外国映画

外国映画

『サマーフィーリング』 風景描写が心地いい

『アマンダと僕』のミカエル・アース監督の第2作。 テーマとしては『アマンダと僕』と同様に、大切な人を喪った悲しみを扱うことになるのだが、本作では3度の夏を3つの都市(ベルリン、パリ、ニューヨーク)を背景にして描いていく。とりわけフランスのアヌシー湖畔の風景が素晴らしく、観ているだけで癒される。
外国映画

『パラサイト 半地下の家族』 落ちてくるものは?

カンヌ国際映画祭でパルム・ドールを受賞したポン・ジュノ監督の最新作。 半地下に住むキム一家は全員失業中の身だった。ところが長男ギウが富裕層の娘の家庭教師をすることになり、キム一家はその家に寄生するようになっていくのだが……。 これ以上はネタバレ厳禁だが、パルム・ドールの高尚なイメージとはまったく違う娯楽作となっている。
外国映画

『2人のローマ教皇』 白日の下に晒されたのは?

2013年に突然辞任を発表することになったローマ教皇ベネディクト16世。これはカトリックの歴史のなかでも700年ぶりの例外的な事態だ。次に教皇に選ばれることになったのは、先日来日して話題となったフランシスコ教皇。本作はそんな2人の教皇の対話劇となっている。対照的な2人の教皇の間で、一体どんな対話がなされたのか?
外国映画

『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』 excuse?

42年前に始まった『スター・ウォーズ』シリーズの最終作(エピソード9)。1977年のエピソード4から始まったこのシリーズ。1999年からエピソード1からのプリクエル3部作が公開された。そして、生みの親であるルーカスの手を離れたシリーズは、2015年のエピソード7から始まって本作で本当の最後を迎えることに……。
外国映画

『テッド・バンディ』 意図した教訓は届いたのか

全米で30人以上の女性を殺したとされるテッド・バンディ。本作はそんなバンディと一緒に暮らしていたリズという女性の視点から、バンディという男を追っていくことになる。リズの前では娘にもとても優しい男性だったバンディだが、裁判の過程で明らかになるのはおぞましい殺人の数々だった。バンディはあくまで無罪を主張するのだが……。
外国映画

『家族を想うとき』 ケン・ローチの“怒り”再び

マイホームを持つ夢のために宅配ドライバーとして独立したリッキー。仕事は家族の幸せのためのはずだったのだが、1日に14時間も働く激務のうちに家族と顔を合わす機会も失われていく。 真っ当な家族が懸命に働いていても普通に生活することが難しい。そんな状況に対するケン・ローチ監督の怒りを感じさせる作品。
外国映画

『マリッジ・ストーリー』 離婚ですべてが終わるわけではない

冒頭、互いの長所を恥ずかしげもなく語るふたり。チャーリー(アダム・ドライヴァー)は妻ニコール(スカーレット・ヨハンソン)のことを「気まずい場面で相手を気遣える」「人の話をよく聞く」などと語りノロケているのだが、実はこれは過去の出来事。ふたりは離婚に向けての協議の真っ最中だった……。
外国映画

『世界にひとつのロマンティック』 コントロール不能?

監督は『世界にひとつのプレイブック』『アメリカン・ハッスル』などのデヴィッド・O・ラッセル。原題は「Accidental Love」。 本作はカリコレ2019で限定的に劇場公開され、12月4日にソフトがリリースされたコメディ。 頭に傷を負ったアリスは、アメリカの医療保険問題を訴えるために政治家に助けを求めるのだが……。
外国映画

『読まれなかった小説』 井戸と小説とロマン

『雪の轍』などのヌリ・ビルゲ・ジェイランの最新作。 大学を卒業して故郷の村へ戻ってきたシナンは、小説の出版を夢見ているが先行きはわからない。彼の父イドリスは教師だが、あちこちで借金を抱えていて、シナンにとっては軽蔑の対象だった。 上映時間3時間を超える長大な会話劇。シナンが最後に見出したのは?
外国映画

『アイリッシュマン』 登場しない聞き手

マーティン・スコセッシが監督で、デ・ニーロとジョー・ペシが登場するマフィアものとしては『グッドフェローズ』『カジノ』以来。しかも本作はアル・パチーノが共演するとあって、期待せずにはいられない作品となっている。 主人公のフランク・シーランは、当時大統領の次の権力者と言われたジミー・ホッファを殺したと告白した人物。
外国映画

『アースクエイク バード』 リリーはルーシーが生んだ妄想?

アリシア・ヴィキャンデル主演の日本を舞台にしたミステリー。共演にはEXILEの小林直己。 東京湾でリリーという外国人の遺体が発見され、彼女の友人だったルーシーが疑われる。リリーとルーシーはカメラマンの禎司を巡って三角関係だったのだ。 このレビューでは「リリーはルーシーが生んだ妄想?」という奇説を展開してみた。
外国映画

『LORO 欲望のイタリア』 すべては十分ではない

イタリアの元首相シルヴィオ・ベルルスコーニを描いた、パオロ・ソレンティーノ監督の最新作。世界有数の富豪であり、女性とのスキャンダルと失言ばかり繰り返しているイタリア一の権力者。本作はそんな大物政治家を狂言回しにして、別のことを描こうとしているのだが……。
タイトルとURLをコピーしました