日本映画

『ホムンクルス』 ハッピーエンドあるいはバッドエンド

頭蓋骨に穴を開けるトレパネーションを施した名越は、なぜか人のトラウマが視覚化されたような異様な姿を見ることに……。われわれが見ている現実は真実の姿なのか。もしかするとわれわれは脳が生み出した虚像の中で生きているのかもしれない。そんなことを問いかける作品?
日本映画

『街の上で』 記録と記憶

新型コロナの影響で公開が延期されていた今泉力哉監督作品。街そのものが主役とでもいうかのように実在する下北沢の店がいくつも登場し、変化の只中にあった街の姿をフィルムに留めようとする。ゆるやかな時間が流れ、いつまでもそこに浸っていたくなる。
外国映画

『約束の宇宙そら』 近くて遠い場所

宇宙飛行士サラはシングル・マザーで7歳の娘ステラを育てている。そんなサラが宇宙へ行くための準備として訓練施設に入ることになり、初めてふたりは離れた暮らしをすることに。宇宙へと旅立つ前のそんな母と娘の姿を描く物語。主演はエヴァ・グリーン。
日本映画

『砕け散るところを見せてあげる』 ヒーロー継承?

嫌われ者でいじめられている玻璃(石井杏奈)は、正義感に燃える先輩・清澄(中川大志)に助けられる。きごちない関係のふたりだが、玻璃は清澄のことをヒーローだと感じ、清澄は自分のヒーロー像を語るようになり、次第にいじめも収まっていくのだが……。
日本映画

『BLUE/ブルー』 やめられない“何か”

約30年もボクシングを続けてきたという吉田恵輔監督のリアルなボクシング映画。 誰よりもボクシングを愛する瓜田だが、試合では負けばかり。本作はサクセスストーリーとは真逆で、努力は結果を伴わないし、才能も運命に負けることになる。そんな残酷な現実が描かれるのだ。
外国映画

『ブータン 山の教室』 「幸せな国」の映画を観て幸せに

珍しいブータン映画。首都に住むウゲンは、到着するまで8日もかかる辺境の地・ルナナ村に赴任することに。電気も水道もない昔ながらの生活に根を上げるウゲンだったが、子供たちの真剣な眼差しを見て気持ちが変化していく。子供たちの笑顔に癒され、観ているだけで幸せな気持ちになれる作品。
日本映画

『騙し絵の牙』 主人公は誰?

出版業界における「仁義なき戦い」。文芸誌を編集している保守派グループと、廃刊寸前の雑誌「トリニティ」を編集する主人公速水を中心とする改革派。それぞれが権謀術数を巡らし、裏切りや引き抜き当たり前の騙し合い合戦が展開するエンターテインメント作品。
外国映画

『ノマドランド』 ノマド甘いか酸っぱいか

家を失ってノマドと呼ばれる車上生活者となったファーン。リーマン・ショック後にはそんなノマドが増え、しかもその多くは高齢者だとか。ノマドたちは全米を転々としつつ季節労働に従事することになるのだが……。 アカデミー賞でも本命視されている注文作。
日本映画

『シン・エヴァンゲリオン劇場版:|| 』 騙された甲斐があったというもの

前作から9年ぶりの最新作にして、エヴァンゲリオンの最後の作品。これで四半世紀に渡るエヴァンゲリオンのすべてが完結する。難産だった製作過程に加え、新型コロナの影響で公開日が何度も延期され、待ちに待った最後の作品がようやく公開された。
日本映画

『影裏』 光の多いところ、強い影がある

今野が盛岡に出向して唯一の友人だった日浅が死んだかもしれない。日浅は東日本大震災の津波に巻き込まれたのかも。そんな話を耳にした今野は動揺を隠せない。というのは今野にとって日浅は友人以上の存在だったから……。 芥川賞受賞作の映画化。主演は綾野剛と松田龍平。
外国映画

『時の面影』 時よ止まれ、お前は美しい

サットン・フー遺跡の発掘の実話を元にしたNetflixオリジナル作品。 この遺跡を発掘したのはアマチュア発掘家とされたバジル・ブラウン。彼は学位もないため、その功績が認められることがなかった。本作はその功績を世に知らしめるために製作されたとも言える。
日本映画

『あのこは貴族』 寸止めの美学?

裕福な華子と庶民である美紀は普通なら出会うこともないふたり。それが華子の婚約者・幸一郎を介してふたりはつながることになる。格差社会を描く作品は多いけれど、本作は分断されるはずの富裕層と貧困層が連帯感を抱く話となっているのがおもしろいところ。
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