外国映画

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『マクベス』 魔女が誘う異世界

コーエン兄弟の兄ジョエルが単独で監督した『マクベス』。Apple TV+で2020年1月14日から配信予定。 本作はコーエン兄弟のいつものエンタメ性は抑制され、クラシカルな風格漂うスタイルを貫いている。表現主義的な映像もインパクトあり。
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『マトリックス レザレクションズ』 それは織込み済みだから

哲学的なテーマとエンタメ性が融合した『マトリックス』の18年ぶりの最新作。3部作として完結していたはずの『マトリックス』。しかも第3作で主人公のネオは死んでいたはずだが、復活(レザレクション)して戻ってくるということなのか?
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『The Hand of God』 “神の手”に導かれて

『グレート・ビューティー/追憶のローマ』などのパオロ・ソレンティーノの自伝的作品。ナポリの美しい風景を堪能できるソレンティーノ版の『アマルコルド』。タイトルはマラドーナの有名な「神の手ゴール」から採られている。ベネチア国際映画祭では銀獅子賞を獲得した。
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『ラストナイト・イン・ソーホー』 大人の対応?

ファッションデザイナーを夢見てソーホーにやってきたエロイーズ。彼女は下宿で眠りつくとサンディという女性になり、60年代のソーホーへとタイムリープしてしまう。エロイーズはサンディとシンクロし、憧れていた60年代を追体験することになるのだが……。
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『パーフェクト・ケア』 悪女に魅了されてしまう

マーラは後見人制度を巧みに利用して、老人たちを金のなる木にする。ターゲットとなる老人は、自らも知らないうちに後見人を決められ、ケアホームに軟禁され、一生そこで過ごすことになる。マーラはそれを一切の同情もなくやってのける悪女なのだ。
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『悪なき殺人』 桶屋が儲かったのは?

フランスのある寒村で、一人の女性が失踪する。事件の発端はそこからだが、物語は意外な展開を見せる。偶然がまったく関係のない出来事を結びつけ、思わぬ結果を招くことになるからだ。 東京国際映画祭で観客賞を受賞したフランス映画。
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『パワー・オブ・ザ・ドッグ』 “有害な男らしさ”の被害者は?

1920年代のモンタナ州。長年牧場経営をしてきたフィルとジョージの兄弟。ジョージがローズと結婚することになるのだが、フィルはローズに対し嫌悪感を隠さない。フィルのいびりに参ってしまったローズは、アルコールに逃げることになるのだが……。
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『皮膚を売った男』 社会風刺とエンタメと

シリア難民のサムは、自由を手にするために自らの背中を売る。背中にタトゥーを施し、サム自身がアート作品となるのだ。難民であるサムも、アート作品としてならば、世界中を旅することができる。サムは大金を手に入れ、美術館に展示されることになるのだが……。
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『エターナルズ』 人類とMCUの行く末は?

MCUの第26作。今回は7000年前から人類を守ってきたエターナルズが主人公だ。彼らは人類を脅かすディヴィアンツから人類を庇護してきた。数世紀前には駆逐したはずの敵が復活し、地球上で散り散りになっていたエターナルズが再結集することになるのだが……。
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『ほんとうのピノッキオ』 キャラクターを愛でる作品

誰もが知っているピノキオの物語の実写映画化。本作はディズニーのアニメとは違って、より原作に忠実に描かれている。木でできたピノッキオの造形はCGではなく特殊メイクで再現している。リアルな木目があるピノッキオはどこか不気味で、どこかかわいらしい。
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『DUNE/デューン 砂の惑星』 覇権争いと超能力

あの『スター・ウォーズ』や『風の谷のナウシカ』など、後世の様々な映画に影響を与えたとされるSF小説の再映画化。今回は全二部作のPart1とされる。 監督は『ブレードランナー2049』などのドゥニ・ヴィルヌーヴ。主演はティモシー・シャラメ。
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『最後の決闘裁判』 微妙な差異の意図は?

神はすべてを知っているとされた中世ヨーロッパで行われていた決闘裁判。本作はその最後とされる出来事を描く。レイプされた女性、その夫、さらには加害者とされる男。それぞれの視点から事件を描いていく。リドリー・スコット版の『羅生門』とも言える作品。