオ・イシグロの脚本でリメイクした作品。舞台は1953年のロンドン。死んだように生きているウィリアムズは役所の同僚から“ゾンビ”とあだ名を付けられているのだが、ある日、医者から余命半年であることを告げられ……。